アップル、「watchOS 3」でアプリ起動を高速化--手書き文字のテキスト変換やアクティビティ共有も

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2016年06月14日 11時08分

 Appleが「Apple Watch」向けOSの最新版を披露した。この最新版をインストールすると、より瞬時にアプリにアクセスすることが可能になる。Apple Watchはアプリをメモリに格納して、バックグラウンドアップデートを提供し、サイドボタンからの起動を可能にすることで、これを実現する。

 Appleのテクノロジ担当バイスプレジデントのKevin Lynch氏によると、「watchOS 3」はスワイプ操作や「Scribble」と呼ばれる機能に関して、「iOS」との調和性が高まるように設計されるという。Scribbleは、ユーザーが手書きしたメッセージをテキストに変換する。

 高速返信機能も追加された。これら2つの改善点により、「Android Wear 2.0」との機能差が解消された。

 Lynch氏によると、watchOS 3の使いやすさを高めることが全体的な狙いだったという。「われわれはお気に入りのアプリへのアクセスを極めて容易にした。『Digital Crown』の下のサイドボタンを押すだけで、Dockにアクセスできる。ユーザーはそこに表示させるアプリを選択することが可能だ」(同氏)

watchOS 3

 watchOS 3は米国時間6月13日、プレビュー版が開発者向けに公開された。watchOS 3をインストールすると、Apple Watchが新しくなったように感じられる、とLynch氏は述べた。

 主な機能は以下の通りだ。

  • 「返信」を押さずに返信できる。
  • Apple Watchを上にスワイプすると、設定の「Control Center」が表示される。
  • サイドボタンでDockをセットアップ。
  • アプリに瞬時にアクセスできる。
  • 「Reminders」はiOSと同期する新しいApple Watch向けアプリだ。
  • Scribbleは英語と中国語をサポートする。
  • 画面上部から下にスワイプすると、通知にアクセスできる。
  • 911、または世界各国の緊急通報用電話番号に電話して、連絡先に通知し、医療情報を提供できる「SOS」ボタン。
  • watchOS 3はほかのSDKに接続して、Apple Watch開発者により多くのオプションを提供する。

watchOS 3
watchOS 3
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 Appleはアクティビティアプリの刷新にも取り組んだ。フィットネスはApple Watchの主要な用途である。主な機能は以下の通りだ。

 アクティビティ共有機能が追加され、結果が表示されるようになる。Apple Watchは究極のフィットネス端末である、と最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏はWWDCの冒頭で述べた。

  • 共有機能はサードパーティーアプリにも接続できる。
  • Apple Watchは車椅子のユーザーのアクティビティ追跡機能も追加した。
  • 「Breathe」と呼ばれるアプリは瞑想に使用される。
  • フィットネスアプリはほかの機能にもアクセスできる。

watchOS 3
watchOS 3

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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