新旧Yahoo! JAPAN対決 -- 旧トップページの弱点とは?

ドラゴンフィールド2007年12月06日 12時05分

 本家の米Yahoo!のリニューアルに遅れること1年半、Yahoo! JAPANのトップページが2008年1月1日に大幅リニューアルされることになった。Yahoo! JAPANは日本における磐石なブランド力があり、世界のYahoo!の中でも独自のスタンスをとってきたが、新デザインは米Yahoo!に近いものとなっている。

 今回のリニューアルも趣旨について、ヤフーは「利便性の向上、掲載情報の範囲拡大、オープン化の推進を図り、ユーザーのニーズに合った1日に何度も訪れたくなるトップページを目指した」と説明する。旧トップページにどのような問題点があって、新トップページではどこを改善、強化したのか、といった情報はつまびらかにされていない。

 そこで今回はアイトラッキング分析を通じて、旧トップの弱点を炙り出そうと試みた。被験者には、新旧Yahoo! JAPANのトップページ(新トップページはベータテストとして限定的に公開されている)をそれぞれ1〜2分閲覧してもらう。もちろん気になる箇所があれば目をとめていいし、画面をスクロールして下まで見ても構わない、という自由閲覧形式でブラウジングしてもらい、その視線の動きや滞在時間から分析した。果たして視線は何を語ってくれるのだろうか。

売りだったはずの「カテゴリ」が見られていない旧トップページ

 今回のヒートマップは、被験者6人分を重ね合わせたものである。複数人を重ねれば当然、見られている範囲が多くなるはずである。にもかかわらず、旧トップページでは、Yahoo!カテゴリの箇所がエアポケット的にすっぽり抜け落ちてしまっている。

 自由閲覧という形式を取っている限り、ページは網羅的に見られて然るべきなのだが、構造的に分かりにくいといったレベルではなく、そもそも最初から認識されていない、ということになる。

 ネットユーザーの行動様式の中に、Yahoo!カテゴリから入って目的のサイトを探すという行為がすでになくなっているということだろう。新トップではYahoo!カテゴリが省かれているが、この結果とは無関係ではないと推測できる。

071205yahoo_old.jpg Yahoo! JAPANの現在のトップページを6人に見てもらった様子。色が赤い部分ほどよく見られている。左下のYahoo!カテゴリがほとんど見られていないことがうかがえる。クリックすると拡大します

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