インタビュー・文:鈴木桂水
2007/11/30 19:21
白石 今後の課題ですが、まずは11型で有機ELの素晴らしさを広めていきたいですね。
27型モデルの有機ELテレビも参考出品として発表されている
酒井 これは個人的な考えですが、薄くて軽いという有機ELが持つ特性を活かして、より“動的”な製品を開発したいと考えています。これまでテレビといえば一度設置したら動かさない“静的”な製品でした。これはテレビ放送を見るにはテレビを中心に人が集まったりしなければいけないということです。
しかし動的なテレビなら、人間の生活にあわせてテレビが動いてくれます。そういうシーンを思い描いた商品を作れれば新しいテレビが出来ると思います。例えばロケーションフリーテレビのように視聴場所を選ばないテレビという選択肢もあるかもしれません。
白石 有機ELの特性を活かした製品でしょう。デバイス原理からすると表示機器は自発光がベストです。ブラウン管も自発光ですが、有機ELは固体デバイスという違いがあります。例えるなら記録媒体がテープメディアからメモリに進化したほどの違いがある。録音や録画に使っていた「テープ」は複数のパーツで構成されていますが、メモリは一つの固体デバイスの状態で利用します。
有機ELもメモリのように固体デバイスなので、生産が軌道に乗ればコストを抑えられます。現在はガラスで作っていますが、部材を変更することでフイルム状の有機ELディスプレイも作れます。そうやって考えると、有機ELの可能性はかなり広いですね。ぜひ今後の展開を楽しみにしていてください。



