リアルネットワークス、DVDコピーソフト「RealDVD」の販売差し止めを受け入れ

文:Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年03月04日 11時31分

 米地方裁判所のMarilyn Hall Patel判事はRealNetworksに対し、「RealDVD」の販売を禁止する恒久的な差し止め命令を言い渡した。このDVDコピーソフトウェアは、著作権を侵害していると訴訟で言われていた。

 RealNetworksと全米映画協会(MPAA)が発表した声明によると、双方で合意に達し、RealNetworksはRealDVDとあらゆる同等製品の販売を停止し、映画会社らに裁判費用の弁償として450万ドルを支払うことが要求されているという。

 「われわれは、この重要な案件が満足のいく結末を迎えたことに感謝している」とMPAAのゼネラルカウンセルであるDaniel Mandil氏は述べた。「Patel判事の判決と今回の合意は、われわれがこの訴訟で最初から主張してきたことを肯定するものだ。つまり、映画を海賊行為から保護するためにDVDに組み込まれた著作権保護対策を回避するのは違法である、ということだ」(Mandil氏)

 「RealPlayer」などメディアソフトウェアのメーカーであるRealNetworksは、2008年に始まった今回のMPAAとの法廷闘争で、完全な敗北を喫したようだ。MPAAはハリウッドの主要映画会社6社を代表する業界団体である。

 MPAAは、ユーザーが映画をハードドライブにコピーして保存できる機能を備えたRealDVDの販売差し止めを求めて、訴訟を起こした。

 RealNetworksの苦闘が始まった当初から、同社は足下が揺らいでいるようだった。消費者は、個人的使用のために所有する楽曲をコピーする権利が認められているように、自分のDVDをバックアップする権利も有している、とRealNetworksは主張していた。RealNetworksは裁判所に対し、自分たちは消費者にDVDのバックアップ手段を提供しようとしているだけだ、と説明した。

 しかし、RealNetworksと映画会社らによる最初の主張を審理したPatel判事は、RealDVDの販売を禁じる仮差し止め命令を即座に言い渡した。それ以降、事態はRealNetworksにとって、悪い方向に進んでいった。

 RealNetworksが過去に発表した声明から判断すると、この訴訟の費用は最終的に1000万ドルを大幅に上回りそうだ。これはRob Glaser氏が残していったものの一部である。

 Glaser氏はRealNetworksを創設し、先ごろの退任まで最高経営責任者(CEO)として業務を統括した。Glaser氏は現在も会長として同社に留まっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]