伊アルカンターラ社、「サステナビリティと企業価値」テーマに第3回サステナビリティに関する国際シンポジウムを成功裏に開催

アルカンターラ 2016年10月21日 19時00分
From PR TIMES

企業の持続・発展のために倫理観、環境対策、IT活用などが重要



【東京発】
アルカンターラ社主催による第3回目の「サステナビリティに関する国際シンポジウム」が、「サステナビリティと企業価値」をテーマに10月17日に東京で開催されました。このシンポジウムは日本経済新聞社、早稲田大学、ベネチア国際大学との共同主催で、グローバルビジネス学会の後援を受けています。

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中身の濃いワンデイ・ワークショップでは、著名企業、学会などの国際的なトップレベルのスピーカー20名以上が多岐に渡る角度から議論を行いました。シンポジウムは3つのセッションで進められ、それぞれのテーマは「サステナビリティ、作業効率と企業戦略」、「サステナビリティとブランド価値」、「サステナビリティとインベスターリレーションズ」。洋の東西からさまざまなアプローチ、経営者・専門家・学者としての経験が語られ、現代におけるサステナビリティの全体像を描き出すとともに、サステナビリティに対処する興味深い講演が行われました。

シンポジウムは、FAO(国連食糧農業機関)の日本における責任者であるFAO駐日連絡事務所代表のンブリ・チャールズ・ボリコ氏のメッセージで始まりました。ボリコ氏は、サステナビリティについての感覚と知識を一般に広め、サステナビリティを企業活動のもっとも重要な課題のひとつとして株主や関係者に考えてもらうために、企業と学術界の役割を強調しました。

開会のあいさつはアルカンターラ社会長兼CEOのアンドレア・ボラーニョ、ベネチア国際大学学長のウンベルト・ヴァッターニ、早稲田大学理事・商学部教授の恩蔵直人(おんぞう・なおと)が行いました。

各講師、パネリストから新しい重要な観点が次々に示されました。

アウディ、パナソニック、伊藤園などいくつもの大企業がサステナビリティに関する経験を報告し、ビジョンと長期目標を示しました。

ブルース・クレイ社副社長のデュアン・フォレスター氏は、主に農業、モビリティといった産業においてIT技術が環境保護とサステナブルな行動の導入に役立ったケースをいくつか紹介しました。

クリントン・グローバル・イニシアチブ理事のエルザ・パランツァ氏が司会を務めた最初のセッション、午前中のパネルディスカッションでは、IESEビジネススクール戦略経営学科教授のファブリツィオ・フェラーロ教授が責任ある投資の成長を指摘しました。

事実、主に米国企業を対象としたアンケート調査では、「一部の投資家では投資判断において環境・社会・ガバナンスの問題など付加的な財務的要因の影響を検討する傾向が強まっている」ことを示しています。さらに市場分析によって、道徳的な企業は金融市場の変動の影響を受けにくいことが判明しました。そのため投資家も、投資先の企業に積極的に働きかけるようになってきています。

グローバルビジネス学会会長の丹羽宇一郎氏は、倫理観を持った経営の重要性を指摘し、日本の伝統的な全体観のアプローチを改めて示しました。これは孔子の時代にまで遡り、現在も日本の経営者や社会に浸透している考え方です。

インターブランド社のEMEAおよびラテンアメリカ担当チーフ・ストラテジー・オフィサー、マンフレディ・リッカ氏と、同社日本担当チーフ・ストラテジー・オフィサーの並木将仁(なみき・まさひと)氏はそのスピーチの中で、同社が行った最近のアンケート調査において、国際的な経営トップの41パーセントが未来の重要問題としてサステナビリティを挙げていると述べました。

さらにローランド・ベルガー社代表取締役社長の長島聡(ながしま・さとし)氏はそのスピーチの中で、ある市場調査では最終的なユーザーがサステナブルな企業の製品に喜んでより高い代価を払うという結果が出たと述べました。これが現在広がりつつあるトレンドのようです。

このような明るい調査結果とは別に、インターブランド社は、サステナブルな行動の採用についてまだまだイメージと実態の間に大きなずれがあると指摘しました。

これを受けて、アルカンターラ社会長兼CEOのアンドレア・ボラーニョ氏は次のように述べました。「私は今の内容に全体的に賛成で、私自身としては本日述べられた中でも重要なトピックのひとつだと思います。またインターブランド社が述べたとおり、『サステナビリティがブランドの事業成功をサポートする』という考えから『ブランドがサステナビリティの成長をサポートする』へのパラダイム・シフトが必要だということにも賛成です。実際のところ当社では、サステナビリティを価値とし、市場における企業のポジションの強化につなげる方法を見出すことは、企業トップの義務であり責任であると考えています。サステナビリティは単なるコスト要因だとしてそのイノベーションの可能性を見逃している通念を打ち破らなければなりません」

アルカンターラ社は2009年以来カーボンニュートラルです。そしてこの認証を取得したイタリア最初の企業であり、現在も世界的にも数少ないうちの一社です。アルカンターラでは2009年から企業活動のあらゆる面についての透明性の証しとして毎年『サステナビリティ・レポート』を公表しています。さらにアルカンターラは責任ある調達を重視してサプライチェーンを構築し、さまざまな活動を通じてサステナビリティに関する共通の文化の醸成に貢献してきました。シンポジウムもそのひとつです。

*この発表はグローバルのものです。

アルカンターラとは:
1972年に設立されたアルカンターラ社は、メイド・イン・イタリアの品質を誇る最高級素材を提供しています。アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)の登録商標であり、独自技術により生み出されたアルカンターラ(R) (Alcantara(R))は、他にはない優れた感覚性、美しさ、機能性を兼ね備えた画期的な素材です。驚くべき多様性を持つアルカンターラは、ファッションおよびアクセサリー、自動車、インテリアデザインおよび室内装飾、コンシューマ・エレクトロニクスなどさまざまな分野で一流ブランドに選ばれています。こうした特性、またサステナビリティ(持続可能性)についての真摯な取り組みや認証取得によって、アルカンターラは現代的なライフスタイルの象徴となっています――それは環境を尊重しながら、毎日使うもののよさを追求したい人のためのライフスタイルです。アルカンターラは企業活動全般からの二酸化炭素排出量について、全量の測定・削減・相殺に成功し、2009年に「カーボン・ニュートラル」認証を取得しました。またサステナビリティ分野における企業の取組みを示すために、国際機関であるテュフズード(TUV SUD)の認証を受けた独自の『サステナビリティ・レポート』を毎年公表しています(同社ウェブサイトからもダウンロードできます)。本社をミラノに置き、生産拠点と研究開発施設はウンブリア州の代表的な街であるネラ・モントロにあります。

アルカンターラホームページ(日本語): リンク
アルカンターラホームページ(日本語・サイトマップ): リンク
アルカンターラホームページ(イタリア語):www.alcantara.com
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国際規格の取得認証:
UNI EN ISO 9001:2008年取得認証 品質マネージメントシステムの国際規格
ISO/TS 16949:2009年取得認証 自動車産業に特化した品質マネージメントシステムの国際規格
UNI EN ISO 14001:2004年取得認証 環境マネージメントシステムの国際規格適合を示す認証
エコテックススタンダード100:1994年取得認証 製品との接触が人体に害を与えないことを保証
Authenticity認証: インテリアデザイン業界で制定された正規品であることを保証する認証
SA8000認証:2008年3月認証取得 社会的説明責任へのコミットを実証する国際規格
カーボン・ニュートラル認証:2010年取得認証 二酸化炭素排出を環境プロジェクト支援によりゼロ化

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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