待ちきれない5つの近未来技術--これが出れば市場は変わる

Jason Hiner (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年09月22日 07時45分

 最新技術を調べて回る仕事の利点の1つは、近い将来登場する見込みの素晴らしい技術について、何年も前から情報を得られるということだ。その一方で、一部の本当にクールな技術は、まともな値段で一般に出回るまで相当な時間がかかるということを知ってしまい、「あれはまだ出ないの?」という状態が何年も続くこともある。

 というわけで、この記事ではわたしの「まだ出ないの?」リストの中から、現在のトップ5を紹介する。これらは、わたしが世の中に登場するのを待ちきれないと思っている技術だ。

1.モバイル機器の無線ドッキング

 わたしは最近、PCとモバイル機器の理想的な結合についての記事を書いた。わたしはこれがテクノロジー業界の次の大変革の契機になると考えている。また別の記事では、これがMicrosoftの次の大チャンスであると指摘した(そしてMicrosoftがそのチャンスを逃しそうな理由も説明した)。ただし、この変革に必要な1番目の要素は、超高速なCPUでも大容量で極小のSSDドライブでもなく、無線ドッキングのための標準が普及することだ。これがあれば、スマートフォンやタブレットを、机やPalm Touchstoneのドックのような充電ステーションの上にセットすれば、キーボードやマウス、大画面モニターに無線で接続することができる。われわれは、Bluetoothよりも簡単に使えて、より堅牢なものを必要としている。無線USBのような技術が正解かもしれない。そして一番重要なのは、それがすべての携帯電話やタブレットに組み込まれる世界的な標準でなければならないということだ。そうなれば、Motrola Atrixのもののような、専用のドッキングソリューションは必要なくなる。実現までの時間:3年。

2.どこでも使える安価なモバイルブロードバンドサービス

 2011年にVerizonのLTEサービスが継続的にスタートし始めたことで、米国における真の4G無線ブロードバンドサービスの到来は、成長への臨界点に達し始めている(わたしは、T-MobileとAT&Tの3.5Gを4Gに勘定していない)。LTEの速度と性能は大したものだが、欠点がないわけではない(3Gと4Gの間のハンドオフにはよく問題が起こる)。しかし、ユーザーの視点から見た場合、LTEにもっとも必要なのは、もう少し競争にさらされることだ。それがあれば、価格下落の圧力となり、通信会社は4Gをあらゆる場所で提供するようになるだろう。WiMAXが米国で低調なのは困ったことだ。というのも、WiMAXはLTEに対する4Gの正統な競争相手であり、どこでも低コストで高速なモバイルブロードバンドを提供することを狙ったものだからだ(ユーザーが電話を使う機会が減り、データ通信への需要が大きくなる中、電話を(Skypeのような)VoIPに置き換えることも狙われている)。それでも、人々はどこでも高速インターネットを使いたいと思っており、そのための料金を支払う意思もあるため、4Gはいずれ普及するだろう。広告を付けて、4Gを無料あるいは低料金で提供する創造的な会社が出てくる可能性もある。実現までの時間:2年。

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