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本日の主要記事
Web 2.0の挑戦者:ニッチ商品も見つかる?リアルメディアの交換サイトlendmonkey
lendmonkeyの製作者Chris LeeとBryan Woodがメールでのインタビューに応じてくれた(2006年5月8日送付)。
lendmonkeyはどのようなサービスを提供するWebアプリケーションですか。
lendmonkey:Bryan:PtoP型のリアルメディア交換サービスです。自分の所有するメディアをlendmonkeyのバーチャルライブラリに登録すると、他のメンバーのライブラリにアクセスできるようになります。他のメンバーに自分のメディアを提供すると、それと引き換えに同じ種類のメディアと交換できる「メディアクレジット」が与えられます。このクレジットは他のメンバーから同種のメディアを手に入れるために利用されます。
Chris:flickrのようでもあるし、Netflixのようでもあります。PtoPサービスに「Places」のような機能を加えることで、PtoPメディア交換サービスを実社会で実現したのがlendmonkeyです。
このプロジェクトを始めたきっかけは何ですか。
Bryan:もう遊ばなくなったビデオゲームが自宅にたくさんありました。購入価格は30ドルから40ドルでしたが、ゲーム店に持ち込んだところ、買取価格は8ドルほどだと言われました。そこでゲームとゲームを交換できるサイトを作ろうと思い立ったのです。4本ゲームを売って1本新しいものを買うより、はるかにいいですからね。最初はゲームだけでしたが、徐々に本、映画、CDも扱うようになりました。
Chris:私は以前、WinMXというPtoPコミュニティを利用して、メディアをオンラインで交換していました。WinMXはファイルよりも人間に焦点を当てた革新的なコミュニティでした。うまい相手が見つかれば、自分の趣味にぴったり合ったメディアにアクセスできます。しばらくは愛用していましたが、ソフトウェアの問題や大量のファイルを管理・整理する手間、新しいファイルを効率的に見つけられないといった問題からWinMXは使わなくなりました。lendmonkeyを作ったのは、リアルメディアの手軽さを活かして、WinMXのようなコミュニティを再現したかったからです。
lendmonkeyの運用や拡張にどのくらいの時間を割いているのですか。本業はお持ちですか。
Chris:最初の1年は2人ともフルタイムの仕事をしていました。私は今も続けていますが、Bryanは仕事内容がlendmonkeyの方向性とずれてきてしまったので、会社を辞め、今はRuby on Railsでの開発作業に専念しています。私は日中はコンサルタントの仕事をしています。この仕事はとても勉強になるし、lendmonkeyのゴールとも一致していますからね。独立性を維持するために、私もBryanもいくつかのプロジェクトを掛け持ちしています。
スタッフは何人くらいいるのですか。また、あなたの経歴をお聞かせください。
lendmonkey:Chris LeeとBryan Woodの2名です。助けてもらっている個人や組織の名前はサイトの「スペシャルサンクス」のコーナーに記載しているので、lendmonkeyのサイトを見に来たときはぜひ覗いてみてください。Chris Leeは事業開発とプロジェクト管理、要求分析、ユーザー受け入れテストを担当し、Bryan Woodは設計・開発とIT関連作業を担当しています。
あなたの設計哲学を教えてください。
Chris:37 Signalsの初期のBuilding Basecampワークショップに参加したことがあります。このときの体験が、lendmonkeyの設計哲学を練るうえでとても役に立ったと思っています。
どのようなテクノロジを使用しているのですか。
lendmonkey:Ruby on Rails、Ajax、Amazon Web API、Google Maps、RSSなどです。
ユーザーやコミュニティから最も多くリクエストを受ける機能は何ですか。
lendmonkey:今取り組んでいるのは物理的なメディアをオンラインライブラリに簡単に登録できるようにすることです。今よりも効率的な仕組みを作りたいと思っています。サイトではAmazonのAPIを使ってユーザーがメディアを検索できるようにしていますが、これもわれわれが考えている水準には達していません。地元のバンドのライブに行き、そこで買ったCDがとても良かったら、lendmonkeyのメンバーとも共有できるようにしたいと思っています。lendmonkeyには、Amazonでは入手できない絶版本も多数掲載されています。ユーザーが任意のメディアを追加し、オリジナルの表紙画像をアップロードし、もっと多くのメディアデータベースを検索できるようにすることで、こうした問題を解決していきたいと思っています。
lendmonkeyのユーザーは一部の地域に集中していますか、それとも広く分散していますか。
lendmonkey:分散しています。Placesとtradesを使えば、メンバーは任意の場所でメディアを交換することができます。直接会うことが難しい国のメンバーには郵送用封筒を提供しています。どの国の人にも有益なサービスを提供することが重要です。
半年後、あるいは2年後に、lendmonkeyはどうなっていると思いますか。
lendmonkey:向こう数カ月間については、すでに機能の拡張/修正予定が詰まっています。lendmonkeyの方向性はユーザーが決めるでしょう。このモデルは以前にも試みられていますが、ドットコム不況の折に失敗しました。しかし、それはPtoPのファイル交換が普及する前の話です。ようやくこのアイデアを実現できるときが来たのです。
プロジェクトを成功させるうえで最も大きな課題は何ですか。
lendmonkey:これまではメディアを簡単に、かつ合法的に交換する機会がありませんでした。大人になると「交換」という概念を忘れてしまうので、lendmonkeyのようなユニークな仕組みはなかなか理解されないかもしれません。「いらないものはlendmonkeyにあげておこう」といった発言もよく耳にします。しかし、本人が欲しくないものは他の人だって欲しくないはずです。lendmonkeyが目指しているのは、自分が所有するすべての映画、音楽、ゲーム、本をlendmonkeyに載せ、ロングテール商品に位置づけられるようなものたちとそれを求めている人を結びつけることです。メディアクレジットを使って自分が欲しいメディアを手に入れることのできる世界です。先日わたしはウォルマートで新作映画(「ウォーク・ザ・ライン」)を20ドルで買いました。今晩にはlendmonkeyに載せるつもりです。次はlendmonkeyで新しい映画を1ドルで入手できるでしょう。問題は、このアイデアをどうわかりやすく伝えていくかです。
lendmonkeyを次の段階に進めるためには何が必要ですか。
lendmonkey:新しいことに挑戦しようという気持ちを人々に持ってもらうことです。
lendmonkeyの基盤となるビジネスモデルがあるとすれば何ですか。
lendmonkey:手数料として、取引1回につき1ドルを課金しています。切手付きの郵送用封筒も販売しています。封筒も切手も、郵便局で買うより安く手に入ります。窓口の列に並ぶ必要もありません。ほとんどの場合、lendmonkeyでは小売店に行くよりはるかに早く、安価にメディアを入手することができます。
差し支えなければ1日の平均アクセス数を教えてください。
lendmonkey:それほど多くはありません。この状況を変えるべく、今月から宣伝に乗り出しました。このインタビューはその第一弾です。
lendmonkeyについて最も優れていると自認する点は何ですか。
Bryan:自作のコードをコミュニティに還元できたことです。Cartographerライブラリ、location.rbなどに貢献することができました。
Chris:lendmonkeyを通して、市場に価値あるものを提供できれば、大きな満足感を得ることができると思います。
eHubについて
Emily Chang氏が日頃使ったり魅力を感じたり注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストがeHubである。Chang氏はネットワークに毎日アクセスし、ネットサーフィンや検索、電子メール、RSSリーダー、SMSなどで何かを見つけたときに、随時リストを更新している。Chang氏が特に関心を寄せているのは、次世代ウェブ(ウェブ 2.0)、Ruby on Rails、Ajax、ブログ、ロケーションマッピング、オープンソース、フォークソノミー、タギング、デザイン、デジタルメディアの共有だという。そのため、eHubにはそういう視点が反映されている。
eHubが当初の意図を超えて成長するきっかけとなったのは、Chang氏とMax Kiesler氏によるウェブ 2.0アプリケーションサービスの開発者へのインタビューeHub Interviewsチャネルが追加されたことだ。Chang氏とKiesler氏は、サンフランシスコにあるウェブデザインコンサルタント会社Ideacodesの共同創始者兼代表者である。CNET Japanでは、eHubを運営するEmily Chang氏の了解の下、eHub Interviewsを翻訳していく。
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