最終更新時刻:2009年7月11日(土) 10時00分

2008年春ビデオカメラはこう変わった

増田和夫

2008/03/14 20:14  

AVCHDカメラが主流に

DVテープへ記録するHDV(左)とメモリーカードやDVDなどに記録するAVCHD(右) DVテープへ記録するHDV(左)とメモリーカードやDVDなどに記録するAVCHD(右)

 2008年度のビデオカメラの国内需要は、ハイビジョンムービーの構成比が5割を超えると予想され、国内ビデオカメラの主流はハイビジョンに移行したといえるだろう。ハイビジョンカメラといっても多くのタイプがあり、選択で迷っている人も多いはずだ。そこで、ハイビジョンカメラ選びのポイントを考えてみたい。

 ハイビジョンカメラは大別すると旧世代のHDV(HDV記録)方式と、新世代のAVCHD(H.264記録)方式に分けられる。HDVはPCの編集環境が整っているため、凝った編集をしたいユーザーに勧められるが、DVテープ記録であるため、保存や操作が煩雑になるデメリットがある。

 普及度の点ではAVCHDが断然優位で、パナソニック、ソニー、キヤノンなど各社のカメラの主流はAVCHDに移行したと言って良い。撮影解像度も従来のハイビジョン(1440×1080ドット)からフルハイビジョン(1920×1080ドット)へと高解像度化されている。ラインアップも豊富で、一般ユーザーが選ぶならAVCHDカメラということになるだろう。

 なお、日立のBlu-rayカム「Wooo」や、三洋電機のメモリームービー「Xacti」は、AVCHDフォーマットではないがハイビジョン記録を実現しており、これも新世代のムービーといえる。また、カシオの「EXILIM Pro EX-F1」や、パナソニックの「LUMIX DMC-TZ5」など、静止画のほかハイビジョン動画も撮影可能なデジカメも登場していて、これも新しいトレンドといえるだろう。

最終保存は光メディアのみ

 AVCHDカメラは、HDD記録やDVD記録、メモリー記録など多くのタイプが発売されている。よく「ビデオカメラは記録メディアが乱立している」などと言われるが、これは整理して考える必要がある。AVCHDカメラでは「カメラ内部に“一時記録”し、次にそれを外部に“最終保存”する」という手順が必要になる場合が多い。

 まず“最終保存”について見ると、光メディア、つまりDVD(8cmか12cmDVD)あるいはBlu-rayディスク(8cmか12cmBlu-rayディスク)への保存になる。これ以外に最終保存メディアはない。この点では意外にシンプルと言えるだろう(低価格化されたメモリーカードに最終保存する、という方法も現実的になってきたが……)。

一時記録は多様なメディアがある

 ポイントは“一時記録”の部分にある。内蔵メモリー記録やメモリーカード記録のカメラでは、これらのメディアに一旦撮り貯めた後、DVDなどにダビングして最終保存する必要があり、このためにはPCやDVDライター、レコーダーなどが必要になる。

 内蔵メモリー記録カメラのメリットは、HDDタイプならば特に長時間撮影できて、比較的小型軽量である点で、長期の旅行などでも撮り貯めができるので人気が高い。またカメラのHDDに数カ月程度の映像を撮り貯めて見返す、という映像アーカイバー(蓄積装置)的な使い方も可能だろう。

 一方メモリーカード記録のビデオカメラでは、8GバイトのSDHCカードの実売価格が1万円を切るなど、動画記録に適した超大容量メモリーカードの低価格化が急速に進みつつある。こうしたトレンドを受けて、メモリー記録カメラの人気も高くなってきた。メモリーカード記録カメラのメリットは、最も小型軽量で、可動部分がほとんどなく、デジカメ感覚でフットワーク良く扱えることだ。

 ただし、内蔵メモリー記録HDDカメラ、メモリーカードカメラともに、最終保存にはPCなどの外部機器が必要で、手間がかかることがデメリットといえる。

 こうした手間を省きたい人は、DVDにダイレクトに最終保存できるDVD記録のカメラを選ぶのも手だ。DVDカメラのメリットは外部機器なしで最終保存できる点で、デメリットは記録時間が比較的短く、サイズがやや大型になる点だ。

 HDDやフラッシュメモリーなど内蔵メモリーほか、DVDも搭載した2 in 1のハイブリッド(複合型)カメラでは、カメラ本体でHDDなどからDVDへダビングして最終保存が可能になる。ハイブリッド機は大型になるが、たくさん撮って手軽に最終保存したい人に勧められる。

記録メディアの種類と特徴
メディア容量特徴
内蔵HDD30〜120GB長時間、大容量記録
内蔵フラッシュメモリー8〜16GB小型・軽量、高速起動
8cmBlu-rayディスク7.5GB大容量、メディア保存できる
8cmDVD2.8GB(両面)入手しやすい、メディア保存できる
メモリーカード512MB〜16GB小型・軽量、高速起動

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「保存」については次ページで

コンテンツ

2008年春 ビデオカメラフルラインナップ

画質で選ぶか、メディアで選ぶか

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「画質」でも「記録メディア」でも、さらには「保存方法」でも選べる今シーズンのビデオカメラ。その機能と特徴をメーカー別に徹底解説!

2008年春ビデオカメラはこう変わった

ビデオカメラの今年の変化を総チェック。ハイビジョン記録の種類から、多彩な記録メディアの特徴まで、トレンドを分析する。

ソニー/HANDYCAM

DVD、内蔵メモリ、MSの三位一体モデルも登場。ほかにはない充実のラインアップを誇る

ビクター/Everio

ハイビジョン、HDDカム、60p撮影と時代をリード。ボリュームゾーンのSDモデルも幅広く用意

パナソニック/愛情サイズ

ママでも撮りやすいコンパクトサイズを推進、ファミリーユースに優しい小型モデルを取り揃える

日立/Wooo

ハイブリッドカムの「生みの親」、ディスクメディアは一足早くBlu-rayへとシフト

キヤノン/iVIS

ダブルOKからダブルメモリーへ、ハイビジョンカムへも受け継ぐいいとこ取りモデル

三洋電機/Xacti

独自のグリップスタイルが切り開いてきた、日常撮りビデオカメラの決定版

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