コネクテッド機器向けセキュアワイヤレスモジュール「ConnectCore 6UL」を発表

業界最小の電波法認証取得済のデュアルバンドWi-FiとBluetooth Smart Readyを備えたNXP i.MX 6UltraLite ベースのSOMプラットフォーム

ミッションクリティカルなM2MおよびIoTコネクティビティ製品・サービスのグローバルリーディングプロバイダである、ディジ インターナショナル株式会社(本社・渋谷区、マイク・ゲルゲン代表取締役)はこのほど、切手よりわずかに大きなロープロファイルの表面実装フォームファクタに内蔵デュアルバンド802.11ac 無線LAN、Bluetooth 4.1コネクティビティを搭載した、新しい組込みモジュールプラットフォーム、「ConnectCore for i.MX 6UL」を発表しました。

NXP i.MX 6UltraLiteアプリケーションプロセッサをベースにした本モジュールは、インテリジェントで小さなフットプリントで、旧来のハードウェアやソフトウェアの設計リスクなくネットワーク機器に費用対効果と信頼性の高いインテグレーションを実現する低出力プラットフォームとして設計されており、機器メーカーは自分たちのコア・コンピテンシーだけに集中することができます。

本モジュールの革新的かつ特許出願中のDigi SMTplus™ 表面実装フォームファクタ (29 mm×29 mm×3.75 mm) により、機器メーカーは、デザインの柔軟性に妥協することなく、コストダウンと性能向上を行いながら製品設計を最適化することができます。2つのインテグレーションオプション(フル機能のLGAおよび簡素化されたスプライン加工のパッドタイプ)を同一のフォームファクタで実現し、幅広い製品機能要件や原価目標、設計専門知識のレベルに対応するスケーラブルなプラットフォームを提供します。表面実装のフォームファクタはまた、高い振動/衝撃耐性が求められるアプリケーション向けの信頼性の高い取り付け、コンパクトなロープロファイルデバイスを提供し、コストのかかるボード間コネクタを不要にします

DigiのLinux Board Support Package (BSP)と対応ソフトウェアは、安定したコミュニティ公開のものをベースに統合、テスト、定期的なメンテナンスをされています。Linux ソフトウェアの1つであるDigi TrustFence™ デバイスセキュリティフレームワークは、今日のネットワーク機器やアプリケーションの保護に求められるクリティカルな機能を備え、機器メーカーやカスタマに高性能デバイスセキュリティと安心を提供します。Digi TrustFenceは、セキュアな接続、認証されたブート、暗号化されたデータストレージ、アクセス制御されたポート、セキュアなソフトウェア更新、専用のオンモジュールSecure Element (SE)といったデバイスセキュリティ関連の機能を実装しています。

「The ConnectCore 6ULは、高性能組込みデバイスセキュリティなどすべて揃ったハードウェアとソフトウェアを備えたネットワーク製品開発プラットフォームの提供によってDigiの組込みおよびワイヤレステクノロジーの優位性を示すものです。カスタマは単一の強力なパートナーとの協調により、旧来と比べてわずかな時間や労力で、スマートかつセキュアなネットワーク機器を市場に投入することができ、設計の柔軟性に妥協することなく彼らのコア・コンピテンシーに集中することができます」と、Digi Internationalのエンベデッドシステム製品マネジメントディレクターのマイク・ローモウザーは話しています。

ConnectCore 6UL SOMプラットフォームの主な機能は次のとおりです。
- NXP i.MX 6UltraLiteアプリケーションプロセッサ
 ・Cortex-A7 @ up to 696 MHz
- NXP PF3000 Power Management IC (PMIC)
- 独立したオンモジュールCortex-M0+ Microcontroller Assist™ サブシステム
 ・超低出力モード、ウォッチドッグ、インタフェース拡張、カスタムアプリケーション
- 最大2 GBの高信頼性SLC NAND flashおよび最大1 GB DDR3
- 電波法認証取得済の802.11a/b/g/n/ac+Bluetooth 4.1 (SmartReady) オプション
- 内蔵デュアル10/100イーサネットコネクティビティ
- 専用のインテリジェントなSecure Element (NXP)
- 高い費用対効果と信頼性のDigi SMTplus フォームファクタ(特許出願中)
 ・245パッドLGA または76パッドのスプライン加工を用いた取り付けオプション
- フルソースコードアクセスを備えたLinux BSP およびソフトウェア
 ・Digi TrustFence 組込みデバイスセキュリティフレームワーク付属
- 工業温度対応
- Digiの製品長期供給対応
- Digiの5年間ハードウェア保証

「NXPは、スマートなネットワークソリューションの成長をサポ-トする他社の追随を許さない製品群を提供しています。ConnectCore 6UL システムオンモジュール・プラットフォームは、Digiのような長期パートナーが当社のi.MXやKinetis®、セキュリティ、NFC製品をベースにしたクラス最高の製品をどのように提供できるかを示すものです。NXP製品は、現在もこれからも、私たちのカスタマが構築する上でのモノのインターネット(IoT)の信頼された基盤です」と、NXPセミコンダクター社のi.MXアプリケーションプロセッサおよび最新製品採用担当副社長のロン・マルティーノ氏は語っています。 

Digi ConnectCore 6UL開発キットは2つのバージョンを用意します。「ConnectCore 6UL Starter Kit*」は、2016年8月発売、価格は124ドル、「ConnectCore 6UL Jumpstart Kit*」は2016年9月、249ドルの予定で、いずれもDigiの代理店経由で提供します。

また、ワイヤレスデザインチーム経由でカスタマに追加の市場進出オプションとして、カスタムデザインサービスのほか、アンテナ設計・選択の助言、セルラーインテグレーション、認証支援を提供します。

*スターターキットとSBCボードは製品化対応で別々に購入して利用できます。両キットは、設計ソースファイルが利用でき、Digi SMTplus LGAおよびスプライン加工向けのリファレンスデザインにもなります。ConnectCore 6ULモジュールの限定サンプルは2016年第3四半期から、量産製品は第4四半期から利用できる見込みです。

このプレスリリースの付帯情報

ConnectCore 6UL

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