最終更新時刻:2008年10月10日(金) 23時50分

日本のネット人口は8000万人超、全人口の6割が利用--インターネット白書2007

栗川敦子(編集部)

2007/06/14 18:02  

 日本のインターネット人口は8226万6000人、全人口の6割超が利用――。ネットの利用動向などをまとめた「インターネット白書2007」(インプレスR&D)がこのほど発表された。

 今年で12年目を迎えた同白書では今回から、調査対象都市を町村部にまで拡大し、ネットの利用内容に着目するなど“質”にこだわった調査手法に変更している。変更理由についてインプレスR&Dは「インターネットが成熟期に入り、普及状況や利用人口の拡大のみを把握する段階ではく、今後は接続の質やインターネットの利用内容、インターネットの技術を使用したアクティビティ、どこにいてもつながるといったコネクティビティに着目する必要がある」と説明している。

 調査は無作為に抽出した全国201都市の一般世帯、3歳以上の個人を対象に、地域別、性別、年代別の割付回収を行った。有効回答数は6000人、5874世帯。

 今回の調査で、日本のネット人口は8226万6000人であることが分かり、全人口の6割超が利用していることになる。世帯普及率とブロードバンド世帯普及率の上昇傾向は続いており、ブロードバンド世帯普及率は50.9%と初めて全世帯の半数を超えたとしている。

 調査手法変更のため単純な比較はできないが、ネット人口は2006年調査時の7361万9000人より約10%伸びており、年代別で見ると、50代以上のネット利用者が増加している。今後、団塊世代が60代にさしかかることを考慮すると、高齢者の比率は高まっていくと想定される。

 個人のネット利用動向調査結果では、1日あたりのメディア接触時間をメディア別に見ると「ラジオ」「新聞」「雑誌」は30分未満が60%前後であるのに対し、「インターネット」と「テレビ」では1時間以上5時間未満が合わせて60%超となっている。特にネットでは10時間以上利用する割合が4.4%と他のメディアよりも比率が高い。

 さらに、商品やサービスの購入のための情報収集はネットが主流という結果が出ており、同社では「テレビやインターネットの情報源としての位置付けが変化する可能性が考えられる」としている。

 また、2007年の注目キーワードとしても挙げられている「YouTube」の利用者数の爆発的な増加などの要因もあり、動画投稿サイトの認知度は、7割を超えている。そのうち実際に利用しているのは18.7%にとどまり、大多数が閲覧のみの利用となっているが、ネット利用者のうち93.3%がYouTubeを利用していると答えている。

 同社が“新たなネット経済圏”と説明するSecond Lifeの認知度は29.1%。まだ日本語版が始まっていないため「利用している」が0.8%、「アカウントは持っているが、ほとんど利用していない」が1.3%と低いが、認知率が高いことから日本版開始以降の動きが注目される。

 ネット利用者の全体の7割が利用するコミュニティーサービスについては、参加形態別で、発言や書き込みをしている割合が最も多いのは「ブログ」で24.4%、次いで「SNS」が17.3%となっている。一方、フリーの百科事典「Wikipedia」では書き込みは2.4%と低く、34.9%が閲覧のみの利用となっている。

 企業のネット利用動向においては、大企業を中心に社内向けQ&Aコミュニティーやブログの導入が進んでいる。しかし、重要性を認識しながらも半分以上が具体的な利用計画にいたっていない。その理由としては、「経営者の理解」や「ITスタッフの技術や能力」の不足が挙げられている。

 また、企業のウェブ担当者に「マッシュアップ」のための重要キーワードであるWebAPIについて聞いたところ、認知度は67.2%に上っている。自社サイトでWebAPIを「公開している」のは5.8%、公開されているWebAPIを自社サイトに「利用している」のは6.8%となっている。

 メールやスケジュール管理、ワープロ、表計算などのアプリケーションをウェブで提供するGoogleの企業向けソリューション「Google Apps」は認知度が37.2%、「導入済み」が0.9%、「導入を検討中」が3.3%となった。「わからない」「どんなサービスが知らない」と回答している非認知率も6割を超えているが、インプレスR&D傘下のインターネットメディア総合研究所の中島由弘氏は「今後の企業導入に着目したい」と述べている。

 同氏は国際的な比較に関して、「人口や普及に関しての基準が各国バラバラであるため、世界で何位という明確な説明は難しいとしたうえで、今後の課題として扱っていきたい」としている。

特集

「ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗--アナリストが指摘する理由
多くの企業がソーシャルメディアキャンペーンを計画している。しかし、ガートナーによると、キャンペーンを始める理由が明確になっていなければ、失敗に終わることになるという。
人工知能による会話マーケティングの可能性
日産NOTEのウェブサイトがおもしろい。人工知能を用いて、ユーザーの質問にCMでおなじみのキャラが反応してくれる。裏側で実現しているのは、PtoPAが開発したソフトウェア「CAIWA」だ。同社はこれをウェブマーケティング分野でも活用しようとしている。

オピニオン

■インタビュー

Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏
コンシューマー市場向けの取り組みを強化すると発表したマイクロソフト。日本におけるWindows VistaやWindows Media Centerの現状をどう見ているのか、コーポレートバイスプレジデントのブラッドブルックス氏に話を聞いた。
「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力
発表後初の週末となった9月13日に、新iPodファミリーの店頭イベントを開催したビックカメラ有楽町店本館で、店長の石川勝芳氏に、iPodの販売状況と店内での取り組みについて伺った。

■コラム

進化するユーザビリティテスト〜「ユーザー行動観察調査」の効果・効能進化するユーザビリティテスト〜「ユーザー行動観察調査」の効果・効能
近年のウェブサイトリニューアルプロジェクトでは「ユーザビリティテスト」を実施することが当たり前になってきたようです。今回は、単なる「使いやすさ調査」を超えた「ユーザー行動観察調査」の効果・効能を紹介します。
“オトコの遊びゴコロ”をくすぐるロマンたっぷり「自動車ケータイ」“オトコの遊びゴコロ”をくすぐるロマンたっぷり「自動車ケータイ」
香港や中国のケータイショップでは、「おぉっ!こりゃかなりいける!」とワクワクしてしまう怪しいトンデモケータイに出会うことがある。そんな魅力あふれる製品の1つが、今回ご紹介するケータイである。
ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念
日経平均が約4年10カ月ぶりに1万円の大台を割り込む中、ソフトバンクの株価が、全般相場の低迷にも増して下落が加速している。

企画特集

ネットと家電をつなぐチャレンジ「Life-X」
第一題:ライフログ・シェアリングサービス「Life-X」の第一印象は?
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」
【第2回】メーカー/占いのコンテンツを作ってみた!

ブログネットワーク

アルファブロガー

外資系エグゼクティブの日々I am Jamming!
外資系エグゼクティブの日々
クロサカタツヤの情報通信インサイトグッバイ、レバレッジ!(1)
クロサカタツヤの情報通信インサイト
末吉隆彦 ロケーションウェアの「空」と「実」9月イベントお知らせ
末吉隆彦 ロケーションウェアの「空」と「実」
ケータイ時代のスタンダードiPhonista Nightの事後報告
ケータイ時代のスタンダード
江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance新サービスをローンチしました
江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance
鈴木健の天命反転生活日記パラレルワールドとしての電脳コイル
鈴木健の天命反転生活日記

読者ブロガー

ナチュラルケアーズがITを使ったらナチュラルケアーズを美容系ポータルサイトに登録
ナチュラルケアーズがITを使ったら
高校生サーバー管理者の考察日誌「ブラッディ・マンデイ」を考察する
高校生サーバー管理者の考察日誌
将来のPC業界パワーバランスAMD、資金調達のために製造部門をスピンオフ
将来のPC業界パワーバランス
フリーエンジニアでのあれこれsolrのDistributed Search
フリーエンジニアでのあれこれ
今どきのメッセージ論日経平均株価の落ち着く先は…
今どきのメッセージ論
電気仕掛けの網は俺達に自由の夢をみせるのか?人々は自らの行為に恐怖した
電気仕掛けの網は俺達に自由の夢をみせるのか?
IT業界(笑)最底辺層生活オトナになるということ
IT業界(笑)最底辺層生活

リサーチ

■リサーチコラム

薬事法規制の厳しい健康食品に代わり、増え続ける化粧品メーカー
薬事法規制が厳しくなる今、特に規制が厳しい健康食品にかわって化粧品を販売しようとする企業が増えている。そこで、覚えておきたい化粧品と薬事法の関係について簡単にまとめた。
携帯電話の待ち受けに関する調査--最も利用される画面は「自分で撮影した写真」
携帯電話の待ち受け画面に関する調査を実施したところ、10・20代は飽きやすく待ち受け画面を頻繁に変更する傾向にあり、30・40代は季節感や臨場感を重視することが明らかとなった。
電子マネーによるライフスタイルの変化に関する調査--電子マネーコアユーザーは、高所得者層
電子マネーによるライフスタイルの変化に関する調査したところ、電子マネーを活用するのは高所得者層に多く見られた。また、1度に1万円以上チャージするユーザーは10%強であることも明らかになった。

■調査レポートダウンロード

金融不安の市場に、IR活動は何を頼るか!?
CMS未導入企業300社へのアンケート 担当者のホンネを徹底追求

■調査発表

【ゲームクリエイターの方へ】攻めの開発体制を敷くAQインタラクティブ社の中途採用・求人情報をレポート
Alibaba JAPAN、カー用品店に関する調査 カー用品専門店の認知、利用ともトップは「オートバックス」
調査結果「携帯OS『Android』認知度調査、6割が『知らない』 〜ユーザー期待のメーカーは?」

CNET Japan セレクション

ココが変わった、新型「ニンテンドーDSi」--「ニンテンドーDS Lite」と比較
任天堂が11月1日に発売する新型ゲーム機「ニンテンドーDSi」はどんな点が新しいのか。既存のニンテンドーDS Liteと比較するとともに、新機能を紹介する。
フォトレポート:本体が分離するNTTドコモの「セパレートケータイ」の謎に迫る
NTTドコモは家電展示会「CEATEC JAPAN 2008」において、端末が2つに分離できる携帯電話「セパレートケータイ」を展示している。どのような仕組みなのか、何ができるのかを、写真で紹介する。
話題のスマートフォン、写真で見るBlackBerry Bold
RIM製スマートフォン「BlackBerry」の新モデル「BlackBerry Bold」を2008年度第4四半期にも発売すると発表したNTTドコモ。話題のBlackBerry Boldを写真で紹介する。
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
幕張メッセで開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2008」では、幅広い分野の最新技術が一堂に会している。ここではその中でもユニークな新技術や展示を紹介する。
「iPhone 2.2」アップデートの概要が明らかに--App Storeのインターフェースなど変更
アップルは、新たな「iPhone 2.2」アップデートのリリースに向けて準備を進めている。Safariに加え、App Storeのインターフェース変更などが予定されている。
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
幕張メッセで開催されているデジタル家電の展示会「CEATEC JAPAN 2008」では、携帯電話関連の新技術が数多く展示されている。その様子を写真で紹介する。

今日の見どころ

自動車の未来を垣間見る--2008年パリモーターショーのコンセプトカー

2008年度グッドデザイン賞が発表--環境を意識した新基準も

GMのハイブリッドカー「Chevrolet Volt」、パリモーターショーに登場

レビュー

今週の新製品総チェック:新PS3が登場!ニコンが発表した映像製品「UP」とは?
「東京ゲームショウ2008」が10月9日から開催され、新PS3やXboxの新作ゲームなど、ゲーム機の大型発表が相次
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
ソニーのBlu-ray Discレコーダー新製品が登場した。2007年から引き継がれる「やりたいことから選ぶ」シリー
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
松下電器産業の「Let's note」、デルのデスクトップPCとPC新製品が数多く登場した。Let's noteは9時間駆動
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
キヤノンからもフルサイズCMOSセンサを搭載した「EOS 5D Mark II」が登場した。合わせてコンパクトデジカメ
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種も

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。