HPE Aruba、開発者向けモバイル・ファースト・プラットフォームを発表


Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPQ、米国カリフォルニア州サニーベール、以下「HPE Aruba」)は本日、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用してサードパーティの開発者やビジネスリーダーにネットワークインサイトを提供し、アプリケーションやサービスを向上させるソフトウェア・レイヤー「Aruba Mobile First Platform(モバイル・ファースト・プラットフォーム)」を発表しました。同プラットフォームは、開発者のエコシステムのスピードを活かし、単独のベンダーで行うよりも短期間でモバイルやIoTの統合やイノベーションを加速します。

モバイル・ファーストやIoTが急速に進化する今日の環境をサポートするために、ネットワークは接続性以上の機能を提供していかなければならず、固有の機能向けに設計された一次元ネットワークの時代は終わりました。現代のネットワークはオンデマンドで新規アプリケーションの要件に簡単に対応できなければなりません。特定のモバイルアプリやIoTによって実現するオペレーションテクノロジーの利用に関して実行可能なインサイトを企業に提供することで、将来に向けたデジタルテクノロジーへの適正な投資を支援することができます。

Aruba Mobile First Platformは、HPE ArubaのインフラがモバイルやIoT機器から収集する豊富なコンテキスト情報を活用して、ネットワーク機能をリアルタイムで動的にカスタマイズできるようにします。これにより開発者のエコシステムやテクノロジーベンダーの能力を自由に活かしてイノベーションを生み出せる環境を提供します。その結果、導入企業は既存アプリケーションの改善や、新規アプリケーションの作成によってカスタマー・エクスペリエンスを強化し、ビジネスオペレーションを改善して新たな収益機会を促進できます。

拡大するモビリティのための高度なネットワーク制御とポリシーの強化
Aruba Mobile First Platformは最新版のオペレーティングシステムであるArubaOS 8を基盤として構築されており、開発者はノースバウンドAPIを介してインフラから得られるコンテキスト情報を活用できるようになります。ArubaOS 8をサーバーアプライアンス上で仮想マシン(VM)として実装することで、インフラ内部の変更を大幅に簡素化でき、企業ネットワークを即座に拡張できるようになります。

ArubaOS 8は、HPE Arubaのインフラにおいて、カスタムアプリのシグネチャをリアルタイムでアップロードできるようにすることでプログラム性も高めます。開発者やエコシステム・パートナーは、新規の基幹業務アプリケーションについても、ネットワークをアップグレードしたり中断させたりすることなく、ポリシー管理や品質管理を容易に行えるようになります。

Arubaのエコシステム・パートナーであるSkyFiiは、Aruba Mobile First Platformを採用して、企業の顧客行動データの分析や視覚化を支援しています。SkyFiiはAruba Analytics and Location Engine(ALE)から得られるユーザーやデバイス、アプリケーション、位置情報に関するコンテキストデータを活用し、小売業者に顧客行動に関するより深い情報を提供して、ターゲット広告への顧客の関心を高め、マーケティングによる行動を喚起しています。

モバイルやIoT向けにネットワークおよびアプリケーションのアクセス制御を向上
Aruba ClearPassは最新の機能強化によって、今回発表のAruba Mobile First Platformの構成要素として、ネットワークに接続されたすべてのデバイスに対するより深いインサイトが提供できるようになり、サードパーティとの統合機能も向上しています。

新たに「ClearPass Extensions」が提供され、セキュリティ担当者や開発者にとってクラウドホステッド型のテクノロジーサービスとAruba ClearPassとの統合が従来より簡単に行えるようになります。エコシステム・パートナーは基盤となるClearPassのソフトウェアのコードに大幅な変更を加えることなく、それぞれのソフトウェアをリポジトリに置くだけで、APIを介して利用することができます。このため、顧客企業は簡単かつ迅速に自動化されたワークフローを作成することができます。

Intel Securityの統合管理プラットフォームであるMcAfee ePolicy Orchestrator(以下 McAfee ePO)の場合、ユーザーはデバイスの状態をチェックできるほか、エンドポイントやネットワーク、データセキュリティを統合して管理できます。エンドツーエンドの可視性と強力な自動化ツールを備えることで、McAfee ePOは保護機能を大幅に強化すると同時に、リスク管理やセキュリティの複雑さを軽減し、一層のコスト削減を進めることができます。

Microsoft Intuneの場合、クラウドからEnterprise Mobility Managementへのアクセスを自動化するために、ClearPass Extensionsを介して統合を行うことで統制が高められ、従業員に安全なアクセスを提供して、ほぼあらゆるデバイスで企業アプリケーションやデータ、リソースにアクセスできるようになります。Microsoft Intuneは、2016年の第4四半期にHPE Arubaと統合して提供される予定です。

Kasadaのようなテクノロジー・パートナーは、多要素認証(MFA)のワークフローにも簡単に統合でき、今後より広範な事例に対応できるようになります。EnvoyやSineは、ゲストのWi-Fiアクセスのリクエストを、ClearPassを通じて自動化し、ビジター登録サービスとして実現しています。顧客企業は既存のソリューションを活用しながら、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、オートメーションを迅速に活用してITリソースの手間を軽減しています。

新たに提供する「ClearPass OnConnect」は、マルチベンダーの有線ネットワークを保有しており、IoT接続のための802.1XやRADIUS(ネットワーク上の認証プロトコル)を導入する体制が整っていない企業にとって理想的です。そうした環境でもポリシー管理を有効化でき、ITオペレーションへの追加投資なしで全てのデバイスのプロファイルを作成して、適切なネットワークセグメントに振り分けることができます。

屋内ロケーションサービスにおけるユーザーエクスペリエンスやビジネス・インサイトの改善
Aruba Mobile First PlatformはBluetooth Low Energy (BLE)の高度な分析機能をMeridian Mobile App Platformに導入し、特定の場所における滞留時間の単純なモニタリングからさらに進んだ機能を提供できるようにします。新たな「Meridian Goals」は、BLEを通じて収集したインサイトを活用して、マーケティングや事業開発部門に最新の顧客向けキャンペーンの成否を通知します。さまざまな詳細レポートを取り出して、エンゲージメントプログラムの結果を決定する必要はありません。

Aruba Meridianの最新版では、企業は会場の来場者や仕事中の従業員の間でロケーションを共有できるようになります。それぞれのスマホ上で同じモバイルアプリを実行して、自らの個人情報を完全に保護しながら、物理的なロケーションを同僚や友人と共有できます。この新機能によって、ユーザーエクスペリエンスが高められるだけでなく、職場におけるコラボレーションや、公共の場所における顧客行動に関するビジネスインテリジェンスを大幅に高めることができます。

分散型エンタープライズに対応するクラウド・ネットワークを提供
高度なカスタマイズが可能なクラウド・ネットワーク・ソリューションに対する需要に応えて、HPE Arubaはサブスクリプションベースのクラウド・ホステッド・ネットワークサービスであるAruba Centralを大幅に進化させました。マルチテナント・アーキテクチャと新たなマネージドサービス・ポータルによって、Aruba Centralはリセラーがカスタムブランドのマネージドサービスを創出できるようにしました。既存顧客には新たな収益機会を得られるよう付加価値サービスを提供します。既存顧客やパートナーは、APIを通じてAruba Centralを既存システムと統合し、自社のポートフォリオに簡単に追加することができます。

さらに今回、Aruba Centralには、Wi-Fiの健全性を予測して可視化するAruba Clarityや、物理的に異なる空間にまたがってモバイルユーザーのプレゼンスを可視化するWi-Fi analytics等、エンタープライズグレードの機能が追加されました。Aruba Centralの新しいモバイルアプリを利用して、IT担当者は一切手間をかけずにWi-Fi、有線、WANのルーティング・インフラコンポーネントを導入できます。

提供時期
Aruba Mobile First Platformおよびこれに関連するArubaOS、 Aruba Central、 Aruba ClearPass、Aruba Meridianの最新版は、2016年第4四半期に提供を開始する予定です。


【関連資料】
- Aruba Mobile First Platform製品について(英文)
リンク
- Partner Ready for Networkingに関するブログ(英文)
リンク
- Aruba OS 8について(英文)
リンク

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*本プレスリリースは、2016年9月12日(現地時間)に、米Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyが発表したプレスリリースを翻訳したものを日本向けに編集したものです。 原文は
リンク をご参照下さい。

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。

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本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
日本ヒューレット・パッカード株式会社(旧アルバネットワークス)
マーケティング 杉田、杉江
TEL:03-6809-1540
Email:jinfo@arubanetworks.com

広報代行 株式会社プラップジャパン
Email:aruba_pr@ml.prap.co.jp
TEL: 03-4570-3191

以上

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