［夏休み特集：2007］ Photoshopウェブアプリ化の行方は？--上半期の注目記事（前編）

　2007年も折り返し地点を過ぎてもう8月。7カ月弱の間にもIT業界ではさまざまな出来事があった。ここで、2007年1月から7月までの間でもっとも読まれた記事から、2007年前半を振り返ってみよう。

　前編は2007年1月から4月までの記事をおさらいする。忘れかけてたビッグニュースがあるかもしれない。

Apple一色だった年初

　まずは2007年1月。年明け早々に開催されたAppleのイベント「Macworld 2007」を伝える記事が人気を集めた。この月に最も読まれた「フォトレポート：Macworld 2007、待望の製品がついに登場！」では、初めて公に登場した「iPhone」、そして「Apple TV」の姿を写真で楽しめる。

　2番目に読まれた記事は「［年末特集：2006］始めてみよう！仮想世界『Second Life』--基本操作編」だ。いまや多くの企業がこぞって参入するSecond Lifeだが、この記事ではアカウント作成から、歩き方、外見の変更方法、カメラコントロールなど基本となる操作を網羅している。

　続いて3位は「［年末特集：2006］コレってどうよ？IT製品ワースト10、2006年下半期版フォトレポート」。2006年下半期は「お粗末な技術が目立った時期であった」と記事にはある。引き合いに出されたのは、ソニー製ノートPC用バッテリやAmazonの映像サービス「Unbox」などだ。

　7位「ついに姿をあらわしたVista--パッケージで振り返るWindowsとOfficeの歴史」は、珍しくソフトウェアのパッケージに焦点を当てたフォトレポートだ。1985年に登場した「Microsoft Windows 1.0」から、1月30日に発売された「Microsoft Windows Vista」まで、見覚えのあるパッケージ写真がすらりと並ぶ。

Windows Vistaの評判は？

　2007年2月は「ゲームの『レベル上げ』を外注--オンラインゲーム業界のすき間ビジネスが大盛況」が1位になった。記事によれば、World of Warcraft: The Burning Crusadeというゲームでは、最高レベルの70まで「レベル上げ」すると556ドルかかるそうだ。

　2位にランクインした「“チョイオタ”はオタクよりも『好印象』--アイシェア調べ」では、“ちょっとだけオタク”な人は「情報通」「新しい物好き」など好印象なイメージである一方、オタクな人は「コミュニケーションが苦手」などネガティブな評価を受けがちであるという調査結果を報じている。

　ちなみに調査を行ったアイシェアはユニークなネタ選びに強みがある。このほかにも、「漢（オトコ）らしさ調査」や「SNSから始まる恋愛」など気になる調査結果を発表している。

　1月末に発売されたWindows Vista関連では、5位と8位の構図が面白い。5位の記事で「ついに発売されたWindows Vista。あなたは今すぐ買いますか？」と問いかけておきながら、8位の記事はきっぱりと「シマンテックCEO：『わたしはVistaは要らない』」と断じている。

　IT業界には「LEGO」好きが多い。ロボット製品ライン「Mindstorms」など、単なるオモチャにとどまらない技術的アプローチも人気の背景にありそうだ。6位「フォトレポート：米国の国際玩具見本市でみるレゴの組み立てセットの数々」では、George Lucas氏の頭部モデルといった変り種も紹介している。