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今後10年間のウェブ潮流を10の要素からひもとく - (page 2)
5.アテンション経済
アテンション経済は、消費者が自らのアテンション(注意、注目)と交換にサービスを受けることに同意する市場だ。この例には、個人化ニュース、個人化検索、アラート、購入のお勧めなどが含まれる。アテンション経済は消費者に選択肢を与える。消費者は自分のアテンションをどこに「費やす」かを選べるわけだ。アテンションに関するもう一つの重要な要素は、関連付けだ。消費者が関連するコンテンツを見ている限り、販売のチャンスを生み出すことになる。
今後10年間のウェブ経済では、この概念がより重要になるだろう。われわれはすでにAmazonやNetflixなどの例を見ているが、新興企業にはこの方向性を追求するものが多くある。
図はAlex Iskoldの記事「The Attention Economy: An Overview」からのもの。
6.ウェブサービスとしてのウェブサイト
Alex Iskoldは3月に、Webはリミックス可能なものになってきており、システム全体がプラットフォームとデータベースの両方になりつつあるという記事を書いている。主要なウェブサイトはウェブサービスに変化し、その情報をより効果的に世界に発信するようになるだろう。このような変化はスムーズには起こらない。例えば、規模の問題も大きいし、法的な側面も単純ではない。しかし、Alexが述べたように、これは起こるかどうかという問題ではなく、もはや時間と手段の問題だ。
この変化は次の2つのどちらかの形で起こるだろう。一部のウェブサイトはAmazonやdel.icio.us、Flickrのように、REST APIを通じて自らの情報を提供する。他のサイトは情報を独占しようとするが、DapperやTeqlo、Yahoo! Pipesのようなサービスを使って作られたマッシュアップによってオープンになる。全体としては、構造化されていない情報は構造化された情報に道を譲り、より知的なコンピューティングを可能にするだろう。
この潮流は、現在ウィジェットや2007年のFacebookで展開されていることにも注意して欲しい。2007年時点でも「閉じた庭」の問題は大きく、今後10年で、ウェブサービスの世界ははるかにオープンなものになるかもしれない。
図はAlex Iskoldの記事「Web 3.0:When Web Sites Become Web Services」からのもの。
7.オンライン動画・インターネットテレビ
この潮流はすでにウェブ上で爆発しているが、まだ多くの可能性が残されていると感じられるのではないだろうか。2006年10月、Googleは世界で最も人気のあるオンライン動画資産であるYouTubeを買収した。同じ月には、KazaaとSkypeの創設者がVenice Projectという愛称を持つインターネットテレビサービスを作っているというニュースが流れた(後にJoostと名付けられた)。2007年には、YouTubeが支配を続けている。一方、インターネットテレビサービスは緩やかに離陸したところだ。
われわれのネットワークブログlast100には、現在のインターネットテレビ界の概要とともに、8つのインターネットテレビアプリケーションを紹介する優れた記事がある。Read/WriteWebのJosh Catoneも、そのうち3つ、Joost、Babelgum、Zattooをレビューしている。
10年後には、インターネットテレビは今のものとは全く異なるものになっているはずだと言っておくべきだろう。今後10年間で画質は高くなり、ストリーミング、個人化、共有機能などはずっと強力になり、他にも多くの機能が加わるだろう。大きな疑問は、現在主流のテレビネットワーク(NBC、CNNなど)がそれにどう対応していくかということかもしれない。
Josh Catoneの記事「Internet Killed The Television Star: Reviews of Joost, Babelgum, Zattoo and More」よりZattooの画面。
8.リッチインターネットアプリケーション
現在のウェブとデスクトップのハイブリッドアプリケーションの潮流が続けば、RIA(リッチインターネットアプリケーション)の使い勝手と機能は向上していくだろう。AdobeのAIRプラットフォーム(Adobe Integrated Runtime)はそのリーダーのひとつであり、MicrosoftのWindows Presentation Foundationもそうだ。また、LaszloとそのオープンソースのOpenLaszloプラットフォームもあり、その他いくつかの新興企業がRIAプラットフォームを提供している。Ajaxも一般にはRIAと考えられていることも忘れてはならない。Ajaxが長く使われるのか、それとも「2.0」が登場するのかはまだわからない。
Ryan StewartがRead/WriteWebの記事で(彼がAdobeに参加する前の)2006年4月に書いたように、「リッチインターネットアプリケーションはユーザーを捉え続けるために重要な洗練された効果と移行を可能にする。これは、開発者はウェブで素晴らしい変化が起こることを当たり前のものと考え、ユーザーに完璧な経験を提供することに集中できるようになるということだ。インターフェースがようやくコンテンツに追いつき、新しいウェブの構築に関わるすべての人にとって刺激的な時期がやってくるだろう。」
2006年には、AdobeとMicrosoftがRIA技術の分野でぶつかり合い、Ryanが正しかったことが証明された。今後多くのイノベーションが起こっていくはずであり、10年後にRIAの世界がどうなっているかが楽しみだ。
Read/WriteWebについて
Read/WriteWebは次世代ウェブの技術に関する話題を中心に扱ったブログ。
Richard MacManus氏が心惹かれた革新的なアプリケーションやサービスのほか、気になる製品のポジショニングや最新のウェブニュース、業界への洞察をつづっている。
筆者Richard MacManus氏について
独立系ウェブアナリスト兼コンサルタント。シリコンバレーの企業向けにリサーチや分析、製品開発支援を行う。
Web 2.0 Workgroupの共同創設者でもある同氏はCNETの姉妹サイト米ZDNetでも記事を執筆している。
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