小山安博
2008/04/11 12:00
2007年に登場したWindows Vistaでは、Windows XPに加えて多くの機能が追加されている。特に大きなポイントはWindows AeroTMに代表される新しいUIだ。ウィンドウが透過的に表示されたり、アプリケーションの切り替えが3D表示になったり、派手な変化に目を奪われがちだが、全体的に使い勝手を向上させるような変更が加えられている。
特に統合された検索機能により、スタートメニューやエクスプローラーから直接ファイルなどを検索できるようになり、簡単に見つけられるようになった。エクスプローラーではサムネイルからファイルの中身が確認できたり、プレビューペインでファイルを開かなくてもファイルの中身を閲覧できるようになっている。
そして2008年3月に登場したWindows Vista SP1では実に570点にも及ぶ改善が行われている。その中でも、特にマルチメディア関連機能の改善点は実に235カ所にも及ぶ。たとえば最新のDiretX 10.1をサポートして3Dゲームなどの画質向上が実現するほか、MPEG-2デコーダの拡張によるハードウェアアクセラレーションがサポートされ、パフォーマンス向上などが期待できる。Blu-rayドライブのサポートも強化されたほか、Windows Media Center eXtenderのサポートなどの新機能を追加。より高速に、より美しい画面描画を実現した。
セキュリティ面では、UAC(ユーザーアカウント制御)の搭載により、管理者権限で重要な変更が加えられる危険性を低減。「保護者による制限」でWindows Vistaの利用制限が可能になった。そのほか、モバイルPC向けの電源管理機能の強化、ドライブ暗号機能、バックアップ機能など、家庭でも企業でも便利な機能が多く搭載されている。
Windows Vista SP1は、基本的にはWindows XP SP2の時のような大幅な機能追加は行われていない。それでも数々の機能強化が図られており、OSとしての魅力がさらに向上している。
新機能としては、新たにファイルフォーマット「exFAT」をサポート。従来のWindowsで使われていたFAT、FAT32では、それぞれ1ファイルあたりの容量制限が2GB、4GBだったが、これを大幅に拡張し、1ファイルあたり約10億GBという大容量をサポートする。
内蔵HDD向けの機能ではなく、外付けHDDやUSBメモリ、ハイビジョンカメラなどの外付け機器をターゲットにした機能なのだが、特に最近は映像ファイルの高画質化で1ファイルあたりの容量が大きくなっており、4GBでは足りなくなってきているため、こうした環境では必須の機能だろう。
パフォーマンスの点では、特にファイルのコピーや移動で高速化が図られており、ネットワーク経由のファイルコピーでも転送速度が向上しているという。マイクロソフトの資料によれば、同一ディスク内でのコピーでは25%、リモートでWindows Vista以外のOSからSP1に転送した時に45%、リモートのSP1からSP1にコピーした時が50%のそれぞれ速度向上といった具合で、大幅パフォーマンスアップを実現。
ほかにも、ZIP形式の圧縮フォルダへのファイルの追加、展開の速度も向上。サイズの大きい画像の読み込み時間も50%短縮。頻繁に使われるアプリケーションなどをあらかじめメモリに読み込んでおくSuperFetchTM(スーパー フェッチ)の改善など、さまざまなポイントでパフォーマンスが向上している。
実際に実験で検証してみよう。テストでは6547ファイル、1.27GBのフォルダを同じHDD上でコピーした。Windows Vistaでは5分23秒だったところ、SP1では2分1秒と大幅にスピードアップ。LAN上のほかのマシンから890ファイル、221MBのフォルダをコピーした場面ではWindows Vistaが6分43秒、SP1が4分47秒と、こちらもパフォーマンスの向上が見て取れた(いずれも5回試行の平均)。



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