株式会社オー・エル・エム・デジタル、デルのサーバ群を活用してレンダリング速度の向上を実現

~高精細かつ難易度の高い映像表現のフルCG作品制作に挑む~

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:平手智行、以下、デル)は、映像制作を行う株式会社オー・エル・エム・デジタル(所在地:東京都世田谷区、代表取締役社長:奥野敏聡、以下、OLM Digital)が、作品数の増加やCGの高精細化に合わせて随時スケールアウトしてきた専用レンダリングサーバを、利用中の「Dell PowerEdge R620」に加えて「Dell PowerEdge R630/R730」を新たに導入して「Dell PowerEdgeTM 」に統一した事例を発表しました。

導入背景
テレビアニメ 「ポケットモンスターXY&Z」、「妖怪ウォッチ」、NETFLIX動画 「Kong- King of the Apes」、映画 「テラフォーマーズ」など様々な映像作品を手がけるOLM Digitalは、国内トップクラスのCG映像製作技法を誇り、作品数や内容に合わせてIT投資を行いながら、より品質の高い映像作品を数々生み出してきました。その強みの一つとして社内に研究開発部門(R&D)を設置していることが挙げられ、同部門R&Dリードの四倉達夫氏は次のように説明します。「研究開発部門では、作品で求められる映像表現やデザイナーからの要望に合わせて、ツールやプラグインを独自に開発し、ワークフローの自動化を行っています。また、将来の映像制作技術を考慮して、SIGGRAPH など国際会議で発表を行っていることも我々の大きな特徴の1つです。」

高い研究開発力とチャレンジの積み重ねにより、映像のクオリティを上げてきた同社の制作現場では現在、CGデザイナーのワークステーションではなく、別途専用サーバを立ててレンダリングを行っていますが、作品数が増加して映像の解像度が上がるに伴い、レンタリングサーバのスケールアウトが必要となってきました。「OLM Digital では、CPU のみを使用してレンダリングを行っています。最近はGPUを使用する場合もありますが、互換性を考慮し、安定したインテル(R)アーキテクチャーを採用した方が確実にレンダリングの速度を上げることができるため、コア数を増やして難しい計算を行うようにしています」と四倉氏は述べ、コストメリットの高い、最新のCPUを搭載した高速サーバの導入について検討を始めました。
検討の結果、コストとコア数のバランスが考慮されて、最新のインテル(R) Xeon(R) プロセッサーE5-2670 v3 を搭載したDell PowerEdge R630を16 台、128 台のDell PowerEdge R730 の導入が決定されました。

導入効果
これ以前よりOLM Digitalでは、Dell PowerEdge R620が利用されており、今回新たに導入されたDell PowerEdge R630およびR730を合わせると265台のDell PowerEdgeでレンダリングを行い、総コア数は5 ,364コアとなると、同部門システムエンジニアの石井裕気氏は説明します。「以前はマルチベンダーでサーバを導入していました。しかし、緊急にサーバの台数を増やしてレンダリングのパフォーマンスを上げる必要があった際、最終見積りを取るために1カ月要したケースもありました。デルの担当営業は柔軟に対応してくれるので、スピーディに導入ができ、検証のための貸出機も提供されました。」最新のCPUとコア数にこだわる同社において、Dell PowerEdgeR630およびR730に搭載されているCPUによりコア数の増加以上に性能が向上し、レンダリング時間も半分に削減できているなど、早くも導入効果が表れています。 

さらに同社は、サーバだけでなくストレージやワークステーションもすべてDell製品で揃えていることで、サーバはもとより、ワークステーションやPC においても、インテルとデルが非常に密接に連携していることを実感しているという石井氏は、「デルは、インテル(R)テクノロジーのリファレンスのような製品を出し続けており、新しいテクノロジーをいち早く製品化して提供してくれているので、今後も強力なパートナーシップを続けてほしいですね」と、期待を述べています。

このように当社のサーバを多く運用するOLM Digitalは、管理ツールDell OpenManage Essentialsも有効的に活用することで、グラフィカルな監視や迅速なメモリエラーの検知も行うことができています。また、サーバメンテナンス方法などが動画で解説されているオーナーズマニュアルを当社のホームページから入手可能であるため、メンテナンスや部品交換などの保守性が高いと評価を得ています。


今後の展望
CGの世界は高精細化が進み高度な映像表現も求められていく中でOLM Digitalでは、今後も作品数や内容に応じてレンダリングサーバを拡張していくだけでなく、現在は1カ所の拠点を将来的には協力会社も含めた複数拠点でのネットワーク化やDR(Disaster Recovery)にも取り組んでいくことを検討しています。デザイナーが作業しやすい環境を提供することが研究開発部門の使命だとする四倉氏は、「グラフィックスワークステーションのVDI 化などにも興味を持っています。直近では、ストレージの保守切れが迫っているので、新たなストレージ製品の選定に入らなければなりません。デルとEMCの連携に対しては、非常に期待したいですね。今後も、ビジネスパートナーとして我々の要望をくみ取った提案を続けてくれることをデルに期待しています」と締め括ります。

OLM Digitalのよりきめ細かな映像表現への努力とチャレンジは、大ベストセラーの児童文学をフルCGで映像化した映画「ルドルフとイッパイアッテナ」(2016年8月6日より全国東宝系ロードショーにて3D/2D同時公開)で細部に渡って表現されています。

■導入されているシステム
ハードウェア:Dell PowerEdge R630/R730/R620
■サーバソリューション関連サイト
www.dell.com/learn/jp/ja/jppad1/server-technology
■ユーザ導入事例サイト
www.dell.co.jp/casestudy

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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