玩具メーカーの工夫で楽しくなるロボットを--Omnibotシリーズ再始動について聞く

 玩具メーカーだからこそ、身近な存在で楽しくなるロボットを――タカラトミーは“ロボットがいる遊び心のある生活”をコンセプトにした、次世代エンターテイメントロボット「Omnibot」(オムニボット)シリーズを4月に発表。6月から販売を開始しており、その後もオリジナルで開発したロボットなどを順次展開していく方針を掲げている。

自立二輪ロボットの「Hello!MiP」と、音声を認識する犬型ロボット「Hello!Zoomer」

 オムニボットシリーズの第1弾は「Hello!MiP」(ハローミップ)と「Hello!Zoomer」(ハローズーマー)だ。これらは海外メーカーが販売したものを日本向けに共同開発して販売しているものとなっている。 

  • Hello!MiP(ハローミップ)

 ハローミップは6月に発売した二輪型のロボットで、価格は税別で1万5000円。特徴としているのはセグウェイをイメージさせるような2輪での自立走行だ。倒立振り子センサーとよばれるものを搭載し、単に自立するだけではなく、付属のトレーを使用して物を載せても、350gまでの物であれば重さを認識して自力でバランスを取るというもの。物を載せたまま運ぶこともできる。

 もうひとつ、手のひらで操作できるのも特徴。目の前に手をかざして顔から正面方向に遠ざけると、手のひらを追いかけて前進したり、逆に近づけると後進する。左右に振ると旋回などリモコンいらずで操作ができる。自ら意思を持ったかのようにダンスをしたり自由に走行することもある。しかも壁を認識してぶつからないように走行する。

 ロボットにつきものの専用リモコンはなく、Bluetooth搭載によりスマートフォンと連携。無料アプリをダウンロードすることでリモコンのように操作ができるほか、スマホ上になぞった線の通りに走行したり、ボクシングやシューティングのような対戦ゲームも楽しむことができる。

 きびきびと動き、その走行スピードも速い。それでいて自らバランスをとって自立しているのは、初見だとかなり驚く。自ら操作しながら遊べるバリエーションも多く、しばらく遊んでみたい気持ちにさせられた。

 ハローズーマーは、仔犬型ロボットとして7月に発売され、価格は税別で1万5000円。特徴としているのは音声認識機能の搭載。人の言葉を理解して、それに反応すること。日本語や英語にも対応し、しぐさの数は40種以上用意している。また目がLEDになっており、瞳が動いたり感情をハートマークなどで表現する。

  • Hello!Zoomer(ハローズーマー)

 実際に動かしてみると、とにかく機敏に動き回る。前足と後足はタイヤになっているため、ダイナミックな動きを実現。それでいて赤外線センサにより壁にぶつからず動き回ることができるという。自らあおむけになって、元の体勢に戻るというようなこともでき、突発的に動くこともあったりと、その感覚は子犬らしいと感じさせる。外見はダルメシアンをモチーフとし、体の模様のパターンは1万以上用意されているため、自分だけのロボットという感覚も持ちやすくなっているという。

 もともとタカラトミーは玩具のロボットを古くから販売し、オムニボットのシリーズ展開も過去にも行われていた。今回のシリーズ展開は“再立ち上げ”となっている。その狙いや第1弾の反応、2015年1月24日に発売予定の「Robi jr.」(ロビジュニア)を含めた今後の展開について、国内事業統括本部ニュートイグループのグループリーダーを務める木村貴幸氏ならびに、広報部の山下由衣氏に聞いた。

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