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ソーシャルグラフとは何か? エッジとノードから考える - (page 3)
ところで、ソーシャルグラフには、「明示的なグラフ」と「暗黙的な(推察的な)グラフ」の2つが潜在的に存在すると言えます。
明示的はグラフとは、その情報(ノードとエッジ)そのものがグラフとなるものです。mixiのマイミクやブログのRSSフィードの登録などは、明示的なグラフであると言えます。
すなわち、その情報そのものがノードとエッジを表現しています。
暗黙的な(推察的な)グラフとは、明示的な情報が存在するわけではないが、明示的に示された情報を解析することによって、浮かびあがってくるグラフであると言えます。たとえばAmazonでのおすすめなどがこれにあたります。
こういったソーシャルグラフにまつわる動きは、昨年来急激に活発になってきています。
OpenID FoundationによるOpenIDプロジェクト、GoogleによるOpenSocial、DataPortability.org、こちらもGoogleによるSocial Graph APIなどです。
OpenID自体は、ソーシャルグラフを実現するために発生したわけではありませんが、グラフのノードを定めるための手段として現状では最も現実的な解の一つだと言えます。
また、OpenSocialは前述したようにデータのportabilityを目的としたものではないですが、この一連の流れの中で発生した過渡期のプロジェクトと言えるでしょう。
現状で最もソーシャルグラフの流れの中心にいるのは、DataPortability.orgであると言えます。すでにGoogle、Facebook、Microsoftなどが参加を発表していることからも、このプロジェクトへの期待のほどが伺えます。
そして奇しくも2月1日、GoogleがSocial Graph APIの発表を行いました。一連の流れの中で、Googleは相当ソーシャルグラフを意識していることが伺えます。
おそらく、Googleはもともとソーシャルグラフについては以前から着手していたのが、周囲の流れが速いために前倒しでこの流れに乗っているような気がします。
自身によるOpenSocialやSocial Graph APIの発表と同時に、DataPortability.orgへの参加の表明など、とにかくソーシャルグラフに関するものはかたっぱしから手をつけているようにも見えます。
そして、Googleと並んでソーシャルグラフに熱心なもう一方の雄がFacebookです。Facebookは、どちらかと言うと「ソーシャルグラフを実現するには、全員がFacebookに入れば良い」というスタンス、いわゆるロックイン指向に見えますが、DataPortability.orgへの参加などを見ると、まだ今後の動向が見えないためにGoogle同様全方位にアンテナを伸ばしているようです。Facebook beaconでは痛い目にあっていますから、独自路線で行くのか協調路線で行くのかについては、慎重になる部分もあるでしょう。
いずれにしても、いまはまさにソーシャルグラフについては、その将来性について疑う余地はないものの、どの流れがメインストリームになるかについてはまだまだこれから決まっていくであろうという状況の中で、各プレイヤーが動きを出しつつも様子見にならざるを得ないように見えます。
ゼロスタートコミュニケーションズでも、ソーシャルグラフに関するプロジェクトとしてSocial Matrix構想というものを掲げ、これに取り組んでいます。先日、Social Matrix構想の第一弾としてzero-Matrixというソーシャルグラフを実現するためのASPの発表を行いました。
次回ではソーシャルグラフの将来について触れていきたいと思います。
山崎徳之株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ 代表取締役社長
アスキー、So-net、ライブドアなどでシステム設計、構築、運用を行う。2003年9月にシリコンバレーにVoIPの開発会社であるRedSIP Inc.を設立、CEO就任。2006年6月にゼロスタートコミュニケーションズを設立、代表取締役社長就任。Software Designで「レコメンドエンジン開発室」などの連載をしている。
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