最終更新時刻:2009年1月8日(木) 7時50分

ジャストシステム
花子 2007

トラックバック(0)
【主なスペック】
ジャンル:
デザインツール
対応OS:
Windows
【発売日】
2007年 2月
【メーカーサイト】
LINK



製品の評価

総合評価
4
コストパフォーマンス
4.0
使いやすさ
4.0
機能性
4.0

参考になりましたか?

他の人のレビューを見る

ユーザーズレビュー
japchap
2007/02/25 23:10

初リリースよりようやく20周年−ジャストシステムの「花子」。国産の市販ドロー系ソフトのとして1987年からアップデートを繰り返して一太郎と共に育ってきた、日本独特の老舗グラフィクスアプリケーションだ。
現在では、製品版(書籍セット)の希望小売価格が9,800円で低額でありながら、機能が2006バージョンから拡張され、また使い勝手が確実に改良されている。マイクロソフトやアドビの同系統の製品の値段が上がりつつあるところで、国産の花子が反対に手頃な価格になっていることには、大きな意味がある。今回の2007リリースは、数々の工夫と新機能が盛り込まれており、総合グラフィクスアプリケーションとしてスポットライトを浴びる。

◆花子2007の総まとめ(強み・弱み)
 (+)文字入力関係が大幅に向上され、文字関係において他社ソフトより優れるところも出てきた
 (+)パレット類(カラーパレット)の使い勝手が大きく改善された
 (+)前世代の花子の環境設定が引き継げるようになった
 (+)絵コンテンツ(画像と部品)がさらに増えた
 (+)OpenOffice DrawとOpenDocument形式のファイルの読み込み機能が追加された
 (+)イメージの挿入時にリサイズができるようになった
 (-)PDF出力機能が弱く、他社DTPアプリケーションとの互換性がないに等しい
 (-)PowerPointとの互換性には課題が残る(箇条書きの使い方、画像背景、太字変換と行間変換など)
 (-)「画像」と「イメージ」の異なる概念が相変わらず理解しにくい
 (-)ビットマップ系エディター「花子フォトレタッチ3」は、まだバージョンアップされず、8年前のままに止まっている

◆同類製品
国産のWindows版総合グラフィクスアプリケーションといえば、花子が唯一というわけではない。ペイント系の有名なフリーソフトの世界では「Pixia」(丸岡勇夫作)があり、また市販ソフトの世界ではかなり物足りないでありながら廉価版で手に入りやすい「DrawGraphic」(株式会社ファンファーレ開発;現在「The Graphicsドロー」としてアイフォー社が販売)という選択肢がある。しかし、これら以外は、プロ向けの数万円のソフトの世界になり、海外からの邦訳版ソフト、つまりやはりアドビ社Illustrator、旧マクロメディア社のFireworks、マイクロソフトのVisioやCorelDRAWなどが支配権を握り、国産市販品で匹敵できるものは見当たらない。

上記のソフトに加え、今年の1月に花子2007とJust Suite 2007を先だってマイクロソフトのOffice 2007が市場に出ており、その中のPowerPoint 2007がスライドショー作成において花子2007との競合相手ソフトであり、尚かつ花子と一緒に使用して相互効果を図れるソフトでもある。ただ、価格はPowerPoint 2007が花子2007の3倍近くもするので、必然的にユーザー層が違ってくる。

さあ、花子2007の2月9日のリリースをスタートラインとし、果たしてこれら他社の邦訳版ドロー系アプリケーションとの機能性、また使い勝手に追いついたのだろうか。また、それらとの差をつけるところが出来たのだろうか。

◆花子2007の新機能
今回の花子2007は、かなり大胆な機能が初めて搭載された。たとえばほかのソフトにもありそうな「文字入力ウィンドウ」でも、花子2007では図解・図面作成の概念を一変させる、意外と便利な機能が搭載。また、高額なアドビ製品でしか味わえない、カラーパレットの自由リサイズ機能や、文字編集機能を集約する文字付き図形パレットも花子2007に初登場。特にカラーパレットについて、著者(だけでないかもしれない・・・)がジャストシステムに要望を出して、採用してくれた機能なので、さっそく惹かれる機能でもあった。また、段組の文字枠編集、雑誌や新聞っぽいレイアウトがやっと花子でも、以前より容易に行えるようになった。もう一つ、文字枠の自動拡張機能も登場し、さらに便利になった。

これらの機能プラスアルファ、一つずつ検証してみよう。

◆文字関係―一気にパワーアップ
花子の旧バージョンを使用してみて実感した方もいるかもしれないが、2007までは、他社ソフトと比べて文字関係は決して楽ではなかったし、非効率的な部分もあった。例えば文字枠付きの図形の文字編集は、数ステップが必要だったため、文字が多いものを作るときに花子を使うのを断念して、PowerPoint、Visio、Illustratorや純粋のDTPソフトなどに移った人も少なくなかっただろう。

しかし、今回の花子2007では、これまでの文字編集の弱点を全面的に見直し、本格的にレベルアップした。文字の入力が速く、且つより合理にかなったものに変わったばかりでなく、以前ギザギザに見えた太字や斜め体が滑らかに表示されるようになった。画面で編集するときと印刷するときの印象とのギャップがほとんど埋められたようだ。

さらに、「文字付き図形」の設定パレット(後に詳しく取り上げる)が加わり、以前に面倒を極めた作業が、簡単なものに生まれ変わった。この点において、花子2007を高く評価したい。

◆どれほど楽になったか?ー花子の「文字枠入力ウィンドウ」
花子2007で新登場の文字入力ウィンドウとは、ジャストシステムのサイト(http://www.ichitaro.com/2007/hanako/toku01.html)に書いてあるとおり、ウィンドウに入力した文字がすぐに図面に表示されるものだ。この機能を使ってみた印象として、まずその新鮮な発想に目を惹かれたとともに、これがある意味、魔法のようであり、またこれからの必須機能になってしまうだろうと感じた。以下で取り上げるとしよう。

効率面から言えば、確かに、文字入力ウインドウに文字を打つだけで、文字が図面に自動的に表示されるので、場合によっては作業は速くなる。図形の配置を考えないで、文字データをひととおり入力し終えてからレイアウトのことを考えたい人にとっては、効率が上がるかもしれない。また、文字枠を図形で囲みその形を後で自由に変えられる、という利点がある。円形や四角以外の形を描くことも、割と簡単にできる。また、文字枠を自由に分割することができるので、これはありがたい機能だと感じるし、初心者にとっても取っつきやすいだろう。

◆文字入力ウィンドウは、レイアウト作成ツールではない
このような便利機能があっても、図形の細かい配置調整はユーザー好みが多く、結局ユーザーが自分で行わなければならない。つまり、「文字入力ウィンドウ」はレイアウトのためのツールではないことを念頭に置いた上で作業しよう。ただ、「ツール」メニューの「スペース」機能と組み合わせてみると、図形配置調整の手間をかなり省くことが期待できるので、従来機能に付加価値をつける機能を追加してくれた点を評価したい。

もう一点に気づいたが、文字入力ウィンドウを左側に、パレットを右側に表示することが初期設定だが、1024x768ピクセル画面では文字入力ウィンドウとパレットの間に図面が挟まれて縮小表示されるので、窮屈に感じることがある。効率よく使いたいのであれば、幅1200px以上の横長い画面でがおすすめ。また、マイクロソフトOffice製品の「作業ウィンドウ」のように、花子の文字入力ウィンドウの配置を自由に変えることができたら、使い勝手は良くなると考える。

◆文字入力ウィンドウの開け閉めが億劫?
しつこいようだが、文字入力ウィンドウは右上の「←」で簡単に最小化できるが、また表示したい時はウィンドウの境界線をクリックまたはクリック&ドラッグする必要がある。これは何でもないことに思えるかもしれないが、実際やってみると思ったより難しい。マウス操作が得意なユーザーには割と簡単にできるが、マウスを線の上に(しかも正確に)合わせることで少し神経が疲れてくるとの印象。それに残念なことに、文字入力ウィンドウはキーボードショートカットで制御できないので、操作性の改良を必要とするものだと感じた。(著者は、ワコムのペンタブレットを使用しており、花子の文字入力ウィンドウを開けたり閉じたりすることが煩わしいとの意見。)

細かいことがさておき、文字入力ウィンドウの機能の斬新さとその発想の良さには、やはり脱帽。文字情報とデザインを論理的に分けて考えることにより、図面の作成に大いに役立つことは間違いない。ジャストシステムに感謝をしたいとともに、複数ページ以外の文字レイアウトのニーズには、効率のよいツールとしてやっと花子をほかの人に薦められるようになったと感じる。

◆カラーパレットもバージョンアップ
文字関連の機能でもあるが、花子2007は、カラーパレットにかなりの改良が見られ、使い勝手がよくなったと感じる。以前に小さくて使いづらかったカラースウォッチ(色見本すなわちカラーアイテム)が、花子2007から大きく表示でき、またパレットの領域自体を広くしたりすることもできるようになったので、確実に使い勝手が向上された。これによりマウスをうまく使えない子供や高齢者の方でも、花子がよりいっそう使いやすくなった。

また、2007バージョンのこのパレットがこれまで一番使い勝手が良いと感じるが、強いていえば花子2006より追加されて2007バージョンにも登場する「透明度」の設定ボックスは、テキストラベルがないため、初心者にはわかりにくいだろう。同様に「文字枠スタイルに設定」「文字枠スタイルに反映」のボタンの使い方が直感的にわかりにくいとの感想。それ以外にカラーパレット(文字タブ)に追加されたボタン(太字設定、イタリック、行間設定ダイアログとインデント設定ダイアログ)があって、以前より手間が省かれることは確かだ。

◆文字付き図形パレット
上記の文字入力ウィンドウとカラーパレットの改良に加え、文字入力をさらに便利なものにするパレットが登場。例えば図形内の文字の折り返しを設定したいときに、以前のバージョンでは、図形に右クリックして設定を行ってからOKボタンを押して変更を確かめる・・・、という煩雑な作業が必要だったが、花子2007の文字付き図形パレットでクリック一つでスムーズに設定でき、とても使いやすくなった。Visio、PowerPoint、IllustratorとFireworksと比較してみても、花子の方が手軽に文字設定ができるようになったのでは?これは、感動的だ。

さらに言えば、「文字付き図形の解除」というコマンドも追加され、他社ソフトと比べて文字が扱いやすくなったことは間違いない。これほどの進歩は、夢にも思わず、びっくりの連続。

◆DTP用のアプリケーションとして、花子は使える?
これまで説明したように、花子2007の文字入力・編集関係の機能が大幅に向上された。しかし、これで花子はDTP用のアプリケーションとして、どうだろう?

答えは単純ではない。一方、花子2007は、段組設定、文字枠分割・結合や文字データを埋め込んだPDF出力に対応している。しかし他方では、花子から出力できるファイル形式はPowerPoint形式以外には、グラフィックス系がほとんどなので、プロ向けのDTPアプリケーション、InDesign、Illustrator、QuarkExpressなどとのデータのやりとりがあまり期待できない。

また、文字入力ウィンドウの機能が抜群に改良されたのでありながら、テキストをページからページへと流し込むことも、花子はまだ対応しておらず、どちらかといえば一枚物(ポスター、リーフレット、図解など)に向いている。花子2007のPDF出力も思ったより貧弱なもので、Adobe Acrobatを使って出力しても文字枠はまとめて出力されず、1行1行であとがとても再利用できない結果となる。SVGも同様に、書き出しはできるが、読み込みができないし、EPSはIllustrator 7形式までしか書き出し・読み込みができない。言い換えれば、花子のほかのDTPアプリケーションとの互換性が広く浅く、IllustratorやInDesignとのデータのやりとりにおいて納得できる方法はない。値段は値段なので、勘弁しておこう。

◆花子2007はウェブ向けのアプリケーション、それとも印刷用?
花子はバージョン9より、ウェブ画像(JPEG,PNGなど)の出力に対応していた。また2005バージョンより、画面上でアンチエイリアス表示ができるようになり、そして2006バージョンから透明設定も追加され、ウェブ向けの部品やアニメーションを割と手軽にできるツールとして進化してきた。

というものの、そもそも花子は図面サイズをピクセル(画面のドット)で指定できないため、これにおいてはCorelDraw、IllustratorやFireworksに劣る。ウェブ出力機能があるのに、元々の図面寸法をピクセルで指定できないことに矛盾があるのでは?次バージョンに期待しよう。

結論として、花子2007は基本的に印刷物向けのソフトだが、ウェブ用の部品やイラストにも、ある程度まで対応できる。しかしウェブデザイナーにとっては、花子2007は便利なところがあるが、花子だけでは辛いはずだし、いずれ物足りなくなるはずだ。

◆画像貼り付け時のサイズ指定画面
この新機能は、アイデアとしては良さそう。でかい画像データをデジカメから読み込むときなどに、データサイズを適度に落として扱いたいときに便利の上に、時間の節約にもなるだろう。PowerPoint 2003やIllustratorでは自分で(しかも手動で)リサイズをしなければならないため、花子2007はこれにおいて比較的に使いやすいだろう。

一つだけ、このリサイズ機能について著者から見た大きな弱点として、ピクセルで設定ができないこと、またリサイズ後のデータ量がわからないことだ。基本設定はmmとDPIとなっている。

◆マイクロソフトPowerPointとの相性は?
細かい点ばかりかもしれないが、花子とマイクロソフトPowerPoint(ただしPowerPoint 2003まで)との互換性が、かなり前からの課題だ。正直に言って、花子2007を使ってみて、ジャストシステムとして今回のリリースでPowerPointとの互換性を向上することにはあまり力が入っていなかったように感じ取った。

実は、ふたを開けると花子2007は、PowerPointから貼り付けられた箇条書きや画像背景の入った図形の扱いが、はっきり言って下手だということが一目瞭然。というのは、PowerPointで入力した箇条書きテキストは一応、そのまま花子で表示できるが、花子2007では箇条書きとして扱えなくなり、ビュレットと文字の間に余白が広く空いてしまうこともある。また、PowerPointからイタリック体のテキストデータを花子に持ってくるときに、30°の斜体設定の文字に変換され、本来そのフォントが持つイタリック体が使われないので、見栄えが以前のバージョンより向上されていないようだ。(つまり、こういったケースは、画面で見て非常にギザギザが目立つ。)同様にPowerPointで設定した太字テキストを、花子に持ってくるときに花子の独自太字設定(文字属性)が適用され、けっきょく画面上、ギザギザに見えて仕方がない。花子にインポートしたあとに、文字属性の太字設定を解除し、フォントデータに含まれる太字書体に設定し直せば済む話だが、そんな手間を掛けるまで粘るユーザーが少ないだろう。これは、かなり残念であり、ソフトの開発ミスとも言えるくらいのものだ。是非、ジャストシステムに改善して頂きたい。

◆互換性は、やはり・・・。
また、PowerPointファイルを花子に読み込むにあたる別の点だが、読み込んだテキストボックスに欧文が含まれた場合、花子において自動的に欧文処理をされず、「ジャスティフィケーション」がONであり「ワードラップ」がOFFになってしまう。これにより、語彙の途中に改行が入ったりするので、面倒でも手動で設定しなおさなければ、見栄えの悪い文書となってしまう。また、PowerPointから花子2007にコピペした表の罫線が表れないことがある。さらに、フォントサイズが倍になることもある。こんな簡単そうな互換性の問題を何年が経っても対応がなされなかったジャストシステムのことに思わず、ため息が出る。

愚痴はさておき、上記のことを受け、基本的に花子2007は、PowerPointとある程度の互換性があることは言える。また、互換性の問題があっても、PowerPointと共に使ってPowerPointの弱いところを花子で補助することも、すてきな使い方だ。しかしジャストシステムのカタログやウェブサイトにある、いかにもPowerPointとの互換性が完璧にとれているかのようなイメージは、事実からほど遠く、丸ごと信じてはならない。正確に言えば、花子2007はある部分において、PowerPointとある程度の互換性があると理解して頂いたほうが良いと思う。

◆PowerPointとの互換性は、これから花子ではなく、Agreeに?
今年にPowerPoint 2007が新リリースされ、そもそも花子2007が市場に出たところでもう時代に遅れていた。しかも、ジャストシステムの新製品である「Agree 2007」が基本的にこれからプレゼンテーションやスライドショー作成のニーズに対応していくはずなので、2008以降の花子においてはPowerPointとの互換性に改良が加えられない可能性がある。しかし、著者として、ドロー系ソフトである花子がPowerPointとの互換性をある程度持っているだけでも、とても便利なときがある。もっといえば、PowerPointとの互換性が花子の「醍醐味」でもあるので、次期バージョンにはこの互換性を進化させてなくさないで欲しい。

◆以前のバージョンの難点は解消されたか
ソフトウェアというのは、人間により開発され、また人間の発想力、要望と苦労により進化していくものだ。いっぺんに進化していくことはあり得るが、リソースの限られている企業や、あまり儲からない製品の場合はソフトが小さな小さな一歩一歩で改善されていくか、放っていかれる場合もある。花子も、その例外ではない。

今回の花子2007には、花子のユーザビリティー向上に繋がる機能が加えられた。しかし、以前から残っていた不便なところは、果たして改善されたのだろうか。また、ソフトが低額なために、どこまで改良されるかという目安も、なんとも答えようがない。

細かく挙げてもキリがないが、今回の花子バージョンアップにおそらく一番惜しいと思われる点が、花子フォトレタッチが一切改良されていないことだ。確かに、花子フォトレタッチというのは、不能なソフトではない。簡単な画像編集、レイヤーとマスク編集、そしてかなり自由に設定できるフィルターもあり、基本をカバーしているソフトなのでいまでも有効に使える。

ただ、花子フォトレタッチは2000年に出たソフトなので、使い方とインターフェースは花子本体と統一性が全くないし、マウスホイルでズームができない、基本操作(スクロール、長方形選択など)のキーボードショートカットがない、各保存形式でのプレビュー画面がない、「コピーとして保存」の機能もない、など不便で使いにくい点がある。また惜しいことに、花子本体で作成した図やイラストを「図形のイメージ化」でラスター(ビットマップ)に変換したときに、それを編集するには花子フォトレタッチを使わなければならず、ほかの選択肢が与えられていない。花子本体で図面を簡単にラスター化してすぐにビットマップの世界で編集することがとても便利でよいと思うが、8年前のエディターを使って編集しなければならないことには、不満が募る。

また、花子本体の中の、カラーパレットのグラデーションスライダーと、カラーマップスライダーの使い勝手がほとんど改良されていないことも残念だ。つまみ(▼)がとても小さく、グラデーションステップを削除することも一苦労。Illustratorのスライダーのほうがよほど使いやすいと感じた。

最後に、花子2007でファイルを開くときに、ジャストシステム独自のビューアを使用しなければならず、ファイルビューア(プレビュー画面)が多くのファイル形式を認識できない。その上、デジカメで撮った写真などの大きい画像はファイルビューアが自動的にリサイズされず、画面に収まりきらないことなど、Windows標準機能を使わなかった結果が結局使い勝手のやや悪いファイルブラウザーインターフェースにつながった。

◆まとめ
たかが9千円のドロー系ソフト、でも値段の割にいいんじゃない、というユーザーはいるだろう。テンプレートと絵コンテンツが盛りだくさんであり、多彩なニーズにそれなりに対応してくれることは間違いない。

しかし、今日はもはやオープンソースの時代だ。売り物にするソフトであれば、それなりに使い勝手と機能性、すなわちユーザーのニーズを考慮しなければならない。

これにおいて、花子2007はコストパフォーマンスが良いばかりか、表現力の高いソフトに進化してきたことが強く印象に残る。数千円と思えないほど、いろいろな可能性を広げる製品だ。今回の文字入力ウィンドウなど、使いやすい工夫は施されており、まず旧バージョンを持っている方には是非おすすめしたい。

とはいえ、これからは花子はイラスト作成ソフトとして進化し続けていかなければならないことが確かだ。今回のリリースで、ジャストシステムが確実にユーザーの要望を製品の開発に取り入れてくれていることが実感できたし、前向きに力を入れてくれていることに感謝。今年はよしとして、是非とも、花子フォトレタッチもバージョンアップし、花子を総合グラフィックスアプリケーションとして洗練してもらいたいと切に願っている。

参考になった(参考になったらクリック!)

コメント






購入情報はこちら murauchi.comへのリンク(画像の置場は未定)

製品カテゴリ

Close Up!

コラム

特集

2008年下半期のヒットモデルはこれだ!(デジカメ、PC、携帯電話編)
高機能・単機能化が進むデジタルカメラ、ネットブックという新ジャンルを生み出したノートPC、下半期No...

2008年下半期のヒットモデルはこれだ!(オーディオ、ビジュアル編)
液晶テレビ人気が高まる薄型テレビ、Blu-rayへと大きくシフトされたデジタルレコーダーなど、厳しい...

2008年上半期のヒットモデルはこれだ!(デジカメ、PC、ケータイ編)
前回は2008年上半期のヒットモデルはこれだ!(AV編)をご紹介したが、今回はデジカメ、PC、ケータ...

最新エディターズレビュー

[レビュー]SOHOでも家庭でも役立つ大型タッチパネル搭載の複合機--「マルチフォトカラリオ EP-901F」
[レビュー]SOHOでも家庭でも役立つ大型タッチパネル搭載の複合機--「マルチフォトカラリオ EP-901F」
プリンタ、スキャナ、コピー、ダイレクトプリントの4つの機能を持つ複合機は、いまやSOHOや家庭に欠か...
【もっと読む】

[レビュー]高品質メモリメーカーの電源ユニットは、やっぱり高品質だった--CORSAIR電源「CMPSU-750TXJP」
[レビュー]高品質メモリメーカーの電源ユニットは、やっぱり高品質だった--CORSAIR電源「CMPSU-750TXJP」
自作ユーザーに「コルセア」と言えば、誰もが真っ先に「メモリ」をイメージするだろう。それもどちらかと言...
【もっと読む】

新エンジン搭載で軽快になった定評ある総合セキュリティソフト--ジャストシステム「Kaspersky Internet Security 2009」
新エンジン搭載で軽快になった定評ある総合セキュリティソフト--ジャストシステム「Kaspersky Internet Security 2009」
ジャストシステムから発売されたセキュリティソフト「カスペルスキー インターネット セキュリティ 20...
【もっと読む】

ユーザーズレビュー

インテル Core 2 Quad プロセッサー Q6600
インテルインテル Core 2 Quad プロセッサー Q6600 【PCパーツ】
by meteor
(以下は2009年01月時点の主観レビューです。) 2008年01月時点では、マルチコア(特に4コ...
【もっと読む】

ATH-CK100
オーディオテクニカATH-CK100 【ヘッドホン】
by みー
CM7、AD2000、とテクニカ製品を使ってきて思う事は過去のテクニカみたいなとんがった音ではないな...
【もっと読む】

Micro Music Monitor (M3)
BOSEMicro Music Monitor (M3) 【ノンジャンル】
by harry
今年の夏で製造中止 もうメーカーから買う事はできません… なので追悼インプレというか… あんま役に立...
【もっと読む】

ニュースヘッドライン

デスクトップパソコン  売れ筋ランキング

GfK Marketing Services Japan(2008/12/22〜2008/12/28)

  1. VAIO type J VGC-JS50B ソニー
  2. VALUESTAR N PC-VN750RG6 NEC
  3. VALUESTAR L PC-VL300RG NEC

全国の有力家電量販店販売実績集計より