グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館設計コンペでパリのモロークスノキ建築設計が優勝

ソロモン・R・グッゲンハイム財団 2015年06月23日 19時00分
From 共同通信PRワイヤー

グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館設計コンペでパリのモロークスノキ建築設計が優勝

AsiaNet 60938 (0817)

【ヘルシンキ2015年6月23日PRN=共同通信JBN】
*審査員団は、前例のない匿名の応募1715点から、パビリオン連結集合体の提案を選定

2014年6月に開始され、77カ国から記録的な1715点の応募を集めたグッゲンハイム・ヘルシンキ設計コンペが23日結論に達し、ソロモン・R・グッゲンハイム財団(Solomon R. Guggenheim Foundation)が優勝コンセプトを発表した。「Art in the City(都市の中のアート)」と題する設計は、連結されたパビリオンの集合体と回廊周辺広場の全域で、美術館の作品とプログラムに関わるよう入館者を誘う。地元産の炭化木材とガラスに覆われ環境に配慮した建物は、低層の9棟と灯台のようなタワー1棟で構成され、新築の歩道橋で近くの展望公園とヘルシンキ・サウスハーバーに沿う遊歩道につながっている。グッゲンハイムは6件の最終選考作品の1つであるそのデザインはMoreau Kusunoki Architectes(モロークスノキ建築設計)によって応募されたと明らかにした。同設計事務所は2011年にパリに設立された。

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国際審査員団11人の決定は、コロンビア大学建築・都市計画・歴史保存大学院学長兼教授のマーク・ウィグリー審査員長から発表された。審査員団によると、優勝した設計は「個々のパビリオンの相互作用にしたがって拡張・収縮が可能な屋根つき通路を凝集」させており、形と素材が「独特かつ現代的」である。審査員団は「この設計が敷地と環境に深い敬意を払い、芸術と社会が出会い交じり合う断片化した非階層の連結パビリオン・キャンパスを創出した」ことを認めたとしている。

ニコラ・モロー、楠寛子両氏は共同声明で「ソロモン・R・グッゲンハイム財団とヘルシンキ市の大胆なビジョンのおかげで、国際公開コンペのプロセスは世界の実務者に、格別なプロジェクトに参加するという特異な課題をオファーした。このようなイベントは建築家の大きな希望を象徴している。われわれは応募した1715点の中から選ばれてうれしく光栄に思っている。この勝利をともに働く人々-スタッフ、パートナー、クライアント-全員と分かち合いたい。この偉大な冒険はわれわれにエネルギー、喜び、夢をもたらした。その冒険はいま、ソロモン・R・グッゲンハイム財団、ヘルシンキ市民、建築・芸術愛好家とともに続いていく」と述べた。

コンペの優勝者、Moreau Kusunoki Architectes(モロークスノキ建築設計)は10万ユーロ(約10万9000ドル)の賞金を受け取る。以下の入賞5チームにはそれぞれ5万5000ユーロ(約6万ドル)の賞金が贈られる。AGPS Architecture ltd. (チューリヒ、ロサンゼルス; GH-1128435973)=次点、Asif Khan Ltd.(ロンドン;GH-121371443)、Fake Industries Architectural Agonism(ニューヨーク、バルセロナ、シドニー;GH-5059206475)、Haas Cook Zemmrich STUDIO2050 (シュツットガルト;GH-76091181)、SMAR Architecture Studio (マドリード、ウエスタンオーストラリア;GH-5631681770)。GH登録番号はwww.designguggenheimhelsinki.org の旧匿名プロジェクトに対応している。

グッゲンハイム・ヘルシンキ設計コンペは民間ソースだけで賄われ、グッゲンハイムがヘルシンキ市、フィンランド、およびフィンランド建築家協会(SAFA)の協力を受けて組織された。提案されている美術館の展開に関するさらなる検討は、フィンランド内外の出資者に委ねられている。グッゲンハイムが2013年に提案した潜在的出資モデルは、非営利のGuggenheim Helsinki Supporting Foundationを含め官民双方のソースを合わせたものである。

マーク・ウィグリー審査員長のほかの審査員は以下の通り。
*ミッコ・アホ:建築家兼ヘルシンキ市都市計画ディレクター
*ジャンヌ・ガン:Studio Gang Architects創立者兼主管
*フアン・エレロ:Herreros Arquitectos創立者兼主管
*アンシ・ラッシラ:建築家兼OOPEAA Office for Peripheral Architecture創立者
*エルッキ・レッパブオリ:VTT Technical Research Centre of Finland社長兼最高経営責任者(CEO)
*ライネル・マハラマキ:教授兼Lahdelma & Mahlamaki Architects創設者
*ヘレナ・セーテリ:フィンランド環境省局長
*ナンシー・スペクター:ソロモン・R・グッゲンハイム財団次席ディレクター;ジェニファーとデービッド・ストックマン:同財団チーフキュレーター
*塚本由晴:建築家兼「アトリエ・ワン」創立者
*リトバ・ビルヤネン:ヘルシンキ市副市長

グッゲンハイム・ヘルシンキ設計コンペのマネジャーは英国のMalcolm Reading Consultantsが務めた。このコンペは「Guggenheim Helsinki Supporting Foundation」「Swedish Cultural Foundation」「Guggenheim Helsinkiin Association」「Louise and Goran Ehrnrooth Foundation」、匿名の個人、およびBMWグループの支援によって可能になった。

ソロモン・R・グッゲンハイム財団は1937年に創立され、展示会、教育プログラム、研究イニシアチブ、出版を通じて、特に近代と現代に焦点を当てた芸術の理解および鑑賞の振興に尽力している。グッゲンハイムは1970年代、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館にベネチアのペギー・グッゲンハイム・コレクションが加わった時からネットワーク化されて拡張し、その後、グッゲンハイム美術館ビルバオ(1997年開館)、グッゲンハイム・アブダビ美術館(現在開発中)が加わった。将来に目を向けると、グッゲンハイム財団は引き続き国際協力を構築し、現代芸術、建築、デザインを美術館の壁の外に展開する。それにはGuggenheim UBS MAP Global Art InitiativeとThe Robert H. N. Ho Family Foundation Chinese Art Initiativeが含まれる。財団に関する詳しい情報はウェブサイト(www.guggenheim.org)を参照。

以下も参照。
コンペ専用サイト:www.designguggenheimhelsinki.org
プロジェクト専用サイト:www.guggenheimhki.fi
#guggenheimhki

ソース:Solomon R. Guggenheim Foundation

▽問い合わせ先
Jukka-Pekka Myllys, Miltton
(358) 45 673 3056
jukka-pekka.myllys@miltton.fi

Tina Vaz, Solomon R. Guggenheim Foundation
1 212 360 4284
tvaz@guggenheim.org

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