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Eコマース カテゴリーキラーの戦略 - (page 2)
Eコマース成功の一端を担うサプライチェーン
中村:実はみなさんに質問したいのですが・・・。ゴルフ用品業界は在庫切れを起こしがちで、サプライチェーンの弱さを痛感しています。需要予測が大きな課題になっているのですが、在庫の管理はどうされていますか?
後藤:健康関連業界は卸がしっかりした流通を作っているし、ケンコーコムも半数以上は卸を通しています。ですから卸をいかに活用するか、卸を通していないメーカーとどうビジネスするかが鍵です。
私たちは在庫を7日分に抑えています。大手の卸が流通している在庫に関しては看板方式にして、我々の倉庫は大手の卸のすぐそば、車で4、5分のところに置いている。そして、必要な量だけを卸から持ってきてもらい、全国に発送する--という流れを作りました。ですから大手の卸が持つ在庫に関しては、基本的に無在庫で回っています。
大手の流通に乗れない部分は委託形式にして、メーカーの在庫を我々の倉庫で預かり、出荷と同時に仕入れを計上します。そうすることにより、在庫を非常に切りつめられる。これが、我々の一番大きな強みだと考えています。Eコマースを進めていく上では、サプライチェーンがしっかりしていないと生き残れないでしょうね。
西野:出版業界でも、「売り切れ、重版未定」のように、品物がないケースが多々ありますね。ただ、書籍と雑誌の商品特性は違っており、雑誌はその種類によって様々です。週刊誌などは生鮮食品に近いので、在庫に関しては非常にシビアです。月刊誌のバックナンバー販売となると、書籍と同様の在庫管理が必要になります。一方、定期購読となると話は別で在庫という概念があまり存在しません。定期購読とは基本的に権利を買うだけなので、在庫になってはいけないのです。モノができたら即送られていかなければなりませんから。
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雑誌のメインコンテンツは記事そのものであり、そういう意味では今後流通するのはモノでなく、デジタルコンテンツになる部分もあるでしょう。それらの要素を加味し、在庫管理が必要/そうでないモノをコンビネーションしていきたいというのが、我々のビジネスで考えるべきことです。
後藤:今後の課題は「欠品してしまった場合にどうするか」ですね。売れ筋商品は流通量が少なくなりがちなので、そのときにリアル店舗とどうやって取り合うかが、Eコマースを成長させる上でかなり重要になってくると思います。
小林:Eコマース市場には、Yahoo、楽天市場、Amazonなどの大手総合プレーヤーが参入していますが、彼らに対する戦略などについての考えを聞かせてください。
西野:日本のEコマースには外国企業がタッチできない領域があるのではないでしょうか。我々が卸の立場で提携しているところもありますし、なるべく競合しない形態を考えています。
後藤:Yahoo、楽天に関しては半分インサイダーになっているので、さほど心配はしていません。消費者の中には、「買い物するなら絶対に楽天!」「Yahooの方が信頼できる」と考える人々が確実に存在するので、そのニーズに見合うような方法で商品を提供するということです。
一番気になるのはAmazon。近頃のAmazon.comは巨大モール化していますよね。ああいったプラットフォームが日本にできたときに、私たちはどう闘おうかと。
西野:ある日突然、Amazon.co.jpに「健康」「ゴルフ」なんていうジャンルのタブができていたら、どうします?
後藤:そんな日が来てもおかしくはないですよね。健康食品はコンプライアンスが難しく、日米では薬事法の違いがあるので彼らも手を出しにくいとは思うのですが。仮に、サプライチェーン全部を含めてAmazonの健康ジャンルが日本へやってくるとしましょう。そのとき彼らが独自路線でやるのと、我々とアライアンスするのではどっちがベターかを考えたときに、「アライアンスした方がいい」と思われる存在に早い段階でなっておかなければならないと、痛烈に感じています。
中村:ゴルフ業界の場合は、先ほど言ったように品切れも多く、業界全体が新規参入者を積極的に受け入れる土壌とは言えないというのが正直なところです。Amazonにしてみれば、その点に手間をかけられない、だからGDOと一緒にやろうというは話になればベストだと思いますし、ケンコーコムと同じく、Eコマース業界の中でそういう存在になりたいですね。
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