
デジタルレコーダーブランドの先駆けとして多くの機能を生み出してきた東芝から発売されたHD DVDレコーダー「RD-A600」。長年培ってきたレコーダーとしての高性能さはそのままに、HD DVDという次世代ディスクを採用して現行最強・最新レコーダーの使い勝手とは?
増田和夫 2007/08/08 19:00HD DVD対応の東芝レコーダーは、昨年の「RD-A1」が初号機となるが、実売30万円前後と現実的なモデルとはいえなかった。
これに対して本機は、「VARDIA」シリーズの最上位モデルという位置付けで、実売価格は20万円前後の現実的な価格設定となっている。少し頑張れば買える本機はHD DVD対応の東芝デジタルレコーダー、実質的な1号機といえるだろう。
外見は往年の高級ビデオデッキを思わせるオーソドックスな箱形フォルムを採用。スリムとはいえないが、RD-A1に比べると一般的なサイズになった。VARDIA最上位モデルらしい存在感が感じられ、質感と価格のバランスはリーズナブルに思える。
本機は600GバイトのHDDのほか、東芝製と推測されるHD DVDドライブを搭載している。HD DVDドライブの記録速度は等速(地上デジタル比約2倍速)で、HD DVD-R とHD DVD-R DLに、デジタル放送をハイビジョンのまま記録が可能だ。
従来のコピーフリーのDVD録画タイトル(MPEG-2 PS VR録画)をHD DVDに無劣化高速でダビングできるのも、HD DVDならではのメリットといえる。特に過去のアナログ録画資産をHD DVDに引き継ぎたい人には重宝するだろう。なお、書き換え可能なHD DVD-RWやHD DVD-RAMは規格が未策定なので非対応となっている。この点は致し方ないが、DVD-RAMがノンカートリッジのみ対応で、東芝レコーダーの象徴的なメディアであるカートリッジ入りDVD-RAMをサポートしない点は残念に思える。
RD-A1は、TS録画の際にデジタル放送のデータ放送を記録していたが、本機は記録しないように変更されており、このためHD DVDの記録時間は増えた。
テストしたところ、地上デジタルNHK011chの録画番組を、単層HD DVDに133分ムーブ可能だった。単層Blu-ray(25Gバイト)と比べると単層HD DVD(15Gバイト)は比較的容量が少ないが、結果からすると、地上デジタルでは映画録りもこなせそうだ。
その反面で、放送ビットレートの高いBSデジタルでは条件が苦しくなる。NHK BS-hiでは、単層HD DVDへのムーブは最大91分が限界だった。このため、BS録画では2層メディアや、AVデータを再圧縮できるH.264エンコーダーが欲しくなる。なお、本機は、ダビング時にタイトルやメディア残量を時間だけで表示するが、ストリーム録画機では“容量”でも表示すべきだろう。
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