使うほどに楽しくなる、ゼロ・ボタンのiPod--アップル「iPod shuffle」

 アップルは3月10日、第3世代目となるiPod shuffleを発表した。ちょうど名古屋・大阪に出張中だった僕は、iPhoneを持っていながら、すぐにApple Store心斎橋で購入した製品である。試した瞬間、この小さなブイヨンのようなiPodが、音楽ライフにスパイスを与えてくれることを予感させられたからだ。

 Apple iPod担当ワールドワイドプロダクトマーケティングのショーン・エリス氏の談話を交えて新型iPod shuffleを紹介する。

語る事がなくなったシンプルすぎるデザイン

 iPod shuffleは初代、1GバイトのUSBメモリ型のモデルを採用してきた。iPod touch、iPhoneを使っていても、シンプルに、軽快に音楽再生できるiPod shuffleは、むしろ存在感がある製品だった。USBメモリ型からコントローラ部分だけを取り出したクリップ型になり、カラフルなバリエーションを揃えたのが第2世代2目。

Apple Store銀座にて。ブラックの方が入荷量が多いが、売れ行きはシルバー、ブラック共に同じ程度だという Apple Store銀座にて。ブラックの方が入荷量が多いが、売れ行きはシルバー、ブラック共に同じ程度だという

 そして今回の第3世代目は、完全にクリップだけが残った。iPodのアイデンティティとも言える中央のプレイボタンとそれを取り囲むボリューム、トラック送り・戻しの円形のボタン群はなくなり、筐体は完全なアルミニウムの質感と、きらきらと光るステンレスクリップのみになった。どちらの面を向けてもオシャレである。

iPod shuffleの正面。アルミの素材を存分に楽しめる、本体表面には何もないデザイン iPod shuffleの正面。アルミの素材を存分に楽しめる、本体表面には何もないデザイン
クリップは非常にキレイに磨かれている。クリップを取り囲むように、ボディに切れ目がある クリップは非常にキレイに磨かれている。クリップを取り囲むように、ボディに切れ目がある

 サイズは45.2mm×17.5mm×7.8mm、重さは10.7g。角が丸く落とされた扁平の筒型で、ちょうどiPod miniからディスプレイとクリックホイールを取り除いて思い切り小さくし、上面・底面までアルミニウムにしたようなカタチだ。この中に、10時間再生が可能なリチウムポリマーバッテリまで内蔵している。

 上の面に、OFF、ループ再生、シャッフル再生を切り替えるスライドスイッチ、ピンホールほどのインジケーターランプ、ヘッドホンジャックが並ぶ。

 普段あまりネクタイをしない僕であるが、男性だったらネクタイピンとして使えるだろうし、女性だったら胸元にクリップを表にしてつければ、チョーカープレートがキラキラ覗いているようにしか見えない。いずれにしても、とてもミュージックプレーヤーだとは思えない、語る要素すらないシンプルさを追求した小さなモノが、新しいiPod shuffleなのだ。

クリップは堅めでしっかりとホールドする クリップは堅めでしっかりとホールドする
本体上部にはヘッドホン・USB兼用ジャック、インジケーター、スライドスイッチがある 本体上部にはヘッドホン・USB兼用ジャック、インジケーター、スライドスイッチがある
スライドスイッチは、右からOFF、ループ再生、シャッフル再生となっている スライドスイッチは、右からOFF、ループ再生、シャッフル再生となっている

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