鳴海淳義(編集部)
2008/02/20 06:00
ところで、なぜ日本人は意欲があるにもかかわらず、英語が苦手なのだろうか。英語学習のプロでもある2人に聞いた。彼らは流暢な日本語を話すアメリカ人だ。
Andrew氏は「システムがよくないからだ」という。「個人的に思うのは、英会話教室に行って、本当に英語がうまくなった人がいるのか、ということです。日本人で英語を話せる人は、ほとんどが海外に行って外国人と話してきている。またはNHKラジオを聴いたり、最近は米国のテレビ番組や映画を見たりしてスキルアップした人もいる。しかし、英会話教室で英語がうまくなった人はほとんど見ない。我々が予備校を運営して思ったのは、予備校は結果がすべてということ。お金をいただいてTOEFLのスコアを上げなくてはいけない。でも英会話は結果があまり明確ではない」
それ以前に学校で学ぶ英語にも問題があると、Eric氏は話す。「日本の教育システムは文法から入るじゃないですか、徹底的に。日本の中学、高校を出ている人は文法に関しては私以上に知っていますよね。でも日本語のうまい外国人は文法から入っていないのです。日本人と話して、日本人の正しい日本語の使い方を聞いたり、使ったり、練習したり、間違えたり、それを直されたりとかを繰り返している。それが一番スピーディーだし、正確でナチュラルです」。
また脳科学、認知科学を研究している同氏ならではの科学的なアプローチもある。統計学に基づいて英語を勉強するのだ。「英語の辞書に出てくる言葉っていくつか知っていますか。実は50万程度なのです。では日常会話に出てくる95%の英単語数ってどれくらいでしょう。5000語程度です。つまり、辞書に載っている1%の単語数で、日常の会話に登場する単語の95%をカバーできるということです。5000単語とフレーズさえ暗記すれば、だいたいの英語は話せるようになります」(Eric氏)
日本人は、多くの時間をかけて、長年にわたって文法と、なおかつ膨大な数の単語を勉強するが、果たしてそれは実際に外国人が使っている単語なのだろうか。iKnow! のヘビーユーザーは、1カ月で3000単語を覚えているという。
「単語は積み木のブロックのようなもので、ベースの単語を理解して、学習をしながらフレーズ、表現などを吸収して、そして耳を慣らす。すると自然と会話ができるようになります。耳を慣らすというのがすごく大切なことで、iKnow! のDictationという、聞き取りとタイピングのアプリケーションがこれに大変有効です。日本の高校の英語は受験英語そのもので、いかにふるい落とすかを念頭に置いた仕組みになっています。いいものを吸収しようじゃなくて、できるだけ落として、狭める仕組み。そのあたりがミスマッチマッチを起こしている」(長谷川氏)
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