ケータイ買い替えのポイントはサービス?デザイン?それとも・・・?

文:CNET Japan ITランキング調査団
構成:Spoo! Inc.
2006年02月24日 08時00分

 入学、上京、就職、新学期シーズンを控え、春のケータイ新端末が出揃いつつあります。NTTドコモは冬のFOMA 902iシリーズに続いて702iシリーズをドロップ。auやボーダフォンも春モデルを既に発売しています。各社とも新しいサービスや機能への対応を打ち出して力の入った端末がずらりと並んだ印象ですが、では肝心のユーザーの反応はどうなんでしょうか。すでに機能が「テンコ盛り」状態のケータイにさらに搭載される新しい機能やサービスは、ユーザーのニーズを満たしたり、ウォンツを掘り起こしたりすることに成功しているでしょうか。

 というわけで、どんどん拡張されていくケータイの機能やサービスを全18項目ピックアップ。それぞれについて、「実際に使っている」「使ったことはあるが現在は使っていない」「将来使ってみたい」「使いたいと思わない」--という選択肢から当てはまるものを選んでもらいました。ここではそのデータを元に、「将来使ってみたい」ものと「使いたいと思わない」もので2つのランキングを作ってみましょう。

●将来使ってみたい機能、サービス

1
GPS機能 56.1%
2
ワンセグ放送受信 48.9%
3
おサイフケータイ 47.3%
4
AM/FMラジオ受信 43.8%
5
電子チケット 41.4%
6
アナログテレビ受信 38.8%
7
音楽再生機能 36.4%
8
フルブラウザ 34.2%
9
電子クーポン 32.8%
9
テレビ電話 32.8%

●使いたいと思わない機能、サービス

1
ケータイクレジット 53.4%
2
電子書籍 47.4%
3
電子クーポン 43.9%
4
アナログTV受信 43.5%
5
国際ローミング 42.7%
5
トランシーバ機能 42.7%
7
テレビ電話 40.9%
8
AM/FMラジオ受信 37.1%
9
おサイフケータイ 36.3%
10
ワンセグ放送受信 35.8%

NetMileリサーチに登録した全国の1000人の男女に2月16日〜17日に調査。

 いちばん興味深かったのは、「使いたいと思わない」の1位にドコモがかなり気合を入れてスタートさせたクレジット決済機能が堂々の(?)ランクインを果たしてしまっていることです。ドコモの「iD」に代表されるこのサービスは、おサイフケータイでクレジット決済によるショッピングやキャッシングができるというもの。他にUFJニコスのSmartplus(スマートプラス)やJCBがやっているQUICPayなどがあります。

 ケータイクレジットを使ってみたいと答えた人も31.4%いるので、サービスとして求められていないというわけでもないのですが、それを上回る数の人たちがいまは使いたいと思ってないという結果です。なぜケータイにクレジットカード(クレカ)機能を持たせないといけないのか、それをすることで、これまでのクレカにはなかったどんないいことがあるのか、あるいはこれまでのケータイにはなかったどんないいことがあるのかをもっと啓蒙しないといけないのかもしれません。

 続いて、これも使いたいと思わない方で興味深いのが2位の電子書籍です。さまざまな電子書籍専用端末が世に問われてきた末、「でも最終的にはやっぱケータイだよね」みたいなことを言われ、電子書籍というコンテンツビジネスのプラットフォームとして期待を寄せられているわけですが、それはひょっとしたらビジネスする側の都合であってユーザーは必ずしもそんなに求めているわけじゃないよ、というなかなかシビアな結果であります。ケータイでしか楽しめない強力なベストセラーが出てくると事情が変わったりするんでしょうか。機能というよりコンテンツにかかっているような気もします。

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