米マイクロソフトと船井電機が特許クロスライセンスを締結

ZDNet Japan Staff2010年01月20日 11時40分

 米Microsoftは1月19日(米国時間)、船井電機と特許クロスライセンス契約を締結したと発表した。

 船井電機は、米国で販売されているPhilips、Magnavox、Sylvania、Emersonブランドの液晶テレビを製造している。両社はこの契約のもと、両社が保有する特許ポートフォリオの相互利用を拡大する方針だ。

 今回の契約は、液晶テレビを含むコンシューマー向けAV製品が対象。船井電機は、Microsoftが保有するexFAT(Extended File Allocation Table)技術に関連する複数の特許権も同社製品に適用できるようになる。exFATとは、大容量ファイルの扱いが可能なファイルシステムテクノロジだ。

 Microsoftで知的所有権&ライセンス担当ゼネラルマネージャーを務めるDavid Kaefer氏は、「これまで主にPCでしか経験できなかったエクスペリエンスがテレビでも求められるようになってきた。両社が今回のような特許クロスクロスライセンスを締結することで、ユーザーが求める最先端技術を具体的な製品を通じて提供できるようになる」と述べている。

 Microsoftでは、同社の特許ポートフォリオにパートナー企業がアクセスできるIPライセンスプログラムを2003年12月に開始、これまでに600件以上のライセンス契約を締結してきた。この数年間でMicrosoftは、ニコン、オリンパス、オンキヨー、パイオニア、Samsung Electronics、セイコーエプソン、東芝、日本ビクターなどと同様の契約を締結しており、「今後もさらにパートナー企業や競合他社がMicrosoftのIPポートフォリオを利用できるようにする」としている。

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