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Web 2.0の挑戦者:どこからでも利用できるウェブベースの遠隔デスクトップDesktoptwo - (page 3)

文:Emily Chang 翻訳校正:吉井美有 2006/09/12 08:00

Desktoptwoを次の段階に進めるためには何が必要ですか。

 正直に言えば、資金です。Sapotekは最初から自己資金で運営されており、お金はいつも不足しています。それでもなお、われわれは少ない資金の中で多くのことを実現してきました。われわれは、自分たちの成果を大変誇りに思っています。言うまでもなく、これは毎日われわれのソリューションを使ってくれている何千ものユーザーのおかげです。

Desktoptwoの基盤となるビジネスモデルがあるとすれば何ですか。

 ビジネスモデルはもちろんあります。Desktoptwoを個人に対しては無料で提供する一方、企業向けバージョンをまもなく製品化する予定です。これはプロバイダのネットワークやシステムインテグレーター、ASPなどを通じ、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)として提供されることになります。企業や学校、その他の組織は、このモバイルデスクトップを利用し、総所有コストを劇的に下げることができます。

差し支えなければ1日の平均アクセス数を教えてください。

 2006年8月1日にDesktoptwoのベータ版を開始してから、ユーザー数は0から1万に増えました(8月14日現在)。ですから、もしわたしの計算が正しければ、毎日平均800人近い新規ユーザーを獲得したことになります。

Desktoptwoについて最も優れていると自認する点は何ですか。

 成果はあまりにも多いので、1つだけを挙げるのは難しいですね。すでに説明したとおり、われわれは能率においても優れていると思っていますし、われわれの技術も大変優れたものだと考えています(自分たちが作ったものが大好きです)。しかし、最も誇りに思うものを1つだけ挙げるとすれば、ユーザーからの反応です。これは誇張ではなく、われわれのユーザーは極めて活動的で、とても愛着を持ってくれています。彼らはこのデスクトップソフトウェアに対して自分のものだと感じてくれていますし、それはあるべき姿です。われわれのゴールは社会経済レベルに関係なくすべての人にデスクトップを提供することで、それは日ごとに現実になってきています。結局、製品を開発したのはわれわれですが、これが誰のものかといえば使う人のものなのです。

Webで現在起こっているシフトを若い人たちに向けてどのように説明しますか。

 これを歴史的な文脈に置いてみましょう。わたしの祖母は最初にテレビを見たときのことをよく話してくれたのですが、これはそういう話に似ています。違うのは、変化の起こる速さです。テレビ技術は1939年の万博(祖母は以前、このイベントを振り返って大げさに話してくれました)で登場して以来確かに進歩してきましたが、67年間の進化を経ても、最近出始めた薄型テレビを除けば、ずっと「箱」を見てきたわけです。

 インターネットについて考えてみましょう。わたしは初めて「インターネット」という言葉や「ワールドワイドウェブ」という言葉が使われるのを聞いたときのことや、初めて電子メールを送ったときのこと、ウェブサイトを見たときのことを思い出すことができます。そして、たった10年強で、われわれはアプリケーションやサービス、音声通信、ビデオ配信など、あらゆるものをホスティングするようになりました。もう数年もすれば、インターネットはあっという間に幼年時代から青年時代に入ることになるでしょう。われわれはその可能性を解き放とうとしているのです。わたしは将来自分の孫たちに、これらの変化すべてが始まったころに自分がそれに立ち会っていたことを自慢するでしょう。その機能性を広げることによって、インターネットの発展に貢献したのだとさえ言っているかも知れません。もちろん、孫たちはわたしの言っていることは聞き流して、ホログラフィで映っている世界中の友達と遊んでいることでしょう……インターネット越しにね:)

ご自身のサイト以外に毎日どのようなサイトにアクセスしていますか。

 実際には、いろいろなところを見ています。いつもGigaom(Omは素晴らしいやつで、大変生意気です)、CNET、Techcrunchはさっと見ていますし、もちろんeHubも、何か新しいものが出ていないか見ています(すごいものがたくさんあります!)。そして、時間があれば(残念ながらないことが多いのですが)、The New York Times、BBC、Google Newsなどを見て、情報に遅れないようにします。技術の世界に没頭してしまいがちなのですが、わたしは人間が好きなのでオートマトンにはなれません。それから、いつもNational Geographicのサイトをチェックし、特に「photo of the day(今日の写真)」を見ます。空想の材料には最適です。

睡眠時間はどのくらいですか。

 少なすぎますね。8時間は寝たいのですが、普段は4時間か5時間くらいでしょう。寝床に入ってからも頭がぐるぐる回っていることが多いですね。もちろんいい発想が生まれることもありますが、その時間帯にそういうことはあまりありません。

メールでのインタビューに応じてくれたSapotekのJosh Randとその他のメンバーに謝意を表する。

注意: Sapotekはわたし(Emily Chang)とIdeacodesの顧客である。

eHubについて

Emily Chang氏が日頃使ったり魅力を感じたり注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストがeHubである。Chang氏はネットワークに毎日アクセスし、ネットサーフィンや検索、電子メール、RSSリーダー、SMSなどで何かを見つけたときに、随時リストを更新している。Chang氏が特に関心を寄せているのは、次世代ウェブ(ウェブ 2.0)、Ruby on Rails、Ajax、ブログ、ロケーションマッピング、オープンソース、フォークソノミー、タギング、デザイン、デジタルメディアの共有だという。そのため、eHubにはそういう視点が反映されている。

eHubが当初の意図を超えて成長するきっかけとなったのは、Chang氏とMax Kiesler氏によるウェブ 2.0アプリケーションサービスの開発者へのインタビューeHub Interviewsチャネルが追加されたことだ。Chang氏とKiesler氏は、サンフランシスコにあるウェブデザインコンサルタント会社Ideacodesの共同創始者兼代表者である。CNET Japanでは、eHubを運営するEmily Chang氏の了解の下、eHub Interviewsを翻訳していく。

筆者Emily Chang氏について

Emily Chang氏は、数々の賞を受賞したウェブインタラクションデザイナー、技術戦略家で、Max Kiesler氏と共同で設立したサンフランシスコのウェブコンサルタント企業Ideacodesの代表者である。ウェブとユーザーエクスペリエンスに関するデザインや技術、次世代ウェブについてのサイトEmilyChang.comの筆者であり、人気のウェブ 2.0リソースであるeHubの作成者でもある。同氏によればeHubとは、日頃使って魅力を感じたり、注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストなのだという。

※ この記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(帰属2.5)の下でライセンスされています。
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