文:Work-Life調査団
構成:ソフィア
2007/01/11 11:31
いじめや教師のレベル、学力の低下が取りざたされ、小学校から大学まで、さまざまな教育環境、教育制度の選択などがマスコミにも取り上げられており、これからの社会を担う子どもたちの学校選択が、親たちにとっても大きな問題となっている。そこで今回は「子どもの学校の選択基準と教育制度に関する考え方」をテーマに調査を実施した。
今回の調査は2006年12月21日〜12月25日で行い、全国の1023人の男女(男性46.92%、女性53.08%)から回答を得た。また調査に回答頂いた年齢層は、20歳代が19.84%、30歳代が25.81%、40歳代が27.37%、50歳代が26.98%であった。
アンケートの回答者が、過去に経験した「受験」は、高校受験が90.3%、大学受験が59.34%、中学校受験9.29%、小学校受験3.81%などとなっており、多くが高校、大学受験の経験者であることが明らかとなった。また、それらの受験について、とても大変だったと回答した人は15.50%であり、まあまあ大変だったと回答した50.10%と併せると65.60%と、半数以上が受験に対して「大変である」との印象を持っているという結果となった。
過去の受験経験(gooリサーチに登録した全国の1023人の男女に2006年12月21日〜25日に調査)
過去に経験した受験に関する印象
受験を小学校から大学までのどの時点でさせたいかについては、全体の73.70%の人が高校から受験させる、と回答しており、次に中学校から受験させる(15.44%)、小学校から受験させる(4.99%)と続いていた。地域別に見ると、中学校から受験させたいとする比率が関東(20.55%)、中国(16.33%)、近畿(15.24%)と比較的高い数値になっていた。また、小学校から受験させたいとする比率も関東(5.94%)、近畿(7.14%)、中国(6.12%)が他の地域に比べて多くなっていた。
子どもの受験時期に関する考え方。なお、東北は青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の6県、関東は茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都6県、中部は新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、静岡、愛知の8県、近畿は岐阜、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の2府6県、中国は鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県、四国は徳島、香川、愛媛、高知の4県、九州は福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島、宮崎の7県で集計している
また、どのような小学校を選択するかについては、全体では公立(86.41%)、私立(7.14%)、国立(5.87%)、その他(0.59%)となっており、圧倒的に公立を選択したいという回答が多い結果となった。私立では近畿(10.00%)、関東(9.82%)など、大都市圏で選択する方が多かった。
中学の選択については公立(72.24%)、私立(20.53%)、国立(6.35%)、その他(0.88%)と、小学校と比較して私立を選ぶ割合が多くなっていた。地域別では、国立で四国(13.79%)、東北(8.16%)、中国(8.16%)、九州(7.27%)、近畿(6.19%)、関東(6.16%)、北海道(4.08%)となっており、あまり地域的な特徴は見られなかった。一方、私立では関東(27.17%)、近畿(22.86%)、中国(18.37%)、中部(13.48%)など、小学校受験よりも私立を選択する地域は広く、高い割合を占める結果となっていた。
一貫教育制度の選択に関する考え方については、一貫教育制度は無し(51.03%)が半数である一方で、高校までの一貫教育(28.25%)、大学までの一貫教育(18.57%)、その他(2.15%)と、なんらかの一貫教育を選択したいと回答した人も4割強を占めるという結果となった。
一貫教育の学校を選択したいと考える理由は、教育方針、授業内容が魅力的だから(58.85%)、受験勉強に費やす時間を別のことに使わせてあげたいから(52.67%)、教師のレベルが高いような気がするから(40.74%)、偏差値が高く、進学実績があるから(31.28%)、いじめや学級崩壊などがなさそうだから(27.16%)、伝統校だから(23.87%)、セキュリティ対応がしっかりしていると思うから(11.11%)となっており、学校の進学実績やいじめなどよりもその学校の教育方針や子どもの生活環境の豊かさ、教師の教育レベルの高さ、といったことに親の関心があるということが明らかになった。
一方、小・中学校まで公立学校を選択したいと考える理由としては、小学校、中学校受験にかかる経済的な負担を挙げている人(55.60%)が最も多く、地元の学校で子どもを育てたいから(39.89%)、私立や一貫教育の学校を選択するメリットを感じないから(27.32%)、公立小、中学校から高校受験、大学受験というコースが子どものために望ましい(18.99%)、地域に私立や国立、一貫教育の学校がない(16.67%)、公立小、中学校の学習等の環境が良い(4.78%)、その他(3.01%)となっていた。地元の良さや中学校、高校受験などを選択することが子どものため、とのメリットを理由とする人がいる一方で、経済的負担や地域に一貫校がないなどの動かせない理由で公立を選択しているケースも多いことが明らかとなった。
小学校受験を行う意思決定、また受験する学校を選択する際に誰が決めるかについては、親が決める(54.45%)、親と子両方の意見を反映させる(39.30%)、子が決める(5.77%)、その他(0.49%)であり、親が単独で、あるいは子と相談しながら決めるとする人が9割を占めていた。
また、中学校受験でも、親と子両方の意見を反映させる(66.57%)、親が決める(22.48%)、子が決める(10.56%)、その他(0.39%)となっており、親が単独で決定するとするものと、親と子が相談して決める割合が小学校と逆転しているものの、両方で9割と小学校と同様の結果となった。
小学校受験への意思決定および学校選択時の判断(左)と中学校受験への意思決定および学校選択時の判断(右)
この調査は、ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントが提供している高品質で付加価値の高いネットリサーチサービス「gooリサーチ」を利用して行っております。100万会員以上の調査専属モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。
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