「ビッグバン」そして「ハイブリッド化」という波--キューエンタテインメント - (page 2)

--そういう流れの激しい市場のなかで、キューエンタテインメントの色はどう打ち出していくつもりですか?

 まず、いろいろなことをぐるっと回ってみて実感するのは、「音楽とゲーム」というのは常に弊社の特徴なのだと思います。

 ハイブリッド化が進んできているなかで、音楽とゲームのハイブリッドというのは音ゲージャンルのように昔からありますが、今後もこの領域は先を走っていたい分野です。その際ネットワークは常に意識しています。今後は、音楽はネットワークと切り離せないものになるでしょうから。

 そう考えると、音楽とゲームとネットワーク、グローバルという視点が現在の弊社のキーワードと言えるのかもしれません。

キューエンタテインメント 代表取締役 CEO 内海州人氏

 その他には……このビジネスに突っ込んでいくといういう風に、明確に言えれば良いのですが、今は目下検討中という状況で(苦笑)。

 例えば携帯電話で女性が遊んでいるとした場合、操作しているのはメールかもしれないしゲームかもしれない。もしかしたら何らかのコミュニティーサービスかもしれません。でも、必要なのはゲームではなく、アクセサリ的な要素や繋がる要素なのかもしれない。もっと言うと、ガジェットとして触っていることそのものが目的かもしれません。

 また、MMORPGなどの運営をしてみて思うのは、家庭用ゲームはおいしい料理を1品作ることが重要だったのが、オンラインの運営はきちんとしたサービスを継続的に気持ちよく提供することの方が重要だということです。

 今は「楽しむ」という価値観そのものが変わってきている。そしてそれは一体何なのか? 一所懸命勉強しているという状況です。

 僕らはバックパッカーであり、半分商人の所もあったりするので。塩とコショウを金に代えられる所があればもっと行きたいのですけれど、なかなかそんな良い話は無くて(笑)。ただ、時々、銀ぐらいの所はあったりすので、いろいろな人の話を聞きながらいろいろな所へ行きたいな、と。

 なおかつ小さい会社ですから、素早く動くことで、面白味を出したいと思っています。

 世界がボーダレスになっていったときに、最終的に価値があるビジネスは、非常にローカルだけれどグローバルな舞台でプロデュースのような仕事ができるかどうかだと思うのです。

--今後、「ハイブリッド化」「グローバル化」に対応するためには、どのような考えが必要だと思いますか

 ハイブリッド化、グローバル化していく中で、それぞれの生きる道を見つけていかなければならないと言うことでしょう。

 どこかに特化していかなければならないところも出てくるでしょうし、いろいろな企業・業種とコラボレーションすることで広がりを出すことも必要になると思います。もしかしたら、まったく異業種へ行けばそこでスペース、すなわちビジネスを作れるかもしれない。

 また、、ネットワークの影響は今後ますますプロモーション、そして流通も含めて変化を与えていくでしょうし、同時にさまざまなチャンスを生むはずです。

 我々はデジタルバックパッカーとして風呂敷を広げ、みんなで座り話しをしたり聞いたりしながら(笑)、ネットワーク、そしてインタラクティブ化が加速していく状況をその「デジタルバックパッカーならではの視点」で見極め、新たな展開に結びつけたいと思っています。

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