そもそもブログはだれが何のために書いているんだろう--消化局面が見えたブログ界 - (page 4)

文:Alex Iskold 翻訳校正:吉井美有2007年12月04日 08時00分

スパムブログ

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 多くの記事にとってブログ界に広がっていく唯一の道は、スパムブログ(スプログとも言う)を通じた再発信だ。これらの偽造ブログは本物のブログのコンテンツを集め、再発信し、検索エンジンからのトラフィックを引きつけて広告を売る。これらは完全に無意味だが、所有者がほとんど仕事をせずにお金を得るための賢明な手法であることは確かだ。これらのブログはコンテンツの再編集に長けており、止めるのにできることはほとんどない。あまりにも巧みな再編集を施されていて、読んでいるのが偽造ブログだということに気がつかないこともある。

 1年以上前に、Charles C. Mann氏がWiredにスパムブログの増加についての記事を書いている。Mann氏の記事はこれらのブログがどのように、そしてなぜ作られるのかについて詳しく議論している。2006年3月に出版された別の記事では、本物のブログの2倍以上の偽造ブログが存在するという研究が引用されている。もしこれが1年半前に本当だったのであれば、今では10対1になっているかもしれない。スパムブログを作るのは非常に簡単であることから、この比率は一方的に増えていくだろう。

結論

 では、ブログ界では何が起ころうとしているのだろうか。今後も現在の成長率を維持できるのだろうか。職業的ブログの成長は続かないだろうが、ブログ界全体は成長を続ける可能性が高い(少なくとも、スパムの量が増加していくだろう)。しかし、変化が起こる可能性が高い。ブログ界のロングテール部分は危機にあるかもしれない。スパムはその危機の一部に過ぎず、むしろソーシャルネットワークやマイクロブログプラットフォームとの競争が大きく影響する。どうなるかは時間が経たないとわからないだろう。

 読者がブログを書いている理由を教えてほしい。読者にとってお金は重要だろうか。ブログ界の未来はどうなると思うだろうか。ブログ界は消化局面に入ろうとしているのだろうか。

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