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[年末特集:2006]アップルの1年を振り返る--テーマは「Macへの回帰」

2006/12/28 08:00
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[ ラウンドアップ ]

 2006年は、Apple ComputerにMacが帰ってきた年となった。

 今では、ハイテク好きの中にもAppleのことを音楽関連の会社として認知する世代が出るほどになった。そんな状況の下、同社はMacのデスクトップおよびノート型マシンにIntel製プロセッサを導入して主要ラインアップを刷新することに2006年の大半を費やし、成果を収めた。Appleは2006年、同社30年の歴史の中でも最高と言えるほどの好調な業績を記録している。2006年末までの売り上げと利益は過去最高になるとみられ、株価も絶好調だ。

 しかし、Appleは過去の決算内容を訂正報告するおそれがあり、この点について同社が注意を促したことが、この好業績に水を差す結果となっている。これは、ストックオプションのバックデート問題に関する大規模な再調査の一環として、同社がストックオプション付与の過程に対する調査を実施していることを警告したものだ。2006年には(CNET News.comの発行元であるCNET Networksを含めて)多くのシリコンバレー企業が同じ問題で足をすくわれている。Appleの最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏はこの調査による影響を何とか免れているが、長年にわたり同社の幹部で取締役だったFred Anderson氏は、この調査の過程で10月に取締役を辞任している。

 Intelプロセッサへの歴史的な移行は、1月に開催された「Macworld Expo」で発表された、Intelの「Core Duo」プロセッサを搭載した「MacBook Pro」と「iMac」から始まった。5月には、コンシューマー向けノート型マシンとしては待望の新機種、「MacBook」がラインアップに追加された。それまで、同社はデスクトップ型マシン「Power Mac」で使用していた「PowerPC G5」プロセッサの代わりとなる低電力版プロセッサを探していたため、ノート型マシンのラインアップは1年以上、実質的に変化のない状態に置かれていた。

 新しいMacBookは消費者の注目を集め、2006年末時点でのPC市場における同社のシェア拡大に貢献した。しかし、一部のユーザーから、この新製品についてさまざまな問題が報告されている。筐体の温度が異常に高くなったり、本体に謎の変色が発生したりするという問題のほか、一部のMacBookでは突然シャットダウンするという問題が発生し、同社は後に修正アップデートを公開している。ほかには、Windowsをチクリと皮肉る新しい広告キャンペーンも、Macの新しいラインアップに大きな注目が集まるきっかけとなった。

 また、MacBookの発売前に、Appleは多くのWindowsユーザーのMacに対する考え方を変えさせる、ちょっとしたソフトウェアを発表している。これは「Boot Camp」といい、Intelプロセッサ搭載のMacで「Mac OS X」と「Windows XP」の両方を動作可能にするソフトウェアだ。両方のOSを同時に動かすことはできないものの、フルバージョンのWindows XPを動かせる。現在ベータ版となっているBoot Campだが、今後リリース予定の「Mac OS X 10.5」(コードネーム「Leopard」)では、OS内の一機能として提供される予定だ。

 このように、Macが多くの注目を集めたとはいえ、Appleが登場から5年になる「iPod」シリーズに目をかけていなかったわけではない。「iPod nano」を9月に刷新して色と価格を新しくしたほか、「iPod shuffle」をクリップでどこにでも留められるほど小型化した。新しいiPod shuffleの小ささは、うっかり者の音楽好きが使ったら、きっとどこへ行ったかわからなくなると思えるほどだ。Microsoftが「Zune」を発売したものの、Appleは、音楽プレーヤー市場での圧倒的優位を明け渡す隙を見せることなく2006年を終えようとしている。

 「iTunes」とiPodの強力タッグが狙う次の目標は、動画のようだ。9月の「Special Event」で、AppleはWalt Disneyを親会社とする複数の映画会社が提供する映画の全編を「iTunes Store」からダウンロード可能にする計画を発表した。また、iTunes Storeからダウンロードできるテレビ番組の数を大幅に増やしたほか、同社では異例の動きとして、開発中の製品「iTV」の存在を公の場で明らかにした。2007年の早い時期に発売予定のiTV(開発コード名)は、テレビとコンピュータをワイヤレス接続し、MacやPCに保存した映画やテレビ番組をテジタルテレビで再生可能にするというものだ。

 もちろん、Appleの1年を振り返るには、同社を取り巻く絶えまないうわさに触れないわけにはいかない。2006年を振り返ると、最も長く続いているうわさは「iPhone」にまつわるもので、複数の業界アナリストが、スマートフォンとiPodを融合した携帯電話が2007年に発売されるという予想を積極的に発表している。ただし、このうわさは、少なくとも名前に関してはCisco Systemsによって吹き飛ばされてしまった。同社が12月に「iPhone」という名の別の製品を発表したからだ。それでも、Appleウォッチャーたちは、iPod向けとみられる新しいタッチスクリーン機能と、MicrosoftがZuneに搭載したのと似たような無線機能について、同社から特許が出願されていることに注目している。

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