XPの起動時間を50%以上短縮--インターコム、「SuperWin Utilities」発表

田中好伸(編集部)2010年02月24日 20時54分

 インターコムは2月24日、ユーティリティソフトの最新版「SuperWin Utilities」を3月12日から販売することを発表した。Windows XP/Vista/7(64ビット版も含む)と現行のすべてのWindowsに対応する。価格はパッケージ商品が8190円、ダウンロード版が4515円となっている。

 XP専用の「SuperXP Utilities 7」からのバージョンアップとなるSuperWin Utilitiesの主な強化点は、(1)ディスクのデフラグ、(2)自動ログオンツールバー、(3)PCの省電力化――の3点になる。

 (1)は、デフラグ専用ソフト「Diskeeper」を搭載し、インストールするだけでファイル断片化を自動で感知して解消する。今回のDiskeeperは、Windows起動中では動かせない“ページファイル”や“MFT”といったシステム関連の特殊なファイルを起動前にデフラグできるようになっている。

 ページファイルは、物理メモリ上の内容の一部を一時的に保存しておくために用意されたハードディスク(HDD)上にあるファイル。物理メモリの不足を補うために利用される。MFT(Master File Table)は、NTFSでファイルの名称や保存場所などの管理情報を記録する領域。こうした特殊なファイルも含んだデフラグを展開することで、ファイルの断片化を極限まで解消できるとしている。

 デフラグに関連して不要ファイルのクリーニングは、同社のユーティリティソフトの看板機能でもある「ワンクリック全自動クリーナー」で展開する。前版に比べて検索速度を向上させたことで、ワンクリックでさまざまな不要ファイルを一斉に削除できるという。

 (2)の自動ログオンツールバーは、Internet Explorerのツールバーとして機能する。ツールバー上の“入力”をクリックすれば、ウェブサイトごとのIDとパスワードが自動で登録される。初めて利用するウェブサイトでは、入力したIDとパスワードを自動的にツールバーが読み込んで保管できるようになっている。ツールバーで管理されるIDとパスワードはすべて暗号化されて保存される。

 (3)の省電力化は、コスト削減を支援するものという。モニタやHDDといった電源オフの設定など各種の電源設定を管理する。あらかじめ3段階の推奨設定が用意され、スライダーを動かすだけで簡単に省電力設定ができる。

 月単位で省電力化設定時と未設定時の消費電力量や二酸化炭素排出量、電気料金の数値が、自動で集計され、表示される。省電力化設置時と未設定時の違いを比べることで、省電力化の効果を“見える化”できるとしている。

 SuperWin Utilitiesの各種高速化機能を実行すると、実行前と比較してWindowsの起動時間を50%以上短縮できると同社は説明している。

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