環境と消費行動に関する調査--約97.8%のユーザーが環境問題に積極的な企業に好感を持っている

Webマーケティングガイド2007年08月31日 16時46分

 Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社の株式会社 ボーダーズと共同調査のもと、環境問題と消費行動における調査を行った。

 今回の「環境問題と消費行動における調査(下)」では、環境問題がユーザーの消費行動にどの程度の影響を与えているのか、またユーザーは環境問題への取り組みとしてどのようなことを実際に行っているかを尋ねた。 その結果、ユーザーは「長く使える商品であること」を重視しており、また現在行っているエコ活動としては「空き缶などの分別/リサイクル」が最も多いことがわかった。

 調査対象者は、10代〜50代までのインターネットユーザー500人。 割り付けについては、各年代を100サンプルずつ回収し、また男女比についても50%ずつの均等割り付けを行った。

 まずQ1では、いくつかの項目について商品を選ぶ際にどの程度重視するかを尋ねたところ、「長く使える商品であること」で『非常に重視する』という回答が最も多く、53.5%のユーザーが支持している。 次いで、「省エネ設計であること」が42.4%、そして「修理がしやすい商品であること」が30.8%で続く結果となった。

商品を選ぶ際にどの程度重視するか

 また、『非常に重視する』と『少し重視する』とを合計した数値を分析してみても、上位はやはり「長く使える商品であること」(98.4%)、「省エネ設計であること」(86.6%)、そして「修理がしやすい商品であること」(80.2%)と上位はかわらず、この3つの項目が非常に重要な要素であることが伺える。

 逆に、『重視しない』と回答したユーザー(「あまり重視しない」と「全く重視しない」の合計)は「商品購入で環境活動へ貢献(寄付)できること」35.8%と最も多くなっている(重視するというユーザーは64.2%)。

 Q2では、環境問題に積極的に取り組んでいる企業をどのように思うかを尋ねたところ、「非常に好感が持てる」という回答が最も多く53.8%となった。また、「少し好感が持てる」と回答したユーザーは44.0%となり、両者を合計した“好感を持つユーザー”は97.8%にも及ぶことがわかった。

環境問題に積極的に取り組んでいる企業をどのように思うか

 最後にQ3では、環境に対して『現在行っていること』、『今後やっていこうと思うこと』、そして『絶対にやらなくてはならないと思うこと』を尋ねた。 その結果、『現在行っていること』では「空き缶などの分別/リサイクル」で78.4%となり、次いで「資源回収」の77.6%、そして「詰め替え商品を使う」の72.6%が続く結果となった。

環境に対して『現在行っていること』、『今後やっていこうと思うこと』、そして『絶対にやらなくてはならないと思うこと』

 『今後やっていこうと思うこと』では、「買い物にはエコバックを使用」が58.2%で最も多く、次いで「環境に配慮した商品を購入」の53.4%が続く結果となった。 また、「環境保全活動に対する支援」や「環境関連のボランティアに参加」では、現在行っているユーザーは11.6%(支援)、4.6%(ボランティア)と非常に少ないが、その必要性については多くのユーザーが実感していることが伺える。

 そして、『絶対にやらなくてはならないと思うこと』では、「空き缶などの分別/リサイクル」と「資源回収」がそれぞれ、49.0%と42.6%と他に比べ高い支持を得ており、ユーザーは資源に対して高い関心を抱いていることが伺える。

 ただし、現実問題としてはごみの分別一つをとってみても、地域や個人の間で大きな格差が存在しているのが現状であり、ユーザー任せの対策だけではなく、きちんとした仕組みとそれをユーザーが遂行することによる効果とメリットをしっかりと伝えてあげる必要があるのではないかと考えられる。

 Webマーケティングガイドでは、『環境と消費行動に関する調査(上)-環境問題の解決は国の役目?個人の役目?-』『環境と消費行動に関する調査(中)-約90%のユーザーに環境意識の高まりが!!-』、そして今回の『環境と消費行動に関する調査(下)-約97.8%のユーザーが環境問題に積極的な企業に好感を持っている-』と3回にわたり、環境問題と消費行動に焦点を当てたリサーチを行ってきた。

 今回の調査からは、ユーザーの環境への意識は確実に高まってきていることが明らかとなり、また環境問題に積極的な企業を97.8%ものユーザーが好意的に感じると回答している。

 今後企業には、高い商品力などだけではなく、社会的な貢献活動がより求められていくのではないだろうか。

 調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。

サンプル数  :500
調査期間   :2007年08月17日〜2007年08月20日
調査方法   :インターネットリサーチ
調査機関   :株式会社 ボーダーズ
対象者     :16歳以上の男女

 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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