グーグル、2009年はE・シュミット氏の移動と保身に要するコストを削減

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年03月31日 12時44分

 Googleは2009年、最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏の身の安全に要する経費と、同氏の友人や家族がGoogleのジェット機で移動するコストを削減した。これを受けて、同氏の2009年の報酬は52%減少している。

 米国時間3月30日に米証券取引委員会に出されたGoogleの委任勧誘状によると、Schmidt氏の2009年の総報酬は24万5322ドルで、そのほとんどが身の安全と移動に関連する経費であるという。Schmidt氏は、共同創設者であるSergey Brin氏やLarry Page氏と同様に、年間給与はわずか1ドルで、ストックオプションは受けない。しかし同氏は、会社のジェット機と保身のための手段を利用する権利を持ち、Googleは2008年、身の安全に要する経費に40万2562ドル、Googleのジェット機に10万6201ドル、合計50万8764ドルをこれらの経費に費やしている(30日午後2時7分更新情報:先の委任勧誘状によると、Schmidt氏はGoogleの大株主であり、同社株の9.5%を保有する)。

 しかし、Googleは2009年、景気の見通しが不透明な中、最高財務責任者(CFO)であるPatrick Pichette氏の主導の下、同社経費の削減を試みた。おそらくはその結果を反映して、Schmidt氏の身の安全に要する経費は42%減少して23万3542ドル、移動経費は90%減少してわずか1万119ドルであった。

 Pichette氏は2009年、その実績を評価されて報酬を与えられた。同氏は、給与、賞与、株式付与、その他の報酬を合わせて合計2470万ドルを手にした。

 販売部門を率いるNikesh Arora氏も、委任勧誘状に記載されたGoogle幹部の中で、高い報酬を得た人物の1人で、2009年の総報酬は2630万ドルであった。招集通知に名前が挙げられたその他の幹部としては、エンジニアリングおよび研究担当シニアバイスプレジデントであるAlan Eustace氏と、製品管理担当シニアバイスプレジデントであるJonathan Rosenberg氏がおり、それぞれの2009年の報酬は約1500万ドルであった。

 Brin氏とPage氏はそれぞれ、Googleの全従業員に支払われたホリデー賞与である1661ドルと2300ドルしか得ていない。しかし両氏はそれぞれ、およそ160億ドル相当の株式を保有しており、今後5年間で段階的にGoogle株を売却することを最近決めたため、報酬がなくても困ることはおそらくない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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