ウェブやモバイル、ウイルス対策など--マイクロソフトが進める5つの正しい取り組み

文:Jason Hiner 翻訳校正:石橋啓一郎2010年06月23日 08時30分

 筆者は近年、MicrosoftのWindowsやモバイル戦略、エンタープライズ市場での見込みなどについて、同社をかなり強く批判してきた。筆者は今でも、Microsoftが認めずとも同社はアイデンティティの危機に直面していると考えている。

 それでも、Microsoftの取り組みすべてがうまくいっていないというわけではない。このワシントン州レドモンドに本拠を置く巨大企業には、多くの賢い人たちが働いているし、ビジネス技術を追いかけている人が注目すべき有用なMicrosoft製品も多い。

 この記事では見過ごされてきたかもしれない、Microsoftが正しく進めている5つの取り組みを紹介しよう。

1.Office Web Apps

 Microsoftは6月7日、オンライン版Microsoft Officeのサービスを正式に開始した。もし、これが他の週であれば、この話題は技術関係のトップニュースになっていただろう。ところが、同日のもっと早い時間に、Steve Jobs氏がサンフランシスコでiPhone 4を発表したため、この週の技術関連のニュースはさらわれてしまった。

 この製品はOffice Web Appsと呼ばれるものであり、「office.live.com」で無料サービスとして提供されている。Windows Live IDを持っていない場合、このサービスにログインするには、IDを新たに作成する必要がある。

 Office Web Appsには、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つのアプリケーションが含まれている。これらは、完全版のOffice 2010のアプリケーションに比べ機能が削減されているが、それでも、2010年にあるMicrosoftの従業員が、これらは世界最大のJavaScriptによるウェブアプリケーションかもしれないと述べたほどのものだ。

 筆者のOffice Web Appsに対する第一印象は大変よかった。処理は高速で、Office経験者ならインターフェースもなじみ深く、SkyDriveと統合されたため、25Gバイトものファイル空間を利用できる。Microsoft以外のブラウザでも動作するし、モバイル機器でも使うことができる。これは、ウェブベースのソフトウェアプロバイダとしてのMicrosoftの将来にとっては、幸先のよいものだ。

Office Web Apps画面

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