アクセルマーク取締役2名がスピンアウト--ファンサイト運営支援事業などを移管

岩本有平(編集部)2010年01月29日 15時59分

 アクセルマークの取締役だった田島満氏と峯岸幸久氏の2名が同社からスピンアウトして2009年11月18日に設立したアクセルエンターメディア。同社では、アクセルマークで展開していたファンサイト運営やマーケティング支援といった事業を譲り受け、自社でサービスを展開していく。

 アクセルエンターメディア代表取締役社長の田島満氏は、アクセルマーク所属時の2008年に、権利者と組んで音楽アーティストのオリジナル動画や楽曲を提供するモバイル向けのファンサイト運営事業をスタート。これまでにX JAPANや加藤ミリヤらの公式モバイルサイトを公開してきた。

 しかし、ファンサイトは大規模ではないがアクティブなユーザーが集まりやすいという特性があり、「採算を考えれば5000から1万人の会員が必要。ユーザーを広げるまで育ててから収益を考えていく事業であり、四半期といった期間での結果が求められる上場企業では、展開が難しいところもあった」(田島氏)というジレンマを抱えていた。加えて、モバイルを使ったブランディングのニーズの高まりを感じていたことから、同事業をMBOして、アクセルエンターメディア設立に至ったという。

 アクセルエンターメディアとしての事業第1弾となるのは、音楽アーティストBENIの公式モバイルサイト「BENI mobile」。同サイトではアーティスト情報をはじめ、画像や着ボイス、着ムービーなどを会員に提供している。当面は、ひと月1サイト程度を立ち上げていく予定。

 アクセルエンターメディアでは今後、権利者と組んで音楽アーティストのファンサイトマーケティング事業を広げていく。その一方で音楽以外の分野にも事業を横展開するという。「ハイブランドの車やホテルなど、普通の人には普通のものでも、ファンにとってステータスとなるものは多い。これはアーティストに対してワクワクするファン心理と同じ」(田島氏)

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