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中国で世界最大の太陽光発電所を建設へ

山谷 剛史 2006/11/30 14:22

 オアシスの町、または世界的な有名な仏教洞窟のあることで知られる観光地の甘粛省敦煌で、世界最大の出力の太陽光発電所が建設されることが11月20日、中国の複数メディアより報じられた。その発電容量は10万キロワット(100メガワット)。中国メディアによると、現在世界最大の太陽光発電所は、ドイツのライプチヒにある33500枚のソーラーパネルによる5メガワットクラスの太陽光発電所であると報じており、中国に建設されるこの太陽光発電のスケールが桁違いのサイズであることが想像ができる。

 シルクロードの中継地敦煌は砂漠の中のオアシスの街だけあって、太陽光には恵まれている。年平均日照時間は3362時間、1日平均にすると9時間以上の日照時間となるため「中国の太陽光発電の黄金地帯」と呼ばれている。シルクロードがあったころから今まで敦煌は交通の要所であり、太陽光発電をするには敦煌は、もってこいの場所なのだそうだ。

 データによると、中国国内における太陽光発電の市場の年平均増加率は17%前後で、世界市場の年平均増加率の30〜40%を下回る。中国では太陽電池を生産こそしているが、輸出が生産量の96%を占め、中国国内向け販売はわずか3.4%を占めるのみとなっている。2005年の時点で中国の太陽光発電量は5000キロワット(5メガワット)で、世界で第一線の発電量のドイツ(1429メガワット)、日本(1422メガワット)に比べると非常に少ない。

 2005年の中国の総発電設備容量は4億8000万キロワット(日本は2億3472万キロワット)で、その約8割を火力発電、1割強を水力でまかなっている。今後も火力と水力が大半を占めるといわれているものの、火力においては石炭の供給不足、水力においては水量不足の懸念が予想されている。原子力についても、発電所のコストが高いことから急激には伸びそうにない。それだけに中国は従来の発電方式だけの状態から脱皮できる可能性のあるこのプロジェクトに大きな期待を寄せているようだ。

 投資額は60億2700万元(約905億円。1元を15円として換算)、5年後の完成を予定している。

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