脱マイクロマネジメントのススメ--部下を信頼すべき5つの理由

Scott Lowe (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2011年08月02日 07時30分

 マイクロマネジメント。たいていの場合、この言葉には絶対に避けるべき悪いマネジメントスタイルという意味が込められている。しかし、現場で手を動かし、叩き上げで管理職の地位を手にした技術畑の人間にとって、こういったマネジメントスタイルを捨て去ることは非常に難しい。そこで本記事では、あなたの内に秘められている最高情報責任者(CIO)としての素質を開花させ、部下に仕事を任せるべき5つの理由を紹介したい。

#1:部下の自信を引き出せるようになる

 信頼は信頼を育てる。あなたは部下のことを、ただ仕事をするだけではなく、きっちりと仕事をこなす人間として信頼しているだろうか?もしも信頼していないのであれば、そのことについて考え直す必要がある。その際に出てくる問題として以下のようなことが考えられる。

  • その仕事に必要なスキルが部下に欠けている。この場合、部下を訓練するか、必要なスキルを有している人材を追加投入することになる。
  • 経験豊富な部下を率いる自信や経験があなたに不足している。この場合、干渉やマイクロマネジメントというかたちで問題が現れることもある。

 マクロマネジメントとマイクロマネジメントには大きな違いがあるとはいうものの、優れたリーダーであっても高いストレスにさらされた場合、マイクロマネジメントに走ってしまうことがある。しかし、部下を信頼しているのであれば、彼らもそのことを理解してくれるはずだ。マイクロマネジメントの対象になりたいと望む人などいない。部下は、自らの貢献をきちんと評価してくれ、プロフェッショナルとして扱ってくれる上司の下で働きたいと思うものだ。

 また、マイクロマネジメントと、必要に応じて現場で部下とともに働くということにも大きな違いがある。

#2:生産性の向上が見込める

 部下の仕事ぶりを監視している間は、会社の発展を目的としたITへの戦略的な取り組みに時間を割くことができなくなる。また、一挙手一投足を監視されている部下の仕事も、思うようにはかどらない。このため、両者ともに仕事の効率が低下してしまうというわけだ。

 部下の横に座り、作業内容を細かく指示するのではなく、プロジェクトマネジメントの新たなアプローチを検討してみてほしい。新規プロジェクトの話が出てきて、部下をそのプロジェクトに任命する際、以下のような指示を与えるのである。

  • プロジェクトについての説明
  • 全般的なガイダンスと、期待する結果
  • 期日
  • 互いに合意した方法でプロジェクトの状況報告を行う、プロジェクトにおけるコミュニケーションプラン

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