2012年は買い時!機能やデザインから選べる電動自転車(前編)

森口将之(MOBILICITY )2012年04月09日 15時00分

出荷台数は40万台超、電動自転車は機能や形で選べる時代に

 電動自転車の勢いが止まらない。2008年に出荷台数が初めて30万台以上となって原付バイク(50㏄以下)を抜いて二輪車、バイク業界を驚かせたが、2010年には日本製バイク全体の出荷台数も上回り、2011年の出荷台数は40万台を超えた。

 躍進の最大の理由は、2008年12月の道路交通法改正にある。従来は人力とモーター力の比率が15㎞/h以下で1対1だったものが、10㎞/h以下で1対2となり、低速でのアシスト量が増加。登り坂でもぐいぐい登れるようになったことだ。さらに2009年7月の改正で認可された3人乗り自転車も、幼児2名を乗せて走ることから、電動自転車の比率が高くなっている。

 もうひとつ、自転車そのものの人気にともない、小径車やクロスバイクなど、実用一点張りではないデザインの車両が増えてきたことも、人気に拍車を掛けた。もはや電動自転車は特別な存在ではなく、あらゆるジャンルで電動か否かを選べる状況になりつつある。

 この特集では「価格は?」「購入予算は?」など、電動自転車に対する素朴な疑問を、最新の電動自転車事情を紹介しながら解決していく。

Q1/電動アシストでどこまで走行が楽になる?

  • 「PAS ナチュラ Lスーパー」

A1/確認すべきは電池容量。最長160kmモデルも

 電動自転車のアシスト力は、前述したように上限が決められている。ただしすべての車種がこの上限にあるわけではない。レベルを判断するには、電池容量が参考になる。カタログにアシスト力のレベルを数字や星の数で示しているメーカーもあるようだ。

  • 「アシスタリチウムDX」

 ちなみにヤマハ発動機では「PAS ナチュラ Lスーパー」が、最高のアシスト力を発揮する車種の一つになっている。バッテリは8.9Ahで、走行距離は3つあるモードの内最も距離が稼げる「オートエコモードプラス」で46㎞となっている。

  • 「ビビ・チャージW BE-EKW63」

 一方ブリヂストンサイクルの「アシスタリチウムDX」は、満点で6となるレベルで4をマーク。バッテリは6.6Ahと小型で、走行距離も3モードで最長の「オートエコモード」で35㎞とやや控えめだ。ただし価格は10万8800円と、ナチュラLスーパーの12万5000円より安い。

 走行距離で他を圧倒する車種のひとつが、パナソニックの「ビビ・チャージW BE-EKW63」だ。バッテリ容量が16Ahあるのに加え、別の項で解説する回生充電システムを装備したこともあり、3モード中最高の「平地充電モード」でなんと160㎞をマークしている。その分価格も16万5000円と張るが、性能にこだわる人にはオススメの1台になるだろう。

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