そもそもブログはだれが何のために書いているんだろう--消化局面が見えたブログ界 - (page 2)

文:Alex Iskold 翻訳校正:吉井美有2007年12月04日 08時00分

職業的ブログ

 Technoratiのトップ100リストの中で、何人が職業的にブログを書いているブロガーかを考えてみると面白いだろう。おそらく全員ではない。このリストを超えると、おそらくべき乗法則の曲線を描くことになるだろう。ブログで生活を立てるのは難しいことだ。ガジェット、テクノロジー、政治、有名人のゴシップなどそれぞれの分野で、いくつかの非常に成功しているブログが非常に大きなトラフィックを得ている。ロングテール曲線の中では、中程の位置にいても、ブログを維持可能なビジネスとして成立させるだけのトラフィックを得ることはできない。

 こうした二層化傾向はさまざまな形で見て取れる。例えばアクセス数のグラフ、FeedBurnerの登録者数、MyBlogLogのコミュニティの規模、記事ごとの平均コメント数などだ。トップクラスのブログのと中程のクラスのブログでは、広告収入の額は桁が違う。トップクラスでは125x125のバナーで月間何千ドルにもなるが、中程のクラスのブログでは同じ種類の広告でも数百ドルにしかならない。

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 多くの人がニッチな領域でブログを始め、収益を得ようとするが、成功する者は少ない。ProBloggerのDarren Rowse氏は、オンライン上で収益を上げる方法に関する素晴らしいブログを運営しているが、最新のアンケートで、同氏は読者に対し10月にブログでどれだけの収益を上げたかを尋ねている。

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 1300人以上の回答者のうち、ある程度以上の収益を得ているのは10%だった。1万5000ドル以上の収益を上げていると回答した人たちの多くは、おそらくわずかな実入りのよいニッチ分野のブログを運営している人たちだろう。回答者の1/4はまったく収益を上げていない。収益を上げようと試みている人たちの多くは、あまり稼げていないのが現状だ。これらのブロガーの背景にはどんな事情があるのだろうか。

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