Verci、クーポン共同購入サービス「VERCI」を開始

岩本有平(編集部)2010年08月25日 11時52分

 VERCIは8月25日、クーポン共同購入サービス「Verci」の提供を開始した。

 Verciは、販売期間中に一定数以上の購入者が集まると取引が成立する、共同購入型のクーポン販売サービス。レストランやホテル、エステやリラクゼーションなどから、同社が厳選した商品やサービスを割引価格で提供するとしている。クーポンは1エリア1商品のみ、最長3日間販売する。決済はクレジットカードのみに対応する。

 verciでは、「大人の五感を刺激するコンテンツの提供」をテーマにしたクーポンの提供を目指す。価格帯や割引率については、「業種にもよるが、レストランであれば1万数千円程度のものが、3〜4割引きになるイメージ」(ウルシステムズ取締役でVERCI代表取締役社長の高橋敬一氏)だという。

 まずは東京エリアからサービスを提供し、年内にも名古屋、大阪、福岡エリアでのサービスを展開する予定。地方展開についてはテレビ局や情報誌などとの連携も検討する。

8月には業界最大手の米Grouponが国内ベンチャーのクーポッドを買収して日本進出を発表したほか、参入障壁の低さもあってか、大企業からベンチャーまでが数多く参入するクーポン共同購入サービス。高橋氏は競合について「あまり意識していない」とコメントする。

 高橋氏は、乱立するクーポン共同購入サービスについて「これまで飲食店など400店舗を自分の足で回ったが、店舗、サービス事業者、ユーザーの三者が幸せになっている状況は少ない。極端な割引率でユーザーは集まるが、リピートにつながらずに店舗が損をすることもあれば、『8000円分のクーポン用特別コースが2000円』とうたって実際8000円分の価値もないといってユーザーが嫌な思いをする、ということもあると聞く」と説明。

 その上で、「我々は(クーポン用に企画した商品やサービスでなく)メニューにある商品を適正な値段で割引して提供することで、ユーザーが店舗の価値を見いだせる仕組みを作りたい。そこで手数料をもらえれば、三者に利がある」と語る。

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