Yahoo!リサーチ 、「スマート消費に関する調査」

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高額品や場所をとる商品、一時的にしか使用しない商品を中心に、スマート消
費は促進?
“イマドキでカッコイイ”ということも重要な促進要因の1つに・・・

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調査期間:2010年1月22日~25日/インターネットウェブ定量調査により、首都
圏の20~50代男女800人を対象に実施
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<調査結果トピックス>

・高額品や場所を取る商品、一時的にしか使用しない商品を中心に“スマート
消費”が促進?
・【持たない】スマート消費者にとっては、エコや合理的な消費、身の丈消費
などがスマート消費の促進要因
・「わけあり品」を活用するスマート消費者は、エコはもちろん、“節約”や
“自己満足”が強いモチベーションに
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 Yahoo!リサーチを運営するヤフーバリューインサイト株式会社(本社/東京
都中野区、代表取締役社長/田部 信)では、「スマート消費」に関する調査
を、自社調査専用パネルを対象に実施しました。

 カーシェアリングに代表されるシェアサービスや高級ブランド品やインテ
リア品のレンタルサービスなどの「持たない・所有しない」 「買わない」、
また、わけあり品や中古品を購入するなどの「賢く買う」といった新たな消
費スタイル「スマート(賢い)消費」が注目を集めています。このたびYahoo!
リサーチでは、耐久消費財を対象に、商品カテゴリごとの今後の「スマート
消費」傾向やその背後の意識などについて掘り下げてみました。


<スマート消費の定義>
今回の調査において、「スマート消費」を【持たない】スマート消費、【買
わない】スマート消費、【賢く買う】スマート消費の3つに分類整理し、調
査を行いました。
【持たない】スマート消費には「レンタル、リース、シェア」、【買わない】
には「もらう」「レンタル、リース、シェア」、【賢く買う】には「わけあ
り品購入」「中古品購入」などを、スマート消費の具体手段として定義づけ、
耐久消費財の以下の36カテゴリについて、今後のスマート消費の活用意向を確
認しました。


◇◆◇ 調査結果概要 ◇◆◇

〔1〕高額品や場所を取る商品、一時的にしか使用しない商品を中心に
“スマート消費”が促進?
+-----+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 まず、『現在の入手方法(主使用)』では、「新品購入」がほとんどのカテゴ
リで7割~9割とマジョリティでした。そのなかで唯一、【ベビーベッド】のみ
が「新品や中古品を人からもらった、譲り受けた」や「レンタル、リース、
シェアサービスを利用した」が2割強と「スマート消費」の顕在化が見られま
した。その他、【クルマ】や【バイク】では「中古品購入」、【ひな人形・こ
いのぼり】では「人からもらった、譲り受けた」が2割から3割を占めるなど、
一部、「スマート消費」の傾向が見られるものもあります。
 そして、『今後の主入手意向(以下、グラフ内では「今後」)』についても
『現在の主入手方法(以下、グラフ内では「現在」)』同様、「新品購入」が依
然として多数のカテゴリで6割~9割とマジョリティを占めます。しかしなが
ら、商品カテゴリによっては、さまざまな形で「スマート消費」が進む傾向も
見られ、今後のスマート消費拡大の可能性を垣間見ることができました。
 商品カテゴリごとの傾向は以下のとおりです。

*【現在の入手方法(主使用)】については、現在すでに持っている人のみに入
手方法を回答いただいております。
*【今後の入手意向(主使用)】については、今後購入する場合に、現在まだ存
在しない入手方法も存在すると想定し、回答いただいております。


【乗り物】(単一回答)
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 まず、入手価格が高く、所有後の維持経費が発生したり、ある程度の保管ス
ペースを必要とする【乗り物】では、特に「クルマ」「バイク」「電動自転
車」を『新品購入』以外の新たな入手方法(スマート消費)を採り入れていくだ
ろうと回答した人は合計で約3~4割でした。
 スマート消費のなかでも、特に「レンタル、リース、シェア」という【持た
ない】入手方法への移行が目立ち、「クルマ」「バイク」「電動自動車」いず
れも『現在の主入手方法』は5%に満たないレベルが、『今後の主入手意向』
では10%を超えており、特にバイクでは18%という結果になりました。現在注
目されているカーシェアリングに加え、バイクシェアリングなどのサービスも
今後広がる可能性があるかもしれません。

【ベビー・子ども用品、季節品】(単一回答)
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 子どもの成長に合わせて不要になったり、使用や保管に場所を取る【ベビー
・子ども用品、季節品】は、今後のスマート消費採用意向者が約4~5割と、他
カテゴリと比較して高い結果となりました。
 特に、「レンタル、リース、シェア」や「人からもらう」の2つのスマート
消費意向が高く、現在もすでに顕在化している「ベビーベッド」に加え、「ベ
ビーカー」などの保管に場所を取るものでは2割前後の回答者が「レンタル、
リース、シェア」で入手していきたいと考えているようです。また、年に1度
しか出番のない「ひな人形・こいのぼり」や「クリスマスツリー」などの季節
品を含め、ベビー・子ども関連用品では全般的に、「人からもらう、譲り受け
る」が10~15%程度と、【買わない】スマート消費への意向傾向も見られま
す。

【インテリア】(単一回答)
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 価格が高く、場所を取ることに加え、生活スタイルやトレンド変化の影響を
受けやすいことが想像される【インテリア】関連は、トレンドや気分に応じて
気軽に入れ替えられるレンタルなどの【持たない】スマート消費の促進が期待
されたものの、今後の主入手意向は依然として「新品購入」が約8~9割と高め
でした。
 期待されていた「レンタル、リース、シェア」はいずれも5%未満に留まり
ました。一方で、【賢く買う】スマート消費の1つの方法である「わけあり品
購入」意向者が10%弱と比較的高めという結果になりました。『所有するこ
と』や『購入すること』へのこだわりはまだまだ残しつつも、新品の正規品で
はなく、B級品などのわけあり品を割安な価格で購入する【賢く買う】スマー
ト消費が増えていきそうな気配です。

【高級ブランド品】(単一回答)
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 高額、且つ、トレンドの影響を受けやすい【高級ブランド品】においても、
【インテリア】同様、今後の主入手方法として、気軽に入れ替えられるレンタ
ルなどの【持たない】スマート消費の促進が期待されましたが、今後の主入手
意向は「新品購入」で、スコアは6割強でした。【インテリア】と比較すると
低めで、【インテリア】よりもスマート消費の促進が期待されそうです。
 今後の『新品購入』以外のスマート消費の方法としては、特に「レンタル、
リース、シェア」「わけあり品購入」が多く、いずれも1割強となりました。
アイテム別の差は特に見られず、ゆっくりと着実にスマート消費が進みそうな
傾向が見られました。


〔2〕【持たない】スマート消費者にとっては、エコや合理的な消費、身の丈
消費などがスマート消費の促進要因
+-----+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 今後の入手意向について、対象の36商品カテゴリのなかで、1つでも【持た
ない】スマート消費(レンタル、リース、シェア)を主入手方法に選択した方を
「所有しない派」(410人)、1つもない人を「所有する派」(390人)に分け、消
費に関する考え方について、「所有しない派」と「所有する派」の意識差の大
きなものを中心に抜粋しました。
 まずは、『使う回数が少ない・たまにしか使用しないモノは、買わずに済む
なら極力買わない』や『モノを買わないことは、エコにも繋がると思う』など
の【買わない】観点のエコ(節約・環境)意識や、『機能や品質に問題がなけれ
ば、必ずしも新品である必要はない』『新製品を早く手に入れることより、値
下がりを待って安く購入するほうがよい』などの【賢く買う】観点のエコ(節
約・環境)意識に関する項目において、「所有しない派」のスコアが「所有す
る派」のスコアを10ポイント以上上回る傾向が目立ちました。
 また、『賢い消費を駆使して、浮いたお金を生活費の足しにしたり、貯蓄に
回したい』などの【賢く買う】観点の合理的購入意識や、『使いたいときに使
用できれば、所有にはこだわらない』といった【持たない】観点の合理的購入
意識なども「所有しない派」-「所有する派」の差が14~15ポイントほどと
なっています。その他、『ぜいたく品にお金を費やすことが「豊か」なことで
あるとは思わない』『見栄をはらずに、自分の身の丈にあった生活を送りた
い』といった身の丈消費を意識した項目のスコアも「所有しない派」が10ポイ
ント以上高い結果となりました。
 さらに、『何でも買って「所有する」よりも、「必要なときに借りる」ほう
がイマドキでかっこいい』『レンタルやシェアなどの「買わない方法」は今後
主流になっていくと思う』など、【持たない】【買わない】といった新しい消
費形態をイマドキでかっこいいと捉えていたり、今後のトレンドであると捉え
る考え方も、「所有しない派」のスコアが「所有する派」を10ポイント以上上
回っており、スマート消費を促進するモチベーションの1つとなりそうです。


〔3〕「わけあり品」を活用するスマート消費者は、エコはもちろん、
“節約”や“自己満足”が強いモチベーションに
+-----+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 次に、今後の入手意向について、対象の36商品カテゴリのなかで、1つでも
【賢く買う】スマート消費の1つである「わけあり品の新品を安く入手する」
を主入手方法に選択した人を「わけあり品購入意向者」(256人)、1つもない人
を「わけあり品非購入意向者」(544人)に分け、消費に関する考え方について
意識差の大きなものを中心に抜粋しました。
 前項の「所有する・しない」の比較と同様、「わけあり品購入意向者」では
「所有をしない派」と似た傾向が見られますが、特にエコ関連の中でも“節
約”寄りの意識が高いことが目立ちます。また、【持たない】【買わない】な
どの新しい消費形態をイマドキでかっこいい、今後のトレンドであると捉える
考え方も前項の「所有する・しない」の比較以上に著しい結果となっていま
す。
 さらに、「人よりも高い価格で買ったことがわかるとすごく悔しい」や「欲
しいモノを安く手に入れられると、達成感や爽快感を感じる」といった自己満
足に関連する項目でスコア差が見られるなど、同じスマート消費でもそのス
マートさの具現方法によって、意識や考えが異なることがわかります。



<調査概要>
◇調査目的 :耐久消費財の入手方法において、新品購入以外の入手・購入
        スタイル(=スマート消費)の浸透度と今後の利用意向を探る
◇調査方法 :インターネットウェブ定量調査
◇調査対象  :首都圏 一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住
        の20歳~59歳の男女 800人
◇割付    :性年代10歳刻み100S均等割付
◇調査期間 :2010年1月22日(金)~1月25日(月)
◇調査機関 :ヤフーバリューインサイト株式会社
◇設問項目 :下記項目を調査
         ・ 耐久消費財の現在の入手方法
         ・ 耐久消費財の今後の入手方法(利用意向)
         ・ 消費に対する考え方

※プレスリリースは、こちらからダウンロードいただけます。
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        TEL: 03-3367-1967(代表) FAX:03-3367-1961
新会社発足日 :2007年7月1日
資本金    :7億円
代表者    :代表取締役社長 田部 信(たなべ しん)
事業内容   :・マーケティングリサーチ事業
        ・データ解析事業
        ・マーケティングコンサルティング事業
所属団体   :・社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)
        ・社団法人日本マーケティング協会(JMA)
        ・ESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)
        ・日本行動計量学会
        ・日本消費者行動研究学会(JACS)
        ・日本マーケティング・サイエンス学会(JIMS)


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