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バージニア工大銃乱射事件に動揺するネチズンたち--韓国中の「チョ・スンヒ」さんたちにも影響

2007/04/20 15:02
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 4月16日に起こったバージニア工科大学の銃乱射事件は、大量の犠牲者が出たことで世界に大きな衝撃を与えている。そして犯人が韓国人学生のチョ・スンヒ容疑者だと分かった韓国は、他国以上に大きなショックを受けることとなった。このショックがネチズンたちを動揺させている。

 韓国でも今回の事件について連日報道がなされている。しかしニュースの情報だけに飽き足らないネチズンたちはまず、チョ・スンヒの名前によるブログなどを探し始めた。とくに生年月日や性別、名前で会員を探すことのできる有名コミュニティサービスの「Cyworld」には、多くのネチズンが集中した。

 実際にCyworldで「チョ・スンヒ」という名前を持つ、84年生まれの男性のミニホームページを探してみると複数の人が出てくる。いずれの人のミニホームページの訪問者数も、19日時点で1日あたり5000人から1万人程度に達している。女性の「チョ・スンヒ」さんのミニホームページですら、1日あたり2万人以上の訪問者が押しかけている。参考までにアジアのスターであるBOAさんのミニホームページを見てみると、同日に集めた訪問者数は2070人程度だった。「チョ・スンヒ」という名で登録されているミニホームページへのアクセス集中ぶりがうかがえるだろう。

 さらにミニホームページを訪問した人が簡単なメッセージを残せる「訪問録」を見ると、「33人も殺すなんて!」という抗議めいた書き込みから、「(騒ぎは)すぐに収まるから、がんばって」という励ましの書き込みまで、あらゆる人によるメッセージがたくさん残されている。先の女性の「チョ・スンヒ」さんのミニホームページでは訪問録をなくしているが、その代わり写真を掲載するスペースのコメント欄に乱射事件に関する書き込みがなされるなど、まさに「荒れ放題」の様相だ。内容はどうあれ過剰なまでの書き込みや訪問者の多さに嫌気がさし、ミニホームページのタイトルを「私は殺していない」とする「チョ・スンヒ」さんもいるほどだ。

 さらに同姓同名のとばっちりは、84年生まれではない人にも及んでいる。自動車メーカーの営業を行っている「チョ・スンヒ」さんによる、自動車販売用サイトにもネチズンが集中。掲示板には銃乱射事件に関する書き込みが行われている。同サイトはポータルサイトに登録されており「チョ・スンヒ」で検索すると結果の上の方に出てくるようになっている。同サイトを運営している「チョ・スンヒ」さんによると、銃乱射事件の内容が明らかになった日は朝から同僚に笑われたり、携帯電話に仲間からからかいのメッセージが届いたり、新聞記者から取材の電話が来るといった出来事が相次ぎ、本人はうろたえたという。ウェブサイトの訪問者数も通常の20倍以上に上り、営業職として嬉しいやら悲しいやらといった状況になっているようだ。

 それでもネチズンの好奇心は止まるところを知らない。ポータルサイトの人気検索語ランキングでは、連日「チョ・スンヒ」の名前がランクインしている。単に「チョ・スンヒ」というものから「チョ・スンヒ 写真」「チョ・スンヒ 動画」、さらには「チョ・スンヒ 両親」「チョ・スンヒ 彼女」まで、チョ・スンヒ容疑者本人だけでなく、周囲の人にまでネチズンの関心は及んでいる。

 また最近ではチョ・スンヒ容疑者のものではないかと推測される「MySpace」ブログも見つかった。容疑者本人のものと思われる理由は、ブログ上に書かれた「Ismail Ax」という赤い文字だ。これは事件当時、チョ・スンヒ氏の腕に赤いインクで書かれていたものと同様の文句であり、不可思議なこの言葉が今回の事件をさらに謎めいたものに見せている。

 湧いて出てくるネチズンの好奇心と疑問に応えるかのように、インターネットニュースサイトにはさまざまな角度からの記事が次々とアップロードされ続けている。チョ・スンヒ容疑者の心理分析から普段の素行、家族の歴史、米国での捜査状況までチョ・スンヒ容疑者のすべてが分かるほど深く知ることが可能だ。

 事件の全容がだいぶ明らかになった今、これ以上知るべきこともあまり残されていないのかもしれないが、いまだに「チョ・スンヒ」の名前が人気検索語ランキングで見られ、同姓同名の人によるCyworldも騒がしい。こうしたことから見てもネティズンの関心の焦点は、銃乱射事件そのものよりチョ・スンヒ容疑者自身に合わされてきているようだ。

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