ものづくりを加速させる「3Dプリンタ」

3Dプリント対応機能を大幅強化--3DCGソフト「Shade 3D」最新版が11月発売へ

井指啓吾 (編集部)2014年10月15日 07時15分

 イーフロンティアは10月14日、3DCG作成ソフト「Shade 3D」の最新版(ver.15)を発表した。11月28日に発売予定。3Dプリント対応機能が大幅に強化されたほか、新たにクラウドでデータ管理ができるようDropboxと連動し、4Kモニタに対応している。

 Shade 3Dは、3Dイメージやアニメーション、3D立体視映像、3Dプリンタ向けモデルデータの作成などに対応した統合型3D作成ソフト。1986年に発売された初版以来、バージョンアップごとにさまざまな機能を搭載しており、2013年には3Dプリンタとの連携機能が加わった。同社によれば、総販売数は約70万ライセンス、アクティブユーザー数は約19万人。

  • Shade 3Dの歴史(1986~1998年)

  • Shade 3Dの歴史(1998年~現在)

  • 2013年に3Dプリンタに対応した

 ver.15では、3Dプリントに適した3Dモデルを作成するための機能「3Dプリントアシスタント」を大幅に強化。3Dモデル制作の初心者でも作成手順がわかるようにするナビゲート機能、アイコンやインターフェースデザインの調整に力を入れたという。また、3Dモデルを一つのポリゴンにまとめる機能「ラッピング」も追加。数分でなめらかな見た目に仕上げられるという。

  • 「3Dプリントアシスタント」で次に何をすべきかを示す

  • 「ラッピング」で一つのポリゴンにまとめる

 さらに、レンダリング速度を5%~10%引き上げている。Shade 3Dの開発マネージャーである高村俊介氏によれば、これはCPUを上位のものに積み替えるのと同等の効果があるそうだ。

  • Shade 3Dプロデューサーの坂口秀之氏

 3Dプリンタ対応機能の強化について、Shade 3Dのプロデューサーである坂口秀之氏は、「3Dプリンタは話題先行でニュースになっているが、時間が経って(これまで3Dプリンタを知らなかった人も)事例を知る機会が増えた。一般の方が実際に使って楽しめる3Dを実現したく、このようなテーマで開発を進めた」と思いを語った。

 製品ラインアップは6種類で、税抜価格はそれぞれ「Shade 3D Basic」が9800円、「Shade 3D Basicガイドブック付」が1万1800円、「Shade 3D Standard」が4万円、「Shade 3D Standard アカデミック」が2万円、「Shade 3D Professional」が8万円、「Shade 3D Professional アカデミック」が4万円。一つのソフトでWindows/Mac OSの両方に対応。Windows 7/8/8.1(32ビット/64ビット)、Mac OS X 10.8/10.9/10.10(64ビット)で動作する。

 今後も3Dプリント関連機能の強化には力を入れ、幅広いフォーマットに対応させていく予定という。

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