第6回旅行に関する調査--理想の旅行は「のんびり型」!!

Webマーケティングガイド2007年06月22日 13時00分

 Webマーケティングガイドでは、ユーザーが考える理想の旅行に関する調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。

 その結果、ユーザーは「のんびり型」の旅行を理想と考え、また「豪華なホテルや旅館に宿泊する」ことを贅沢な旅行と考えていることがわかった。

 今回の調査対象は、20歳〜49歳の男女インターネットユーザー300人。年齢比は男性、女性それぞれ20歳〜34歳、35歳〜49歳が75サンプルずつの均等割付けを行った。

 まずQ1では、「のんびり型の旅行」と「活動型の旅行」のどちらが理想的な旅行かを尋ねたところ、73.3%のユーザーが「のんびり型の旅行」を理想的であると考えていることがわかった。

「のんびり型の旅行」と「活動型の旅行」のどちらが理想的な旅行か

 Webマーケティングガイドが行った第5回旅行に関する調査では、62.3%のユーザーはパッケージツアーよりも自分で計画を立てられるフリープランを好むことがわかっており、今回の調査結果は多少なりとも上記結果と結びつくものではないかと考えられる。

 ゴールデンウィークや夏休み、そしてお正月になると毎年のようにメディアでは観光地や道路状況、そして空港利用者数などが報道される。ここで多く見受けられるのが“ラッシュ”という言葉である。帰省ラッシュ、Uターンラッシュそして出国ラッシュなど、どこも人で溢れている様子が伝えられている。

 せっかくの休みにもかかわらず、あまりの混雑に十分なリフレッシュをすることができなかった、ともすると逆に疲れてしまったという経験をしたユーザーも中にはいるのではないだろうか。そして、こういった事情が「のんびり型」の旅行が高く支持される要因となったのではないかと考えられる。

 Q2では、あなたにとって“贅沢”な旅行とはどういったものなのかと尋ねたところ、最も回答が多かったのは「豪華なホテルや旅館に宿泊する」で56.0%と、半数以上のユーザーが贅沢な旅行=豪華な宿泊施設と連想することがわかった。

あなたにとって“贅沢”な旅行とはどういったものなのか

 次いで多かった回答としては、「贅沢な食事をする」が50.7%で2位につけ、3位は「大自然を満喫する」が40.0%、そして僅差の4位には「文化遺産など、歴史的建造物に触れる」が39.0%で位置している。

 ユーザーが考える贅沢な旅行の特徴としては、“物質的な豊かさ”と“文化的・精神的な豊かさ”の2つが挙げられる。

 前者に関しては、「豪華な宿泊施設」、また高いものだけが贅沢とは言い切れないが「贅沢な食事」という回答が多かったことから容易に想像がつくし、後者についても「大自然を満喫する」や「文化遺産など、歴史的建造物に触れる」といった回答からはユーザーが精神的な満足も“贅沢”であると考えていることが伺える。

 また、「何も考えずにのんびりする」と回答したユーザーが33.7%も存在していることには注目する必要したい。今回の調査では旅行というものを定義付けしていないため、国内旅行を想像して回答しているユーザーもいれば、海外旅行を想像しているユーザーもいると考えられる。しかしながら、約3人に1人のユーザーが「何も考えずにのんびりする」ことが贅沢な旅行だと回答していることは忙しい現代社会を象徴しているのかもしれない。

 最後にQ3では、今後旅行する機会は増えると思うかを尋ねたところ、76.7%のユーザーが増えると回答した。

今後旅行する機会は増えると思うか

 政府は先日6月12日に「平成18年度観光の状況および平成19年度観光施策」を発表した。これによると、国民1人当たりの国内宿泊観光旅行回数(暫定値)は、昨年の1.77回から1.73回へ、そして宿泊数は2.89回から2.77回へとそれぞれ減少傾向にあることがわかる。

 しかし、日本人の国外への旅行についてみると、アジア地域で発生した新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)やイラク戦争の影響もあり、極端に落ち込んだ時期もあるが、全体的には増加傾向にあり現在では1700万人程度にまで達し、平成12年に次ぐ記録を達成しているという。

 また、団塊世代の退職による余暇活動の拡大や働く世代の有給休暇取得率の上昇により、観光旅行消費額は合計で3兆2570億円程度増加すると推計されている。
(参照:「トラベルビジョンニュース」2007年6月13日)

 今回の調査結果からは、ユーザーは比較的のんびり型の旅行を理想と考えていることがわかった。ただし、のんびりの定義も人それぞれであると考えられる。日本の旅行産業が更なる盛り上がりをみせるためには、多種多様なユーザーニーズを引き出し、それぞれにどう応えるかが重要となってくるであろう。

今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、
お気軽にお問合わせください。

サンプル数  :300
調査期間   :2007年06月07日(木) 〜 2007年06月11日(月)
調査方法   :インターネットリサーチ
調査機関   :ターゲットリサーチ
対象者     :20歳〜49歳の男女

本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。
調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。

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