第5回旅行に関する調査--62.3%のユーザーはパッケージツアーよりも自分で計画を立てられるフリープランを選択

Webマーケティングガイド2007年06月19日 15時23分

 Webマーケティングガイドでは、旅行に関する調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。

 その結果、62.3%のユーザーはパッケージツアーよりも自分で計画を立てられるフリープランを好むことが分かった。

 今回の調査対象は、20歳〜49歳の男女インターネットユーザー300人。 年齢比は男性、女性それぞれ20歳〜34歳、35歳〜49歳が75サンプルずつの均等割付けを行った。

 まずQ1では、旅行を企画する際に「パッケージツアー」と自分で宿泊予約などをする「フリープラン」のどちらを選択しているかを尋ねた。

 その結果、「フリープラン」と回答したユーザーが62.3%となり、自分で旅行プランを立て、宿泊や交通チケットを予約するユーザーが半数を超えることが分かった。

第5回旅行に関する調査1

 ここでのフリープランとは、旅行中のスケジュールを自分で決められるプランのほか、宿泊から航空券などのチケット予約までを全て自分で行うものも含まれる。

 そのフリープランに対し、パッケージツアーで旅行をすると答えたユーザーは36.3%となり、フリープランの62.3%とは26%もの差がつく結果となった。  パッケージツアーは、旅行代理店に一括で宿泊から鉄道や航空券などのチケット、また旅行先での観光プラン、エンターテイメントまでを任せることができ、旅行慣れしていない人や忙しい人にとっては頼りになる存在だといえる。 各代理店とも季節ごとの魅力的なパッケージツアーを企画し、Webサイトやパンフレットなどで様々なテーマごとのプランが賑わせている。

 一方でフリープランと回答したユーザーが60%を超え、国内旅行と日本語の通じない海外旅行とでこの傾向は異なると考えられるが、全体としては便利さよりも自分で企画・手配するフリープランを選択するユーザーがパッケージツアーを選ぶユーザーよりも大きく上回る点はマーケットインの個の時代ならではの結果といえるだろう。

 Q2では、Q1で「パッケージツアー」を選択したユーザーにその理由について尋ねた。 その結果、最も多い回答は「料金がお得だから」で87.2%となり、僅差で「宿や航空券の予約が簡単だから」が83.5%と続く結果となった。

第5回旅行に関する調査3

 個人で宿泊や航空券などを予約する場合、自分でインターネットなどを使い希望の施設・チケットを探し、また値段も比較する必要がある。

 そのため、旅行に慣れていない人にとっては1つの旅行を企画するために、必要以上にお金や時間がかかったり、忙しい人にとっては十分な時間を取れず、満足なプランを立てられないというマイナス要素がある。

 一方、旅行のプランと手配については、旅行代理店がユーザーの希望に合わせた様々なテーマや料金でプランを用意しており、料金面や手軽さなどの点でパッケージツアーを選ぶ人が多いようだ。

 また、「旅先でのサポートがしっかりしているから」という回答が49.5%、「旅行のプランを立てる必要がないから」が43.1%、「日本語が通じるため心強いから(海外旅行の場合)」が41.3%となり、やはり旅行代理店のサポートが期待されていることがわかる。

 各旅行代理店では、こうしたユーザーのニーズに最大限に応えられるサポートやサービスが求められているといえるだろう。

 またQ3では、Q1で「フリープラン」を選択したユーザーにその理由を尋ねた。 その結果、「時間を自由に使えるから」が最も多く88.2%となり、「行きたい場所、やりたい事だけを選べるから」が87.7%と続いた。

第5回旅行に関する調査3

 仕事や日常から離れての旅行では、旅行中の時間をフルに有意義に使いたいというのがユーザーの最大の本音なのだろうか。旅行を手配する煩雑さよりも、「自由な時間」を求めてフリープランを選択するユーザーが多いといえる。

 また、消費社会の成熟やインターネットの普及、個人の情報収集に関するリテラシーが向上した結果、ユーザーの好みやこだわりも、以前よりさらに細分化したと考えられる。そうしたユーザーが自分の行きたい観光スポットや体験したいアクティビティを自分で企画することを旅行に求めているといえるだろう。

 また、「のんびりしたいから」や「団体行動が面倒だから」という回答も、それぞれ50.8%、34.2%となっており、時間やツアーメンバーなどに拘束されたくないユーザーも多いことがわかる。

 旅行者は、慣れない旅行先での安心したサポートや旅行のベテランである旅行代理店に期待する一方で、情報の感度が高くなった結果、「自分のこだわりを実現したい」「自分で企画したい」「時間を自由に使いたい」といったユーザーは多い。 こうした旅行者の自立性を最大限に実現する、充実した検索機能や自由度の大きいカスタマイズといったサービスが、これからの旅行関連ビジネスには求められているといえるだろう。

 今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、 お気軽にお問合わせください。

サンプル数  :300
調査期間   :2007年06月07日(木) 〜 2007年06月11日(月)
調査方法   :インターネットリサーチ
調査機関   :ターゲットリサーチ
対象者     :20歳〜49歳の男女

 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。

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