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Googleのモバイル戦略は「日本から世界へ発展させる」 - (page 2)
さらにLagerling氏は、モバイルサービスに先入観を持ってはいけないと指摘する。携帯電話を利用するとき、ユーザーは外にいると思われがちだが、実は家の中にいることも多いのだ。
Lagerling氏はその最たる例として、自宅でテレビを見ながら友達とメールしたり、テレビで見たものを携帯電話で検索したりするユーザーが多いことを挙げた。これらの行動がビジネスにつながることも多く、携帯電話における検索サービスの重要性を理解する企業も増えてきた。

「モバイルの強みはその即効性にあります。テレビCMと連動した検索が多いこともそれを裏付けています。これに伴い、モバイル広告とPC広告が各々の機能を果たし始めてきたと考える広告主が増えてきました。具体的な事例としては、テレビドラマ『結婚できない男』の放映中、着メロの無料ダウンロードができるというアナウンスを22時51分に流したところ、検索クエリが急増したことがあります」
これまで電車広告ではサイトに誘導するためにURLが強調されていたが、今は検索ボックスがトレンドとなっている。これはモバイル検索の即効性が注目されていることを表している。Lagerling氏は、以上の事例から、携帯電話の検索サービスは広告主とユーザー双方に大きなメリットを提供するはず、と語意を強めた。
日本でモバイル広告を提供する以前、Googleはモバイルサービスから得られる広告収益をそれほど期待していなかったというが、Lagerling氏は考えを改めた。「日本ほどモバイルが発達している国はない。すでにモバイルとPCウェブが同規模の市場になることが予想されており、日本でのモバイルのすばらしさを実感している」という。
「これからのテーマは、検索連動型広告と純粋な検索結果の共存とバランスだ。ユーザーのニーズに関連するコンテンツを配信し、バランスのとれた表示方法を実現することが重要だと考えています」(Lagerling氏)
Googleが打ち出すモバイル戦略
講演の最後にLagerling氏は、Googleのモバイル戦略における重要項目を3点挙げた。「パーソナライズ」「情報の最適化」「ユーザーインターフェース」だ。同社の新たなモバイル戦略にはこれら3つの要素が欠かせないという。
「パーソナライズとは、ユーザーに身近な形で検索結果を出すこと。そして次に、情報をいかに効率よく最適化した形で提供するかが重要です。そしてモバイルはPC以上に、さまざまなパートナーがいます。そのため、ユーザーにリベラルな形でコンテンツへの経路を示すことが鍵となってくるでしょう」(Lagerling氏)
モバイルでの展開をするにあたって、現在ウェブで提供しているサービスをどのようにモバイル化していくかという課題もある。Gmailは携帯電話からも見やすいように一部表示を最適化している。また、コンテンツレイヤーでのFMC(固定とモバイルの融合)実現に貢献できるのではという可能性に基づき、シンクライアントのような安心感、安全性、そして利便性を実現するサービスも実現したい考えだ。
「ブラウザベースでの提供を基本としていますが、サービスによってはアプリケーションを配布していきます。他社サービスとの差別化として、やはり我々には検索があります。地図サービス1つをとっても、A地点からB地点への道順だけではなく、自分のまわりに何があるのかといった情報も提供しています」(Lagerling氏)
Google MapsのWindows Mobile搭載携帯電話端末向けアプリは、「Google Maps for Mobile」(http://google.co.jp/gmm)からダウンロードできるようになっている。
Lagerling氏は、「Googleのモバイル戦略は日本から世界へ発展させていきます。すでにそのための体制も整え始めています。米国から世界へという流れは変わり、同時にモバイルの世界も変わるでしょう。パイの奪い合いではなくパイを広げることを意識し、APIを公開するなどして、多くの企業のビジネスがおもしろいものになるように、そしてユーザーの生活がより楽しいものになるように、Googleのモバイル戦略を形にしていきたい」と述べ、講演を締めくくった。
最後に、会場からの質問で、「Googleの収益源は広告モデルですが、PCとモバイルでは広告の位置づけ違うのでは?」という問いかけがあった。それに対しLagerling氏は、「PCで広告主に提供できているバリューをモバイルでも提供したい」と述べた。
「これまでの携帯電話向けコンテンツは月額課金が主な収入源でした。今後は、広告モデルをより強化したい。展開のスピードと規模はまだ何とも言えませんが、最終的にはユーザーにメリットのある形で提供していきます。モバイル市場はさらに盛り上がる可能性があると信じています。新しいビジネスモデルを一緒に構築できればうれしいです」(Lagerling氏)
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