500GBのHDDが手の届く価格帯になってきた最近、私も大容量なストレージが欲しいと思い、500GBx4で2TBの外付けストレージを構築しようと思い立った。
思い立ったが吉日、早速買い物に出かけた私はそこでNASの存在に気づいたのだ。
NASと言っても種類は様々、メーカーも様々だが、今回私はバッファローのHS-DHTGL/R5シリーズの2TB製品、HS-DH2.0TGL/R5を購入したので、数日間使ったみた感触をレビューしてみたいと思う。
まず、重さ、大きさ、デザイン。
箱を持っている間は結構重く感じたものだが、箱から取り出して本体のみ持ってみた感じは「結構軽いな」という印象だった。片手では持てないが、両手で持つのには全く苦労しない。
大きさも思ったより小さい。キューブ型PCと同程度、もしくは1回り大きい程度だ。
そして最後にデザイン。私は以前の勤務先で、初代TeraStationの管理を行っていたことがあるのだが、これは金庫型のデザインで、前面からHDDへのアクセスは出来なかった。それが次の世代よりフロントドア型に変わり、現在に至っている。これによりHDDの交換が簡単になり、エアフローも向上した。また、LCDパネルにより空き容量などを簡単に確認できるのも良い。
早速設置した私は、まず設定画面を探してみることにした。
説明書によれば、ユーティリティCDから、専用ユーティリティで設定とあるが、私はWeb上から設定できることを知っていたため、「マイネットワーク」から「近くのコンピュータ」と辿り、HS-DHTGL/R5らしきコンピュータ名の付いたアイコンを発見。そのコンピュータ名をブラウザのアドレスに入力してみたところ、見事設定画面が表示された。初期設定でもDHCPでIPアドレスを取得して動作しているので、コンピュータ名さえ判明すればユーティリティCDなしで設定可能だ。
初期状態ではRAID5が設定されており、1.5TBの巨大なパーティションとして認識されていた。RAID5モードで運用する場合は、このまま、何も設定せずに使い始めることが出来る。私の場合はRAIDを使用せず、通常モードで使用したかったので、RAIDセットを削除した。これで500GBのディスクが4つ、認識された。
次に共有フォルダの設定だが、これは1パーティションをそのまま1フォルダとして公開する方式になっている。1つのパーティションに複数のフォルダを作り、それらを別々の共有として公開することも出来ないし、1つのディスクを複数のパーティションで区切ることも出来ない。そのため私は、data1〜data4という、4つの共有フォルダを設定することにした。この点については、もう少し細かく制御できて欲しかった。
設定自体はこれで終わり。あとは自由にデータを読み書きできる。データ転送プロトコルはSMB(Windowsファイル共有)、AppleTalk、FTPが利用できるが、FTPについては、私の環境では毎秒50KB程度しか転送できず、非常に低速な状態だった。だが、SMBについては1GBpsのGigabitLANの帯域を20%〜25%消費しており、満足できる速度だ。これはUSB2.0で接続した外付けHDDと同等か、もしくはそれよりも高速な転送速度だと思う。なお、ジャンボフレームの設定も可能で、デフォルトではジャンボフレームOFFとなっているのだが、そのままではGigabitLANの帯域を20%程度しか使えなかった。
複数のPCからの同時転送も問題なく、LANの帯域は2台合計で22%〜24%となった。どうやらこのあたりがTeraStationの限界速度のようだ。
ただ、転送中はWeb設定画面が非常に遅くなり、2台同時転送中は、Web設定画面はタイムアウトエラーとなってしまい、閲覧不可となってしまった。また、一見関係なさそうな設定変更でも、SMBの転送は切断されてしまうことがあったので、ファイル転送中は設定を変更するべきではないだろう。
さらに私は、TeraStationを導入したことで余剰となったUSBの外付けHDDをTeraStationに接続してみた。結果、外付けHDDは正しく認識されたが、パーティションは最初の1つしか認識されなかった。また、ニコイチBOXだったので2台のHDDが接続されていたのだが、1台しか認識されなかった。そのためニコイチBOXの「2台のHDDを1台のHDDとして認識させる、スパン機能」を利用して、1台のHDDとして認識させたところ、ちゃんと2台分の容量を合算したHDDとして認識された。このニコイチHDDをフォーマットして、こちらも共有フォルダとして設定してみたが、性能も内臓HDDを大差なく、TeraStationにさらにHDDを増設したような、ちょっとお得な気分を味わえた。これで我が家のTeraStationは、実質2.5TBという、大容量NASとなった。USBポートは2つあり、HDDも2台まで認識できるので、いつかさらに増設したいと思う。
最後に信頼性・耐久性についてだが、バッファロー社の言うことを信用するならば、電源回路は専用設計で高信頼、ファンもボールベアリングなため、高耐久となっているそうだ。ファンは定常的に1000rpm強で回転しており(Web設定画面から閲覧可能)、低音でうなっている。近くにいると騒音が少々気になる感じだが、LANケーブルを伸ばして廊下に置き、ドアを閉めると騒音は全く気にならなくなった。遠くまで良く響くといった騒音ではなく、本当に、「近くにいると気になる」程度のものだ。
そんな、「やや静か」なファンが回っているだけだが、温度は十分に低く、筐体を触っても「暖かい」とは感じない。ただ、鉄特有の冷たさもない。「ぬるい」という表現が的確かもしれない。
ここ数日で500GB以上を転送し、共有フォルダの構成を変えたり、RAIDの構成を試したりしていたため、転送や削除、フォーマットなどを繰り返していたが、不安定になることもなく、転送速度が低下することもなかった。ネットワーク周りも安定しているようだ。
まだ買って4日しか経過していないが、現時点で非常に満足している。フロントドアから簡単に内臓HDDにアクセスでき、交換も簡単なので何年も使っていて壊れたときのこともさほど心配していない。「交換すればいいよね」くらいの気分だ。
ただ、惜しむらくは1つのHDDを複数パーティションに分割したり、RAIDの設定を細かく変更できたりすると、さらに良かったが、この点は「技術者寄りか、初心者寄りか」の議論になってしまうと思う。そういう方は玄箱を買うべき、なのかもしれない。
一般向けの家庭用NASとして、安い、速い、手軽の三拍子を備えたTeraStation。500GBの外付けHDDを4台買うより、明らかにお得な買い物であった。細かいことを言わず、データ置き場として使うのであれば、申し分ない性能といえるだろう。
あとがき
初めて、レビューというものを書きました。
よくある記事の口調を真似て書いてみましたが、わかりやすかったかどうか、とても不安です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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