CashView:小規模企業向けの便利な請求書処理システム

文:Rafe Needleman(Webware.com) 翻訳校正:菊地千枝子2007年09月28日 18時13分

 水を差す奴だと言われても仕方ない。しかしどうしても小規模会社用の会計ソフトウェアについてワクワクすることができない。とはいえ、「CashView」をちょっと拝見し、その機能について数人と話をした。これは小規模会社が最も必要とする機能をこなし、多くの時間と手間を省くことを可能とするものである。

 これがその機能だ:サービス供給業者から請求書を受け取ったら、それをCashViewが個別に設定したアドレスまたは番号に、電子メール(PDFファイルの場合、もしそれがWordかExcelファイルの場合は変換する)またはファクス(郵送された場合)を送信する。次に事務処理のためにウェブサイトにアクセスし、会計情報、払込先、金額、支払期限、そして自社内で請求書を承認する必要がある人物の名前を添付する。

CashViewの画面 CashViewは請求書を保存し、転送する。

 次にCashviewは請求書を承認が必要な人物に転送し、また請求書に関する情報をすべて、請求書の画像とともに保存する。

 請求書が承認されれば、システムは請求額を会社の当座預金口座から支払先に振り替え、希望する日程に支払いを行う。これはまたQuickBooksとQuickBooks Onlineと統合できる(私はこれを試していない)。

支払状況の画面 このサービスは支払状況を追跡する。レポートの完全なリストもある。

 この新興企業が破たんしデータをすべて失うことはないと想定すると、CashViewを利用することで、ひとたび請求書をシステムに保存すれば、ハードコピーを廃棄できることを意味する。CashViewは小規模企業をいっそうペーパーレス化させ、支払手続きを簡易化するための手助けをするのだ。

 これはシンプルで、よく出来たサービスである。ひとつだけ細かい点を言うと、現在の無償ベータ版の期間が終わった後は、請求書1枚あたり1ドルの料金が課されることである。これによりどれほどの時間が節約できるかを考えると、その価値はあるのかもしれない。しかし倹約に努める小規模企業の経営者が、毎回このシステムを使って請求書を送付するたびに、うんざりしている姿が目に浮かぶ。

 この事業をIntuitまたはMicrosoftが買収したとしても決して驚かない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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