NRI、業務アウトソーシング事業を拡大--大連に現地法人設立

ZDNet Japan Staff2010年06月28日 18時10分

 野村総合研究所(NRI)は6月28日、業務アウトソーシング事業の強化を目的に、NRI・BPOサービスを完全子会社化するとともに増資を実施し、2010年7月1日付けで「NRIプロセスイノベーション株式会社」に社名変更すると発表した。

 NRIは2009年4月1日に、InfoDeliverと共同でNRI・BPOサービスを設立し、日本と中国合わせて80名の体制で、金融機関向けにデータベース整備や投資信託の基準価額関連業務などの高付加価値BPOサービスを提供してきた。今回の増資と完全子会社化の理由については、より広い範囲での業務アウトソーシングに対するニーズが拡大したことと合わせ、金融機関に求められている業務委託に関する内部統制強化に対応するためとしている。

 完全子会社化にあたって、NRIではInfoDeliverの持ち分である49%の株式の買い取りを行い、社名をNRIプロセスイノベーションに変更。増資により、資本金は4億9500万円となる。NRIプロセスイノベーションでは、顧客の業務プロセスをNRIのノウハウで変革するとともに、高い付加価値を加えたサービスを提供するとしている。また、これまで実績を積んできた資産運用会社および資産管理会社向けの業務アウトソーシング事業を重点的に拡大するとともに、NRIが高いシェアを持つ他の金融分野にも事業を拡大していく予定という。

 合わせてNRIでは、中国におけるBPO業務受託の体制をさらに強化するために、10月に100%子会社の中国現地法人「野村総合研究所(大連)有限公司」(NRI大連)を設立することを発表した。NRI大連では、BPO業務の受託と関連するコンサルティングサービスを提供していくとしている。

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