IT部門を待ち受ける10の大きな落とし穴

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年04月02日 07時30分

 IT部門に襲いかかる問題の多くは、軽減したり、まとめて回避することができる。本記事では、よくある落とし穴を避けるための方法を解説する。

 IT部門は日々、難関に直面している。しかし、経験豊富なIT担当者は最悪の落とし穴を避ける方法を学んできているため、時間と労力を無駄にしないで済む。では、今日においてIT部門が気を付けるべき最大の落とし穴とは何だろうか?そして、そういったものを避けるためのベストプラクティスとはどういったものだろうか?

#1:非協力的なユーザー

 非協力的なユーザーというのは昔から今に至るまでずっと存在している。そういった人のほとんどは、新たなアプリケーションに対する恐怖心から、あるいは今使っているアプリケーションを気に入っており、手放したくないという理由で協力を拒んでいる。IT部門が忘れてはならないのは、アプリケーションを変更すると、ユーザーの日々のワークフローも変わるという事実である。ワークフローの変更は、若いユーザーであったとしても抵抗を感じる場合がある。このため、新たなアプリケーションの開発が決定したのであれば、初期の段階からユーザーを巻き込んで話し合いの場を持つのが重要だ。アプリケーションの設計やプロトタイピングにおける初期の段階からユーザーに参加してもらうことで、開発作業が実際に始まる前に、彼らの仕事がどのようなものになるかを知ってもらうとともに、協力を取り付けておくわけだ。

#2:おせっかいなユーザー

 おせっかいなユーザーは、自分が「役立つ存在」だと信じてやって来るものの、その親切心があだとなる場合もしばしばあるため、非常に扱いづらい存在と言える。彼らはアプリケーションに対するちょっとした提案をいろいろと持ってきてくれるが、完成したリリースに決して満足しようとはしない。こういった拡張要求が絶え間なく寄せられてくると、ITプロジェクトの納期が守れなくなってしまうおそれもある。この問題に対処する最善の方法は、全員が合意できる厳格なアプリケーション開発スケジュールと機能拡張サイクルを策定しておくことである。

#3:統合されていないツール

 今ではクラウドやモバイルコンピューティング、コンピューティングプラットフォーム間の境界をあいまいにするものごとが大流行している。しかし、インフラソフトウェアのベンダーは、多様な環境をまたがる管理を必ずしも容易にしてくれるわけではない。各ベンダーは、自社の管理ツールを売り込んでくるものの、そういったツールと他社のソフトウェアインフラ管理ツールの相性がよいのか、いつも明確であるとは限らない。その結果、すべてを取り込み、1枚のレンズを通してすべてを見渡せるような「超」インフラソリューションを生み出すのは難しくなるわけである。このため、見込みのあるツールベンダーに対して他社の管理ソフトウェアと連携動作するAPIを提示させるのが、IT部門の採り得る最適な行動になるだろう。こういったAPIは、購入前の概念実証(POC)作業のなかで他のソフトウェアとともにテストできるはずだ。なお、市場に出回っているツールとインターフェースがまったく合わないような自社製ツールは使用しないようにしてほしい。

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